2015-07-15

不眠はメタボの元

昨夜は我孫子市医師会主催の学術講演会がありました。テーマは睡眠障害でした。
ここ数日猛暑が続き、眠れなくてお困りの方もいっらしゃることでしょう。不眠が続くと、事故やうつ病などの他、交感神経系が高まって糖尿病、高血圧症、肥満などのメタボリックシンドロームを引き起こしますし、寿命も短くなります。
恐ろしいことですね。たかが不眠、されど不眠です。

最近の研究では、糖尿病では20~30%の頻度で睡眠障害が認められることがわかっています。逆に2型糖尿病発症のリスクは、入眠障害があると2.98倍に、中途覚醒があると2.23倍に跳ね上がります。不眠の症状を治すことによって、糖尿病そのものが改善する傾向にあるというデータもあります。
従来の治療でなかなかよくならない高血圧症には、睡眠障害の中でも睡眠時無呼吸症候群といった病気が隠れている場合があり、その睡眠時無呼吸症候群を治療することで高血圧症もよくなるということがわかっています。

覚醒の調整に重要な働きをしているのは、視床下部ニューロンから産生される神経ペプチド「オレキシン」です。睡眠障害の状態では、オレキシンが覚醒中枢に過剰に働いていますが、同時に食欲中枢も刺激し食欲が亢進し、肥満を引き起こします。

不眠の原因の一つが、お酒です。寝つきを良くすることはありますが、飲みすぎると徐波睡眠(深い睡眠)を減らしたり、中途覚醒し睡眠の質・量ともに悪くなります。私もよく経験します。就寝2~3時間前は、アルコールを飲まない方が良いようです。

そして加齢とともに睡眠時間が減ってきます。私も40歳代までは7~8時間眠っていましたが、50歳代以降次第に減少し、最近では5~6時間で十分になってきました。中途覚醒しながらも日中に眠気を感じることはないので、今のところは治療を要するほどではなさそうです。
昨年秋に、オレキシン受容体拮抗薬であるスボレキサント錠が発売され、不眠症治療の第一選択になりつつある、とのお話でした。

1 件のコメント:

  1. やっぱり、睡眠は大事ですね
    若い頃は暑くても寝れましたが、最近は暑いとなかなか寝れないですからね

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