2015-10-30

慶應大学皮膚科の病診連携の会

昨夜は、明治記念館にて第1回信濃町臨床皮膚懇話会がありました。慶應大学皮膚科が主催する病診連携の会です。意外にも今回が初めてだそうです。出身医局の垣根を超えて、患者さんを慶應大学皮膚科に紹介された開業医の先生方が招待されていました。ご案内を頂いたときに、慶應大学の関係者ではない私が参加してもよいのかしら、とも思いましたが、参加してみて主催者側の熱心な意図が良く分かりました。
講演は、乾癬と皮膚悪性腫瘍の診療内容の紹介でした。
特に悪性腫瘍の化学療法を積極的にされているようで、入院せずとも腫瘍センターで日帰りで行うそうです。清潔で快適なリクライニングシートで、読書やパソコンをしながら受けられるとのこと。患者さんは仕事を続けながら、癌と闘うことが可能です。感銘を受けたのは、最期まで看取る体制があることです。終末期の患者さんの6割が大学病院で看取られ、3割は地元の医療機関、1割は在宅だそうです。患者さんの生活の質に配慮した医療が行われている印象でした。

講演終了後の懇親会では、見知らぬ先生方ばかりでしたが、自己紹介をして楽しく歓談させて頂きました。驚いたことに、参加された先生の中で私のブログの読者の方がいらっしゃいました。
「ブログの先生と直にお会いできて、感激です。」とおっしゃって頂き、私の方こそ感激しました。初対面にも関わらず私のことを良くご存知の様子で、お会いできて光栄です。
年代の近い先生方と親しくさせて頂きました。
そして、今年入局したばかりの新人の先生方とも楽しくお話しました。私の娘とほぼ同年齢の若いお嬢様方です。仕事と子育ての両立につき熱心に尋ねられましたので、ほろ酔いも手伝い、普段あまり人に語ったことがないことまでしゃべってしまいました。若い先生方を見ると、試練を乗り越えて頑張って、と応援したくなります。
「先生の肌、キレイ!」と褒められ、上機嫌で明治記念館を後にしました。

2015-10-28

がん検診2015

今日は恒例の人間ドックを受けました。子宮がん検診と乳がん検診は市の検診を利用しました。
私は2年前に、「子宮頸がん検診における細胞診とHPV 検査併用の有用性に関する研究」のボランティア被験者に登録されましたので、7年間に渡り追跡調査されます。ちなみに私はHPV陰性でしたので、子宮頸がんに罹患する可能性は極めて低いでしょう。それでも過信せずに、2年に1度は検診を受け続けます。
乳がん検診は毎年受けています。触診とマンモグラフィーです。問診票には、豊胸術の既往の有無のチェック欄があり、さらに看護師より口頭でも尋ねられました。フィラーやインプラントを入れた場合、マンモグラフィーを受けることはできません。
乳がん診断の遅れのリスクを考慮すると、私は個人的には豊胸術を受ける気にはなれません。ありのままでいいわ、と開き直っています。

子宮がん検診は20歳以上、乳がん検診は40歳以上で受けられます。費用は自治体によりますが、それぞれ2,100円と1,900円でした。
女性の皆さま、ご自身とご家族のためにも、検診は必ず受けましょう。早期発見、早期治療でがんは克服することができます。

2015-10-27

医療連携フォーラム2015

今晩はクレストホテル柏にて、慈恵医大柏病院医療連携フォーラムがありました。今回は耳鼻科と皮膚科の先生による、悪性腫瘍の診断と治療につきご講演がありました。癌拠点病院でもあり、癌に対して質の高い医療を行われているのが、よく分かりました。安心して患者さんを紹介できると思いました。
講演終了後の懇親会では、皮膚科と形成外科の先生方と歓談しました。いつも大変にお世話になっております。
形成外科の先生からは、最新の乳房再建と豊胸術の手技についてご教示頂きました。最もお勧めは、脂肪吸引して注入する方法だそうです。脂肪の3割は吸収されてしまうものの、7割ほどは生着するようです。次いでシリコン製のインプラントを乳房下縁より挿入する方法で、局麻下で簡単にできてしまうとのこと。興味深々でお話を伺いました。

2015-10-25

紅葉の日光を訪ねて

見事な晴天に恵まれた行楽日和の昨日、日光金谷ホテルに泊まりました。140年の歴史があり、有形文化財に登録されているクラシックホテルで、和洋折衷の面白い建築です。庭園のモミジも真っ赤に色づいていました。
内装も和のテイストです。
朝食前に散策路を歩くと、神橋が見えてきました。
今朝は8時にホテルをチェックアウトし、世界遺産東照宮に向かいました。ここでも見事な紅葉でした。
家康公ゆかりの建造物や彫刻の数々です。
東照宮を後にして神橋を見て、JR日光駅に向かいました。
JRに43分間乗り宇都宮に到着。向かった先は、日本レーザー医学会です。11時に学会会場に到着すると、最も興味があった演題の討論がたけなわでした。私は、観光モードから一気に仕事モードにシフトしました。大御所の先生方の学会発表と追加討論は、拝聴に値する有意義な内容でした。夕方まで、演者の先生方の講演内容を聞き漏らすまいと真剣に勉強しました。

オフとオンでバランス良く充電できて、充足感に満たされ帰途に着きました。明日から、日々の診療に還元していきたいと思います。

2015-10-17

100万件達成!

今朝9時過ぎに、当ブログのページビューが100万件のキリ番に達しました。キリ番で来られたのはどなたでしょう?
2011年正月にブログを始めて4年9か月。
2014年3月29日に50万件達成の記事を書き、「いつかは100万件達成の記事を書きます。」と結びました。その後わずか1年半で達成されました。加速度的に閲覧数が増えています。

当初はこんなに続けられるとは予想しておりませんでした。元々、文章を書くのは得意ではありませんが、今では、趣味に近くなっております。以前にも書きましたが、私は過去の記事を読み返すことはありません。夢中でその日その日を突っ走り、大急ぎでパソコンで打ち(実は入力も本当は苦手です)、大して読み返すこともなく公開してしまいますので、誤字脱字や稚拙な表現もあることでしょう。書いているときは、その時の正直な気持ちですので、後から内容を訂正することもありません。

日々の業務や講演会などで得た知識の情報発信と、私のプライベートの日記の部分と2つの要素から構成されるブログです。いずれも将来の自分にとっての貴重な忘備録になることでしょう。
実は今でも診療中にド忘れしてしまい、検索したら自分のブログに辿り着き、そこから情報を得ることもあります。「おー、そうだった。」とか「へー、そうなんだ。」と感心することもしばしば。
プライベートな日記の部分は恥ずかしいので、今は読み返す気が毛頭しませんが、20~30年後(?)に晴耕雨読の身分になれたら、ヒマに任せて読むことでしょう。「若気の至り」を恥じたり面白がったり・・・。老後のお楽しみです。

実は今日、父が脳梗塞で入院しました。来週には学会もあります。諸般の事情でブログの更新を1週間お休みします。できれば来週の土日には更新したいと思います。
読者の皆さま、100万件のご愛読に心より感謝申し上げます。今後もご愛読お願い申し上げます。



2015-10-16

乾癬治療における外用・内服療法のコツ

昨夜はクレストホテル柏にて東葛地区臨床懇話会があり、「乾癬治療における外用・内服療法のコツと限界」に関する講演会がありました。スポンサーの関係で、皮膚科関連の講演会は乾癬の話題が多いです。

まずは外用のドボベット軟膏。私も1年前より投薬しておりますが、非常に切れ味が良い印象です。薬価が少々高いですが、1日1回の塗布で済むのでコンプライアンスが保たれます。
内服ならば、シクロスポリンを私は好んで良く出します。後発品でも十分有効です。維持量は2mg/kgで、100~150mgを分1朝食後が一般的ですが、血中濃度を上げるために敢えて朝食前の用法を指示することもあります。3カ月間の期間限定が原則らしいのですが、実際は中止するのは難しいです。そこで副作用チェックの目的で、適宜血圧測定と血液検査をして腎障害の発現に留意します。

シクロスポリンの頻度の高い副作用は高血圧症です。毎月の血圧測定で減塩と減量指導をして、それでも改善されない場合は、降圧剤を併用します。痩せるよう指導しても難しいことが多いです。降圧剤の中で、一部のカルシウム拮抗剤との併用でシクロスポリンの血中濃度が上昇するこもあります。推奨されるのは腎保護作用のあるACE阻害剤やARBですが、高K血症を来すこともあります。
私の場合、アトピー性皮膚炎や乾癬の患者さんにシクロスポリンを出す頻度は多く、それに伴う高血圧症の治療も行っています。メタボに伴う高脂血症の治療もついでに行います。

昨夜の講演の中では、生活改善のポイントを挙げられていました。
1、禁煙。タバコの本数と乾癬の重症度は相関する。
2、飲酒量は適量とし、飲みすぎないこと。
3、食事療法。メタボ改善のためのダイエット。ω3脂肪酸(α-リノレン酸)を積極的に摂る。毎度おなじみのDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)です。
4、運動療法。
5、慢性扁桃腺炎などの病巣があれば、感染症の治療が必要。
6、降圧剤のβブロッカーや躁病の治療薬リチウム製剤は乾癬を悪化させる。
7、入浴時にナイロンタオルでゴシゴシ洗わないこと。

いずれも目新しいことではありませんが、重要です。日常生活の改善こそが乾癬治療にとって最も必要なことです。それが土台となり、各種薬物療法や光線療法などの乾癬ピラミッドが成立します。

2015-10-15

開院13周年

今日で開院13周年を迎えました。2002年10月15日に、我孫子駅北口ロータリーのビル3階で開院しました。開院して10周年までは覚えて下さっていた方もいましたが、さすがに13年となると誰も口には出さず、スタッフすら話題にしないくらいでした。誰も記憶にないので、敢えて書くことにしました。

開業当時私は42歳、娘たちは小学6年生と3年生でした。それが今では、それぞれ研修医と大学4年生になりました。歳月の流れを感じます。
患者さんでも、小さかったお子さんが、立派な青年に成長されたのを見てしばしば驚きます。
逆に、お元気であったご高齢の方が、認知症を発症されていたり、MCI(軽度認知障害)になられているのもしばしば見ます。難聴のためヒアヘルプという補聴器具が必要な方、車椅子で来院される方も年々増えています。介護施設から職員の方に付き添われて来院される方も多くなりました。私も歳をとりましたが、患者さんの高齢化率も確実に上がってきています。

ご高齢でも心身ともにまったく健康な方もいらっしゃいますし、一方、私と同世代なのにMCIを疑われる方もしばしば見受けられます。年齢だけでは割り切れない健康格差が大きいように思います。
開業当時は、65歳まで働くのを目標にしていましたので、残りはあと10年です(実際は9年と2か月)。それまでは現在の健康状態、体力、知力を維持して、診療の水準を維持したいと考えています。

13年間の開業医生活で唯一自慢できることがあります。むしろ医師生活30年間でも当てはまりますが、それは、病気を理由に休んだことが1日もないことです。
子供の頃は病弱でしたので、まるで奇跡のようです。生物学的には既に下り坂におりますので、過信せずに謙虚に健康を管理し、精進して参ります。

13年間のご愛顧に対し、ご縁があったすべての方々に感謝申し上げます。そして今後も何卒ご厚誼をお願い申し上げます。

2015-10-14

高齢者のための筋トレ

先日の体育の日を前にして、高齢者の体力が向上しているとの報道がありました。スポーツジムでも、若者よりも高齢者の会員が増えています。昼間のレッスンはシニア女性のパラダイスです。
昨夜は、クレストホテル柏にて我孫子市医師会の学術講演会があり、新宿メディカルセンターの柏口先生が「高齢者のための筋トレ・100歳まで現役で」を講演されました。4年前にも講演されブログの記事にしました。

筋肉は40歳以降1年に1%ずつ減少します。近年、警鐘されるのがサルコぺニア肥満です。筋肉が減り筋肉の中に脂肪が入り込んだ状態で、40歳以上の4人に1人がその予備軍です。食事制限だけのダイエットをした場合、脂肪よりも筋肉が減少し、代謝も低下しリバウンドしやすく、その結果サルコぺニアに陥りやすいです。特に女性の場合、高血圧症のリスクが2.3倍で、メタボよりも恐ろしいです。

講演中、現在80歳代でボディビルダーとして活躍されている2人の男性を紹介されていました。70歳代でボディビルコンテストで優勝した時の写真は見事な肉体美でした。お二人とも若いころから鍛えていたわけではなく、50歳以降からトレーニングを開始し、年々筋肉をつけ益々肉体が若く健康になられたそうです。
筋トレをするときには、十分なストレッチをしてから、どの筋肉が標的なのか意識して集中して行い、決して無理はせず、トレーニングそのものを楽しむのがコツで、継続は力なり、だそうです。

筋トレは、何歳から始めても有効です。骨格筋は、意図的に鍛えることによって増殖させることができる唯一の臓器です。
大腿四頭筋と体幹など重力に抗するための筋群を狙ったレジスタンストレーニングが推奨されます。
水中でのウォーキングやアクアビクスは、リハビリ目的ならば意味がありますが、健常人が行うのは効果が低いです。特に水中でのマシン運動は時間の無駄だとバッサリ切られていました。

水中よりも陸上でのウォーキングの方が効果があり、もっと有効なのは自重運動、スロートレーニングです。
具体的にはスクワットです。しかもゆっくり負荷をかけて行い、アップした時に完全に立ち上がり切らないことが重要で、筋肉の収縮を持続させます。決して楽ではありません。キツイですが、筋細胞のダメージを修復しようと筋肥大が生じます。

体幹を鍛えるためにはマシンは有効なのですが、不適切な使用は関節や脊椎に過剰な負担をかけ怪我の原因になります。インストラクターから正しく指導を受け行うのがベストです。ただしインストラクターの質にもバラツキがあるのが現状です。(20年以上前から国家資格導入の議論もあるそうですが、実際は困難です。)

寝たきりにならず、ピンピンコロリが万人の願うところです。働き盛りの現役世代のうちから、日常生活で筋トレを少しずつでも行い続け、健やかな人生を送りましょう。

私は、今からでも鍛えてボディビルダーのコンテストに参加しようかしら、とも思いました。講師の先生には、次回の講演の時にはシニア女性の優勝者の写真を出して下さるようにお願いしました。希望の星を拝んでみたいです。

2015-10-12

勉学の秋

体育の日、好天に恵まれ絶好の行楽日和でした。私は土日は通常通りの仕事でしたが、今日はオフ。終日在宅して、勉強に励みました。
秋はスポーツに読書に、何をするにも絶好の機会です。私は普段から運動はしていますので、まとまった時間がとれた今日は、敢えて外出せず、仕事関連の成書を最初から丹念に読みました。落ち着いて腰を据えて読むと、よく理解できて頭に入ります。
「鍛えの夏」が去った後は、「勉学の秋」の到来です。
一方「実りの秋」でもあり、我が家のハナミズキが早くも紅葉し、真紅の実が沢山なっていました。例年11月中旬なのですが、今年はやはり季節の変遷が早いです。

2015-10-11

インフルエンザ予防接種のご案内 2015年

今年は1か月先取りしたかのように季節の変遷が早いです。晩秋のようです。インフルエンザの予防接種の時期が参りました。
さて報道されているように、従来はA型インフルエンザワクチン2種、B型インフルエンザワクチン1種の合計3種類のウイルスに対応したワクチンでしたが、今年はさらにB型インフルエンザワクチンをもう1種類を追加し、4種類のウイルスに対応したワクチンになったため、卸値が今までの価格の1.5倍になりました。それを受けて、当院でも予防接種料金の改定をいたしました。

自費の場合、昨年までは3,800円(税込4,104円)でしたが、今年は4,000円(税込4,320円)と改定させて頂きました。卸値が1.5倍になりましたが、200円の値上げで抑えました。

我孫子市の助成を利用した場合は、平成28年1月15日までの期間で
65歳以上の方は、1,100円。  
小学6年生までの小児は2,820円で、2~4週間の間隔で2回接種が必要です。

予約は不要で、来院時に随時接種いたします。日曜日も接種可能です。流行前に早目に接種しておきましょう。

2015-10-07

見果てぬ夢を追って

1週間ぶりの更新です。この間、親の介護などでバタバタしておりました。独居の父親が、自宅で転倒したもののケガの程度は軽くほっとしたのも束の間、今度は、深夜未明に緊急ナースコールのボタンを寝返りをしたときに間違って押してしまいました。警備会社コールセンターの看護師から私の携帯電話に連絡があり、現場に急行要請の指示がありました。タッチの差で看護師の方が救急隊の出動要請をしてしまったようで、私が実家に到着するや否やサイレンを鳴らした救急車が到着しました。父に異変はありませんでした。
私は救急隊員の方々に平身低頭に謝りました。隊員の方は嫌な顔はされず、「見守りが必要ですね。」とおっしゃられ、笑顔で帰られました。
深夜の人騒がせな救急車騒動でした。私は帰宅してからも眠れず、睡眠不足のまま翌朝出勤しました。
こんな調子ですので、ブログを更新する余力はありませんでした。子育てと違って介護は、益々負担が重くなり憂鬱です。

さて今日は気晴らしに、帝国劇場で松本幸四郎主演の「ラ・マンチャの男」を観ました。彼は46年前に初演し、御年73歳です。圧倒的な存在感があり、歌が抜群に上手いです。劇中のこの言葉に感動しました。
「夢に溺れて現実を見ないのも狂気かもしれぬ。現実のみを追って夢を持たぬのも狂気だ。だが一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に折り合いをつけて、あるべき姿のために戦わないことだ。」
現実に妥協して、夢の実現のために戦わないことこそ、憎むべき狂気である、と作者セルバンテスはドン・キホーテに言わせました。松本幸四郎の姿と重なりました。
私は子供の頃、この作品を読んで主人公の滑稽なまでの無謀な挑戦に、勇気づけられた記憶があります。
今回初めてミュージカルを鑑賞しましたが、華やかさがない地味な作品ながら、静かな感動が残りました。人生応援歌です。
現実を見据えながらも、夢を追い駆け続ける人生でありたい、と思いました。