2016-04-11

肌荒れ ≠ ニキビ

先週末、日本橋にてニキビの治療に関する講演会がありました。
新しいざ瘡治療ガイドラインにそって、急性炎症期では抗菌剤+アダパレン、あるいは抗菌剤+過酸化ベンゾイル、寛解維持期ではアダパレン+過酸化ベンゾイルといった外用療法を紹介されました。
過酸化ベンゾイルにより、直後の刺激性皮膚炎は少なからず起こりえますし、外用開始2週後よりアレルギー性接触皮膚炎も起こりうるそうです。ただし、妊婦授乳婦への投与も可能で、顔面以外への外用も可能ですので、使いやすい薬剤です。
抗菌剤の選択は、有効性と耐性菌の両面より、オゼノキサシン、ナジフロキサシン、クリンダマイシンの順で推奨されていました。
(しかしながら発売1年未満の新薬では、1回での処方量に上限があるため、処方しずらさがあります。)

会終了後の懇親会では、いつものように旧知の先生方と情報交換しました。
ニキビのことを敢えてニキビと言わずに、「肌荒れ」という表現をされる患者さんが多い、との話題が出ました。特に10~20歳代の若い方です。
よくあるケースが、長い髪で顔を覆い隠しマスクも外さず、診察室に入るなり一言。「肌荒れの薬ください。」
アトピーかしら?かぶれかしら?と思い診察すると、「肌荒れ」と表現する病変が、ニキビであることが多いです。
なぜニキビと言わずに、「肌荒れ」と言うのでしょうか?ニキビとは全く考えていないのか、あるいは忌み嫌っているのか、理解に苦しみます。

インターネットの記事でも、ニキビのことを「肌荒れ」と表現する記事が目につきます。そして「肌荒れ」のセルフケアとして、科学的根拠のない記事も散見されます。
ニキビはニキビです。皮膚科的な病名は「ざ瘡」です。ニキビ瘢痕を作らないために、ニキビは皮膚科で治しましょう。

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