2016-06-06

京都での学会2016

先週末から昨日まで、京都で日本皮膚科学会総会がありました。私にとって関心がある演題が満載で、有益で収穫の多い学会でした。
印象的だったのは・・・
①乳児血管腫の治療
Vビームが第一選択であるものの、腫瘤型や皮下型の増殖期に対しては、近年ではβブロッカーであるプロプラノロール内服療法が試みられています。投与後は漸増して維持量1~3㎎/kg/dayを6か月以上経口し、最長1年までで漸減終了します。元々は降圧剤ですが副作用として、低血圧、低血糖、気管支喘息などが起こり得ます。
緑内障の点眼薬チモロールの外用も試みられています。いずれも現在のところ、健保適応はありません。
②酒さ(赤ら顔)の治療
一般的には、ミノマイシンやビブラマイシンなどの内服に、院内製剤の1%メトロニダゾールを併用します。漢方薬では、桂枝茯苓丸を推奨されていました。
レーザー治療では、血管腫と同様にVビームが有効です。
③イボの治療
一般的には液体窒素療法ですが、サリチル酸ワセリンの外用も有効です。
レーザー治療では、ロングパルスNd:YAGレーザーが有効です。当院でもごく一部の限られた患者さんに行っていましたが、今後は積極的に行ってみようかと思います。

以上は、いずれも血管を狙ったレーザー機器による治療です。折角の機器をもっと活用して行きたいと思います。

特別企画として、昨年ノーベル生理学・医学賞を受賞された大村智先生のご講演がありました。私は最前列で拝聴しました。
イベルメクチンは、皮膚科領域では疥癬の治療薬として利用されています。大村先生の化学者としての業績以上に、地球規模での人類と社会への偉大な貢献に感銘しました。

さて、今回の学会では観光する余裕はありませんでしたが、宿泊先にはちょっとこだわりました。
1泊目は、柊家別館です。風情のある料亭旅館でした。
2泊目は、ホテル日航プリンセスのジュニアスイートです。とても快適なお部屋でした。

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