2015-06-25

48歳が事の始まり

認知症が社会問題化しています。65歳以上の高齢者のうち、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)も含めると、4人に1人が認知症とその予備軍と言われています。テレビ番組でも認知症予防のための報道も多くなりました。講演会でも聴講する機会が多くなりました。

一昨日、我孫子医師会が主催の「日常診療におけるMRIを用いたアルツハイマー病診断」の学術講演会ありました。印象的だった部分を紹介します。

アルツハイマー病の臨床症状は60歳代後半から発症することが多いが、実際にはその20年前より脳内ではβアミロイド蛋白の沈着が始まっている。平均的には48歳ごろである。50歳代以降にタウ蛋白の沈着を伴うようになり、60歳代で臨床症状が発症する。しかしながら、診断がついたころには脳の変性は不可逆的である。そのためにも40歳代から可能な限り危険因子を除く努力が必要である。
危険因子は、ApoEε4遺伝子保有者、低い教育水準、頭部外傷の既往、2型糖尿病、脂質代謝異常、高血圧症などのメタボリック症候群、喫煙。
中でも、糖尿病患者は健常人の2.7倍の発症率である。血糖コントロールは何にもまして最重要である。
一方、予防のためには、正しい食生活習慣と運動習慣、社会的参加、余暇活動などが重要である。

60歳代になって初めて危機感を持つのではなく、40歳代からの健康維持のための良識ある生活が大事ということです。
そして65歳以上の高齢者は、1~2年に1回は脳MRIのスクリーニングで早期発見し、早期治療を開始することが必要です。

さて、今日も今から認知症関連の講演会に行ってきます。

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