2015-12-07

局麻手術は何歳から?

当院では、平日も日曜日もほぼ毎日、午後から手術を行っています。医師になって30年経ちますが、ずっと皮膚外科や手術は好きでした。勤務医時代には、救急搬送された筋層までの挫滅創を縫合するのも嫌いではありませんでした。開業してからも手術は続け、電気メスやCO2レーザーなどの道具も併用し、益々芸域を広げて来ました。
ただし無床診療所で麻酔科医もおりませんので、手術は局所麻酔に限定されます。
先天性のアザに対してのレーザー治療は、局所麻酔のエムラクリームを外用して、生後2~3か月位の赤ちゃんでも行っています。人見知りもせず、痛みも感じないようですので、とても楽です。

一方、局所麻酔の注射を必要とする手術は、小さなお子さんでは何歳位から可能か?よくあるご質問です。
私のところでは、ゼロ歳から手術を行っています。
10月には生後3か月の赤ちゃんの副耳、11月には1歳のお子さんの顔の石灰化上皮腫、そして今日は3歳のお子さんの首の石灰化上皮腫の手術を行いました。
看護師がしっかり抑えて、一瞬の注射の痛みで呻いても、泣くことなく滞りなく終わってしまいました。年長のお子さんの場合、自尊心をくすぐり上手にあやすと、最後まで我慢してじっとしています。手術は迅速に行うのが私の流儀ですが、小さなお子さんの場合、更に速くかつ美しく仕上がるように心がけます。

ただし私も症例を選びます。私が術前の説明をして、保護者の方が治療内容を正確に理解されていること、そして保護者の方が私を信頼してくださっていることが必須です。そして、お子さん本人の情緒が安定し、臆病でないことも大事です。診察室の中でのご本人の様子をちょっと観察すれば、大体分かります。たとえ小学生でも、手術と言っただけで母親にしがみつき泣き出すような臆病な子は、まず無理です。緊急性がなければ、その子の精神的成長を待ってからにします。(その間に腫瘍も増大しますが、仕方がありません。)

私が面接官になって、面接試験に合格したお子さんは、術中に大暴れしたことはありませんでした。今日手術したお子さんは、指示されたわけではなく自ら深呼吸してストレスを逃す術を身に着けていました。あまりにもお利口さんだったので、抑えている看護師が感動して涙ぐんでしまいました。立派でした。

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