2016-05-23

赤アザの治療

当院では単純性血管腫、苺状血管腫などの赤アザに対して、Vビームというレーザーを用いて治療を行っています。ちなみに昨日は4人の赤ちゃんに、今日は2人の赤ちゃんにVビーム治療を行いました。
赤アザの治療は、早いほど治りやすく治療期間も短くて済みます。当院では生後2か月頃より治療を開始します。もちろん健康保険も効きますので、市内在住であれば15歳までの小児は、負担額はゼロあるいは200円で済みます。
治療法は、あらかじめ麻酔クリームあるいは麻酔テープで前処置してから、施術時には赤ちゃんの目を保護し、看護師が動かないように抑えて照射します。数分で完了します。
麻酔が効いているので、痛みは感じません。(それでも赤ちゃんは皆、大泣きします。終わってお母さまに抱っこされると、安心して泣き止みます。)
治療直後は、血管が破壊されるため血液が漏れ紫斑になりますが、1~2週間で消えます。時に水疱や血疱になることもありますが、2~3週間ほどでカサブタがとれ、上皮化します。1回の治療で、赤みは薄くなりますが完治には至らず、3か月ごとに繰り返す必要があります。

苺状血管腫は、生後7~10日で発症し、1歳前後まで急速に増殖隆起する血管の腫瘍です。学童期8歳頃までに自然縮小しますが、完全に消えずに赤みやデコボコが残ることもあります。もの心がつく幼児期から学童期の多感な時期に、アザのために辛い体験をすると、たとえアザが消えても心に深い傷を負ってしまう恐れがあります。経過観察ではなく、一刻も早く治してあげた方が良いと考えます。

実は・・・
私の長女は、4歳の時に顔に白アザ(尋常性白斑)を生じました。今から21年前ですので、ナロウバンドもエキシマもなかった時代で、唯一の治療はPUVA療法でした。当時の私は病院勤務医で、平日に娘を治療してあげることもできず、苦肉の策として日曜日の休日出勤時についでに娘を連れて行き、私自身の手でPUVA療法を行いました。発症3か月以内に治療を開始したため、劇的に効きました。それでも病変の1割は残ってしまいました。
おそらく白斑のために、辛い思いをしたのでしょう。一時心が折れてしまったこともありましたが、立ち直りました。

たかがアザ、されどアザです。患者さんとご家族の心への影響を思うと、何とか治して差し上げたいという思いに駆られます。
昨日も今日も、大泣きする赤ちゃんたちに、1発1発祈るような思いでレーザー治療を行いました。

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