2015-05-22

働くということ

ちょっと前の話になりますが、連休中に長女のところに行ってきました。研修医生活も1か月経ち、どうしているのか気になりました。月末には初任給も出たようで、給与明細を見せてもらうと、30年前の私の初任給の4倍以上の額面でした。今の研修医は恵まれています。
実は学生時代までは、娘は医師に向いていないのではないか?とか、研修医になったら日々嫌な思いばかりするのでは?と心配していました。
現在最もハードと言われる循環器内科をローテート中で、毎晩11時過ぎに帰宅して、その後食事をして就寝して翌朝は6時台には出勤します。大丈夫かしらと、親はいつも案じてばかりです。
ところが実際に話を聞くと、そんな杞憂の念は一瞬で払拭されました。彼女曰く・・・

「働くことは、とても楽しい。もしかしたら今が一番楽しいかも。給料を貰っている以上、仕事で嫌なことがあっても我慢するのは当たり前。我慢に対してのフィーを受け取る以上、嫌な顔をせず黙々と仕事するのが職業人としての当然の責務。
ある日、病棟でベテラン看護師が食事を拒否する認知症患者を上手におだてて、見事に食べさせていたのを見て感動した。女優の演技をライブで見せてもらった。
私は、どっちかというと口下手な方だったけど、患者さんの前では自分でも驚くくらいにスラスラと話ができる。ある意味で、医者を演じている。
プライベートだったら絶対に関わりたくないような方でも、患者さんだったら話をじっくり聞いてみようかと思うし、親切にして差し上げようと思う。
当直ももっとやりたい。給料を貰って働くということは、こんなにも人を変えることができる。スゴイことだと思う。」

社会人1か月目にして、働くことの意義を分かっていました。その通りです。
働くことによって、本人すら気付かなかった潜在能力も引き出され、経験によってさらに磨きがかかります。

私が娘と語り合えたのは、一緒にランチを食べたわずかな時間でした。この1か月での娘の成長ぶりが伺い知れて嬉しかったです。
病院から高給(?)を頂きながら、貴重な経験と勉強をさせて頂いて、感謝の気持ちで一杯です。

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