2015-06-28

高齢者の免許証返上

この1週間、本業の診療も繁忙期にあり、夜は連日のように講演会&懇親会が続き、ブログの更新もままなりませんでした。
25日木曜日には、JAとりで総合医療センターにて、恒例の医療連携講演会がありました。「認知症に関する最近の話題」です。一部を紹介します。
6月11日の衆院本会議で、改正道交法が全会一致で可決されました。
「75歳以上の高齢者が、免許更新時の検査で認知症の恐れがあると判定された場合、医師の診断書の提出が義務付けられ、発症していたら免許を停止か取り消しにする。」という内容です。

都市部と違い山間部では、運転を中止されたら買い物や通院が困難になり、活動性が低下し認知症自体が悪化する可能性もあります。しかしながら、一定の線引きは必要と考えます。

講演を聴きながら思ったこと。
それは高齢ドライバーのみならず、すべての国家資格を有する者は一定の年齢に達したら、このような措置が必要なのではないかしら?定年制のある雇用労働者ならばともかく、医師や弁護士など自営の場合は特にです。
百寿ながら現役医師として活躍されている素晴らしい諸兄諸姉には敬意を表しますが、私自身は謙虚でありたいと思っています。老醜を晒さず、潔く引くつもりでおります。

そう思うと、医師として働ける日々には限りがあり、1日1日が貴重に思えてきます。日常に忙殺されがちではありますが、悔いのないように日々、診療に励んでいきたいと思います。

2015-06-25

48歳が事の始まり

認知症が社会問題化しています。65歳以上の高齢者のうち、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)も含めると、4人に1人が認知症とその予備軍と言われています。テレビ番組でも認知症予防のための報道も多くなりました。講演会でも聴講する機会が多くなりました。

一昨日、我孫子医師会が主催の「日常診療におけるMRIを用いたアルツハイマー病診断」の学術講演会ありました。印象的だった部分を紹介します。

アルツハイマー病の臨床症状は60歳代後半から発症することが多いが、実際にはその20年前より脳内ではβアミロイド蛋白の沈着が始まっている。平均的には48歳ごろである。50歳代以降にタウ蛋白の沈着を伴うようになり、60歳代で臨床症状が発症する。しかしながら、診断がついたころには脳の変性は不可逆的である。そのためにも40歳代から可能な限り危険因子を除く努力が必要である。
危険因子は、ApoEε4遺伝子保有者、低い教育水準、頭部外傷の既往、2型糖尿病、脂質代謝異常、高血圧症などのメタボリック症候群、喫煙。
中でも、糖尿病患者は健常人の2.7倍の発症率である。血糖コントロールは何にもまして最重要である。
一方、予防のためには、正しい食生活習慣と運動習慣、社会的参加、余暇活動などが重要である。

60歳代になって初めて危機感を持つのではなく、40歳代からの健康維持のための良識ある生活が大事ということです。
そして65歳以上の高齢者は、1~2年に1回は脳MRIのスクリーニングで早期発見し、早期治療を開始することが必要です。

さて、今日も今から認知症関連の講演会に行ってきます。

2015-06-21

網走・知床の学会

昨日、今日と2日間に渡って網走にて、日本臨床皮膚科医会の学会がありました。網走での学会参加は初めてです。しかも懇親会は知床でも同時開催でしたので、観光もお目当てでした。

学会前日の19日。
羽田AM7:15発の女満別空港行の便は、学会参加者と思われる方々で満席でした。皆様、考えられることは同じようでした。
到着するや向かった先は、小清水原生花園です。オホーツク海と濤沸湖に挟まれた細長い砂丘に、ハマナス、エゾスカシユリ、エゾキスゲの花畑が広がっています。潮風が心地良かったです。
JRの車窓からはルピナスの群生が見えました。
午後には世界遺産知床に到着しました。知床観光船「おーろら」に乗り、オホーツク海の1時間30分のクルージング。デッキに出て流氷で削られた岸壁や奇岩を眺めました。強風が吹きすさび、寒かったです。カムイワッカの滝で折り返しました。
ウトロ温泉の知床第一ホテルに泊まりました。かなり広い和洋室でスイートのようです。大浴場は、床も壁も浴槽もすべてにヒスイが張り巡らされ豪華でした。宝石のお風呂は初めてで、中国の皇后のような贅沢な気分です。

20日。
学会初日ではありましたが、1日観光に徹しました。残念なことにお天気に恵まれず、雨が降りました。
午前中は、ガイドの案内で知床5湖を3時間かけて散策しました。霧で視界が効かず残念でした。シカやキタキツネは見かけましたが、ヒグマには遭遇しませんでした。ヒグマの好物である水芭蕉が生い茂っていました。
午後からは同じくガイドの案内で、森のけもの道をトレッキングしました。断崖絶壁からの絶景です。
夕方ホテルに帰ると、網走の本会場で行われている葛西紀明選手の講演が、同時中継されていました。
そして夜は待望の懇親会です。北海道ならではの美味しい食材を堪能しました。鹿島で開業されているMご夫妻とも、ご一緒させて頂き、ワインを飲みながら楽しい時間を過ごしました。
ほろ酔いで部屋に戻る途中、同じフロアに泊まっていたマリナーズのハマの大魔神佐々木元投手と偶然出会いました。懇親会に参加され、乾杯の音頭を取られていました。
私はご機嫌でお風呂に漬かり、ぐっすり眠りました。

21日。
学会2日目です。知床のホテルをチェックアウトし、シャトルバスで網走の学会会場に向かいました。悔しいことに、昨日と打って変わって見事な快晴でした。いつもは旅先でのお天気に恵まれている私ですが、今回ばかりはついておりませんでした。
企業展示場で、Ackerman記念札幌皮膚病理研究所の木村先生とお会いしました。
ウトロ温泉に漬かり、美味しい物三昧の3日間でした。英気が養われたので、また明日から頑張ります。

2015-06-17

6月の臨時休診日

梅雨も本番で、蒸し暑い日々が続きます。今週は15日が千葉県民の日であったため、土日以上に混雑していました。翌日もなぜか混んでおり、皮膚科のトップシーズンを迎えた感じです。

明日は通常通り診療しますが、19日(金)~21日(日)の3日間、学会出張のため休診にさせて頂きます。
毎年5~7月は学会が多いです。皮膚科の繁忙期と重なります。いつもながら休診の前後は混雑します。
さて、明日は大忙しの1日になりそうです。

2015-06-14

ニキビの新しい塗り薬

今年の4月にニキビの新しい塗り薬が発売されました。過酸化ベンゾイルをその成分とするベピオゲルです。海外では既に古くからOTC薬として使われていましたが、このたび日本でもやっと認可されました。角質剥離作用、抗菌作用、抗炎症作用を合わせ持ち、他の抗菌外用剤と異なり耐性菌の出現のリスクがありません。

私は発売以降、多くのニキビの患者さんに処方してきました。当院では、ディフェリンゲルを夜、ベピオゲルを朝というように、2種を併用しています。ベピオゲルを朝外用と指示した理由は、再診時に患者さんとの会話で2種の外用剤を区別できるようにするためです。薬剤名を覚えて下さらない患者さんが多く、チューブの大きさはいずれも15g入りです。そこで朝か夜かの用法で区別することにしました。朝にベピオゲルを塗って、その上から日焼け止めクリームを塗ってメイクするように指示しています。

さて発売2か月たち、その効果を評価できるようになりました。
従来の抗菌外用剤と比べ、著効例が多い印象です。ディフェリンとの併用で懸念された副作用や脱落例は、ほとんどありません。保湿剤として、ヒルドイドローションも同時に処方することもあります。
さらに、胸や背中のニキビにも有効です。ディフェリンは顔にしか使えませんが、ベピオゲルは部位の制限がありません。衣服に付くと漂白されるとのことですが、今のところ患者さんから服の色が落ちた、との報告はありません。

日本のニキビの治療が、世界標準に近付いて来たようです。
ところで、近日中にはデュアック配合ゲルが発売されるようです。塩化ベンゾイルとクリンダマイシン(ダラシン)の合剤です。合剤であるがゆえに常温では不安定で、冷蔵庫保存が必要です。添付文書には、偽膜性大腸炎などの副作用の可能性と、アトピー性皮膚炎の患者さんには重症の即時型アレルギー反応のおそれがあるため慎重投与するように記載されています。いずれもクリンダマイシン由来の事象です。
クリンダマイシンと拮抗する可能性があるため、エリスロマイシンとの併用は注意すること、とあります。抗生剤の飲み薬にも制限が出てきます。
そもそも塩化ベンゾイルの立ち位置は、抗菌外用剤との差別化であったはずです。さらに国内では、クリンダマイシンに対して耐性を示すアクネ桿菌も出現しています。外国で製品化され既に実績のある外用剤ではありますが、私は個人的には、デュアック配合ゲルのニキビ治療における立ち位置が、曖昧な印象があります。

発売前ではありますが、メーカーから試供品が送られてきました。患者さんに使わせるわけには行かないので、ニキビができている娘にあげてみました。娘は医学部4年生で既に皮膚科の講義を受けています。既に使用経験のあるベピオゲルと比較した感想を聞かせてもらうつもりです。
今月に入り突然、発売メーカーが変更になったとのお知らせがありました。現場の皮膚科の先生たちは困惑されていることでしょう。いずれにせよ、治療の選択肢が増えたことは患者さんにとっては、喜ばしいことです。

2015-06-11

UVコットンストール

梅雨といえども、晴れ間のUV(紫外線)は強烈です。私はUVの強い日の外出は長袖、長ズボン、靴下、ザンバイザーに日傘という出で立ちで、顔には日焼け止めクリームをしっかり塗ってケアします。実は、首が最もUV対策の盲点になりやすいです。ポロシャツなど襟のある服ならば首を隠せますが、Tシャツなどでは上着を羽織っても首の前方は隠れません。
首まで日焼け止めクリームを塗るか、あるいはストールを巻いて覆うか、いずれかが必要です。

昨日、良い物を買いました。コットン100%のUVカットストールです。ガーゼのような優しい肌触りです。首は汗をかきやすいので、小まめに洗えるものに限ります。汗をかく季節に、レーヨンやナイロンなどの化繊が首に付くと痒くなります。やはり夏はコットン素材が一番です。
イブサンローランのデザインです。組み合わせやすいベーシックな色で、折りたたむとコンパクトになります。UV対策の小物を上手に使いこなしましょう。

2015-06-10

まつ毛パーマ

今日、まつ毛パーマをかけました。4か月ぶりです。
私の朝のお手入れは超シンプルです。水で洗顔し日焼け止めクリームを塗って出勤し、医院に到着してから一応ポイントメイクしますが、3分で完了します。正直忙しいので、顔に時間をかけていられません。
メイクの時短のために、まつ毛パーマをしています。何年も前に1回まつ毛エクステをしたこともありますが、アイメイクをしっかり落とせないのとチクチクするのとで、私には合わなかったようです。

アフターファイブやダンスの時には、コンタクトレンズをして付けまつ毛をします。実は、私は付けまつ毛を付けるのが得意です。隠れた特技です。しかしながらメガネをかけていると、レンズに付いてしまいうっとうしいです。仕事の邪魔です。
エクステと違い付けまつ毛は、オンとオフで使い分けできるのでお気に入りです。短時間で別の顔に変身できるのは楽しいです。

今日の施術中です。ドアップのスッピンで恥ずかしいのですが。
施術直後です。まつ毛がクルンと上がりました。ビューラー要らずです。
実は、まつ毛のお手入れは何もしていません。グラッシュビスタやルミガンで「まつ育」を始めようかしら。ちなみに当院では、ルミガン1本4,000円で販売中です。

2015-06-07

楽しい女子会

昨夜は守谷の「しゅん」で、勤務医時代の20年来の元同僚と3人で女子会をやりました。当時はお互いに子供も小さくて、苦労しながらも仕事も一歩も引かずに頑張った戦友です。
古民家風のインテリアと落ち着いた空間で、美味しい料理とワインを賞味しつつ、「今が一番幸せ。」と時が経つのも忘れ近況を語り合いました。

門をくぐると素敵な日本庭園が出迎えてくれます。
玄関も趣があります。
料理はいずれも絶品でした。特に金目鯛の煮付けが最高でした。
本当に楽しい時間を過ごしました。次回の女子会がまた楽しみです。

2015-06-04

紫陽花2015

今年も紫陽花の季節が巡って参りました。医院の紫陽花は、植樹して3年経ち大きく生い茂りました。1本の木で多彩な花が咲きます。微妙なグラデーションもかかり、美しいです。
まだまだ蕾が多いので、これからも楽しめます。週末には関東も梅雨入りするようですが、梅雨は紫陽花の七変化を鑑賞する楽しみがあります。

2015-06-03

バブル時代の恋愛風物詩

今日は、映画「イニシエーション・ラブ」を観ました。80年代後半バブル全盛期でのラブストーリーです。1人のイケてない非モテ系男子が恋をすることによってイケメンに変身し、前半のsideAと後半のsideBで違うキャラクターを演じているのかと、てっきり騙されていました。ところが最後にどんでん返しがあり、女が二股をかけていた、というバブル期にありがちな恋愛風物詩でした。

観終わった直後にストーリーが理解できず、帰宅してネットで検索して、合点が行きました。ネット上では、前田敦子扮するヒロインに悪女的な非難の評価が多いのですが、私は反対に、したたかで賢明なヒロインの見事な二股ぶりに拍手喝采でした。
最初のカレは、スマートで仕事もできるモテ系男性、ところがストレスがかかると相手を思いやれず冷徹なドメ(DV)男に豹変。破局が近いことを感じると、彼とは正反対の一見冴えないが思いやりのある誠実なカレに乗り換え、クリスマスイブのデートの最中に2人の男がばったりと出くわす、という場面で物語は終了しました。

たわいもないストーリーで拍子抜けしましたが、この時代をリアルタイムで過ごした私には、登場するファッションやアイテム、BGMとして流れる当時のヒット曲がすべて懐かしく感じました。
バブル期は日本の歴史上ごくわずかな数年の期間でしたが、唯一無二の独特の文化が開花した時代でした。この映画は今の50歳代の方々にとっては、懐かしい青春時代を思い出されることでしょう。

タイトルの「イニシエーション・ラブ」は大人になるための通過儀礼的な恋愛、という意味だそうです。恋愛に限らず、物事に熱中し渦中にあるときは、これがすべてと錯覚しのめり込みますが、自分の成長とともに次第に熱が冷め、やがて卒業の日が訪れます。そしてステップアップを迎えます。子供も大人もこうやって成長していきます。