2015-05-27

アレルギー学会2015

今日はグランドプリンスホテル新高輪にて、日本アレルギー学会がありました。
朝の8:10には、シンポジウム「汗とアレルギー」に参加しました。アトピー性皮膚炎にとって汗は敵か味方か?という議論は、よく聞きます。
結論として、
アトピー性皮膚炎では発汗機能が低下しています。皮膚炎の改善のためには、適度の運動をしてしっかり汗をかき、その後かいた汗は放置せずシャワーで洗い流し、保湿剤でスキンケアし、下着も取り替えます。汗をかくことは良いことです。
ちなみに保湿剤として用いられるヘパリン類似物質は、発汗を促進させます。

招待講演では、ロンドンから来日された小児科の先生が、ピーナッツアレルギーの予防法として大胆な試みを紹介されました。健常人乳児で早期よりピーナッツを経口摂取した群は、避けた群よりも、ピーナッツに対してのプリックテスト、IgE、負荷試験いずれも優位に陽性率が低かったそうです。いずれの群も家族の協力を得て、経皮感作の機会はなしの条件です。あたかも経口ワクチン療法や舌下免疫療法のようです。興味深い内容でした。

ランチョンの教育セミナーでは、アトピー性皮膚炎のスキンケアの一環として石鹸の話題が出ました。欧米では、アルカリ性の固形石鹸の使用に対して否定的な論文が目立つそうですが、それは日本の浴室と違い洗い場がなく、バスタブの中で洗浄剤(あるいは保湿剤)の泡をたて漬かる習慣があるためだそうです。確かに、アルカリ性固形石鹸の泡でバスタブに10分漬かったら、皮膚は乾燥してボロボロになりそうです。でも日本式は石鹸をすぐにシャワーで洗い落してしまい、キレイにしてから、バスタブに漬かります。日本式の入浴法ならば、固形石鹸でカラダを洗うのはまったく問題がありません。私も個人的には顔もカラダも、固形石鹸で洗います。
欧米とは入浴の習慣が違うため、必ずしも日本人には当てはまらないこともあります。

3日間の学会のうち、2日目の午前中だけ出席しましたが、皮膚科の診療に役立つ内容でした。

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