2017-04-24

神戸での学会

今回の臨床皮膚科医会で、印象的だったトピックを挙げてみます。

1、乾癬の新しい戦略、経口PDE4阻害剤。副作用が少なく血液検査が不要で、光線療法との併用も可能。便秘症の人はお通じが良くなり(下痢することもあり)、メタボの人は体重が減少傾向になります。ただし最大の欠点は薬価代が高いことです。立ち位置は、副作用のためチガソンやシクロスポリンが使えない中等度以上の乾癬に適応がありそうです。私は個人的には、患者さんの負担は安いが一番とコスパを重視しますので、症例数は限定されると考えます。

2、爪甲こう弯症の対処法。高齢者が何年も爪を切らず爪が厚くなり反り返り、皮膚に刺さる症例をよく見かけます。認知症や要介護者の方に多いです。尿素軟膏でふやかして、爪切りやニッパーで切るのを勧めていますが、いっそのこと抜爪してしまって、その後爪甲先端隆起部を布製テープでテーピングする方法が紹介されました。自分でテーピングが出来そうな症例を選んで、試みてみます。

3、マイクロ注射針の3本針を用いた腋窩多汗症の治療。34ゲージ2.5㎜の針が3本付いていて、ワンプッシュで3か所に均一の深さで注入されます。患者さんの痛みも少なくて、施術時間も1/3に短縮されるので、導入を検討してみます。

4、てこずるイボの治療。足底イボの結節型に対しては、局麻後くりぬいて電気メスで止血し、縫合はせずに自然上皮化を待つ、という「いぼはぎ法」が紹介されました。特殊な薬剤を用いた方法ではモノクロロ酢酸やグルタルアルデヒド(サイデックス)の塗布が紹介されましたが、副作用のリスクもあるため症例を選ぶ必要があります。
扁平疣贅に対しては漢方薬に加え、尿素軟膏の外用も有効だそうです。
イボ名人も、私と同様にやはり苦労していることが良く分かりました。

さて懇親会では、待望のアトラクションがありました。宝塚とOSKのOGからなるレヴューユニット「夢組」の華麗なショーでした。ハウステンボス歌劇団の振付もされている、はやみ甲さんがプロデュースされています。トップスターは、元宝塚の鳴海じゅんさんです。
私は最前列でしゃがんで観ていましたが、じゅんさんがステージから降りて来て握手をしてくださいました。私は舞い上がらんばかりに感動しました。
懇親会の司会をしてくださったのは、神戸の渡辺先生です。プロの司会者のように上手でした。以前に柏にも講演会に来てくださいました。
公演後に、渡辺先生が「出演者の皆様は、衣装を自ら手作りされています。舞台人でありながら、衣装のデザイン縫製もされています。素晴らしいですね。」と紹介されていました。立派です。
今回の神戸での学会は、本当に楽しくてためになりました。

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