2017-06-29

膣のアンチエイジング

タイトルを見てドキッとした方もいらっしゃることでしょう。女性の体は35歳を境にエストロゲンが減少し始め、顔と同じように膣も老化・委縮します。

① 腟の血流低下によって腟内が乾燥し分泌物も低下 
② 腟粘膜のコラーゲン減少により、腟のひだがなくなり薄くペラペラになる 
③ 腟の酸性を保つ乳酸桿菌の減少で、アルカリ性に傾き、自浄作用が弱まる

その結果、膣の乾燥、痒み、腫れ、灼熱感、分泌物の減少、におい、性交痛、排尿障害を生じます。
こうした中高年女性の悩みに対してホルモン補充療法をおこなうことがありますが、副作用の懸念もあります。
最近では、CO2フラクショナルレーザーによる治療法「モナリザタッチ」があります。膣内と外性器にレーザー照射すると粘膜の線維芽細胞が活性化され、新生コラーゲンが生成。ふっくらとした厚みやヒダのある潤い豊かな腟に生まれ変わります。

私は数年前よりこのレーザー療法に関心があり、先日の抗加齢医学会でセミナーに参加しました。
講師の女性の先生が松戸で開業されていること知り、お近くですので、予約をした上で一昨日に仕事帰りに行ってきました。
私の場合は、特別な強い症状はありませんが、やはり年齢相当の委縮による易刺激性がたまにありました。
顔には、何度もフラクショナルレーザーを当てていましたが、さすがに外陰部への照射をしたことはなく、興味深々でした。

まずは、外陰部に麻酔のエムラクリームを塗布しラップで覆い、数十分おきます。
麻酔クリームを拭き取り、外陰部の拡大写真を撮影します。
膣内にプローブを挿入し、1分ほど照射。不思議なほど痛くありませんでした。
その後、外陰部に3~5分ほど照射しますが、膣入口は痛いです。皮膚はまあまあです。(顔と同程度。)
再び外陰部の写真撮影をして終了です。保冷剤を股に挟んで下着を着けました。リンデロンとプロペトの混合薬を手渡されました。

直後はさすがに痛くて、歩くのもやっとでした。駅まではタクシーで、電車に乗って帰ってきました。
自発痛は3時間ほどで治まりましたが、その夜は排尿時痛とシャワーの激痛がありました。微量の出血もありました。
翌日には治まってしまい、私はいつものようにホットパワーヨガのレッスンを受けて、お風呂にも入りましたが、痛みはまったく感じませんでした。
2日目の今日は、とても快適でした。外陰部が若返ったようです。顔の皮膚よりも薄いためか、フラクショナルレーザー照射後の上皮の再生が早いようです。

2日目で治療の効果を実感しています。
1か月間隔で3回受けるように勧められています。自費の治療で3回分で合計約10万円ですが、私は個人的には安いと感じます。
次回の施術も楽しみです。外陰部の写真で経時的変化を比較するのも興味深いです。

実は、当院にはシネロン・キャンデラ社のCO2レーザーがあります。膣内はできませんが、外陰部への治療の応用も検討したいと考えています。
女性の外陰部に生じる「硬化性委縮性苔癬」に対して、試みる価値がありそうです。
標準治療では難治な疾患に対して、自前のレーザーを用いて何とか治せないかしら、と模索したくなります。

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