2016-09-30

金箔コスメは危険!

顔のかぶれの症状を繰り返す患者さんが時々お見えになります。9割以上が女性の患者さんです。化粧品、シャンプー、リンス、ヘアカラーなどが原因のことが多いです。問診と症状からヘアダイ中のパラフェニレンジアミンを疑い、その使用を中止の上、それを含まないヘアカラーをよく勧めます。

顔の紅斑につき、他院皮膚科でステロイド軟膏を処方され一時的に治癒するものの、中断するとすぐに再発するため、当院を受診された患者さんがいらっしゃいました。当院でも1か月ほど経過を診ましたが、やはり同様でした。患者さんの強い希望があり、原因検索のためのパッチテストを行いました。
パッチテスト・パネルを用い、アレルギー性接触皮膚炎を起こす頻度の高い24種につき検査しました。この試薬は、2枚1組で約15,000円します。
背中に貼り、48時間後に剥がし、翌日72時間後に判定しました。結果は金が強陽性、ニッケルがわずかに陽性でした。
まったく予想していなかった結果でした。再度詳細に問診したところ、何と金箔入りのあぶらとり紙を使用していたとのことでした。
このようなものが存在すること自体が、私にとっては驚きでした。金箔入りの化粧品は検索すると、洗顔料、化粧水、乳液、美容液と各種あり、エステ用の黄金のマスクもありました。しかも24K純金箔を使用しているため安全と謳っています。
「金=安全」ではありません。ニッケルに比べ頻度は低いながらも、アレルギーを起こすこともあります。よくぞ余計な金属を混ぜて商品化したものだと、半ば呆れました。
消費者は賢くならなければいけません。健康被害の怖れのある商品は避けて、安全な商品を選ぶ知識と情報が必要です。

今回、パッチテストを行って、私にとっても良い勉強になりました。医療機関にとっては採算性は良くないのですが、患者さんのためには積極的に行ってあげるべきでしょう。ちなみにパッチテストは保険3割負担の場合、負担額は約6,000円です。
かぶれの原因検査をご希望の方、ご相談ください。


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