2015-01-18

りんご病の流行

この5日間、りんご病の患者さんが連日来院されています。昨年の6月23日の当ブログにも、我孫子地域での流行につき記事にしましたが、またもや流行の兆しです。

前回の記事と重複しますが、リンゴ病は、伝染性紅斑といってヒトパルボウイルスB19が原因です。小児例では、頬の紅斑の他、上肢下肢、おしりに網目状の紅斑がでます。蕁麻疹や多型滲出性紅斑と類似しますが、痒みは軽く、発熱もなく全身症状もありません。自然治癒しますので、治療は要りません。(抗ヒスタミン剤内服やステロイド外用は無効です。)
一方成人例では顔はあまり赤くならず、上肢下肢、体幹に数ミリの細かい紅斑と、指、下肢のむくみ、微熱、膝の関節痛を生じます。風疹によく似ています。成人女性では倦怠感が強く出ます。夕方に悪化し、家事労働も辛くなります。あたかも膠原病にそっくりな症状で、血液検査でも抗核抗体陽性、血清補体価の低下などSLEの所見が一時的にでることもあります。必要に応じて安静と、鎮痛解熱剤を投与することもあります。
小児、成人とも約3週間の経過で治癒します。紅斑が薄くなっても紫外線に当たるとまた赤くなりますので、露光は避けた方がよいです。登園、登校、出勤は制限する必要はありません。通常通りの生活で構いません。

お子さんから感染したお母さま方も何人か来院されました。発疹は淡くても関節痛と倦怠感が強く出ます。この時期なのでインフルエンザかと心配されるかもしれませんが、インフルエンザと違って高熱は出ません。しかしながらインフルエンザよりも回復が遅く、抗ウイルス薬もありません。ひたすら「嵐が過ぎ去るのを頭(こうべ)を低くしてじっと待つのみ。」です。家事を手抜きして安静に過ごしましょう。

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