2015-01-08

ω3脂肪酸がアレルギーを抑制する

日本アレルギー学会から、英文誌Allergology International (AI) Vol.64, No.1のオンラインジャーナルサイトの案内がメールで配信されました。私は、学会誌に掲載された論文をあまり読むことはないのですが、たまたま興味ある内容でしたので、英文の論文全編をダウンロードして読んでみました。内容の一部を紹介します。

理化学研究所の宮田先生による「Role of omega-3 fatty acids and their metabolites in asthma and allergic diseases」 ω(オメガ)3脂肪酸による喘息やアレルギー疾患への制御機構についての論文です。
サバなどの青魚に多く含まれるEPAやDHAなどのω3脂肪酸は、古くから抗炎症性作用、心血管保護作用、脳神経保護作用が知られています。アレルギー疾患での炎症抑制効果にも注目され、魚摂取量とアレルギー疾患との疫学研究が多数報告されています。分子レベルでの作用メカニズムは不明な点が多いのですが、従来指摘されているのは、
①ω3脂肪酸が、ω6脂肪酸のアラキドン酸カスケードに対して拮抗的に働き、プロスタグランディン、ロイコトリエンなどの炎症性脂質メディエーターを抑制する。
(生化学第80巻第11号1042頁より)
今回の論文を含め、最近は、
②ω3脂肪酸が、各種酵素反応を経て生成された脂質メディエーターSpecialized pro-resolving mediators(SPM)そのものが、抗炎症活性を有する。具体的には、EPA由来のレゾルビンE1,E2,E3.そして、DHA由来のプロテクチンD1,レゾルビンD1,メレシン1が該当します。
一方、ω6脂肪酸由来のプロスタグランディンE2とロイコトリエンB4は炎症を惹起するのに対し、リポキシンA4は抗炎症作用があります。この論文では、ω3脂肪酸由来の各脂質メディエーターやリポキシンA4を投与したところ、好酸球、リンパ球などの炎症細胞、炎症性サイトカイン、気道過敏性が減少したと報告しています。

私にとっては興味深い内容でした。11月6日の当ブログで「カラダに良い油」という記事を書き、私が「脂肪酸オタク」であることを紹介しました。
必須脂肪酸ではあるもののω6系脂肪酸=リノール酸の摂取は控えるべきです。サフラワー(紅花)油、コーン油、ひまわり油、綿実油、ごま油などです。多くの加工食品や揚げ物に使用されています。一方、ω3系脂肪酸=α-リノレン酸はサバ、サンマなどの青魚やクルミに含まれています。エゴマ油(シソ油)にも多く含まれますが、ω3脂肪酸は熱に弱く酸化されやすいので、加熱する料理には不向きです。
ω3:ω6=1:2~4が理想であるのに対して、現代人の食生活はω3:ω6=1:10と言われ、それがアレルギー疾患の増加の一因であるとの指摘もあります。
私の脂肪酸生活は、朝はココナッツオイル(ラウリン酸)入りのコーヒーと一緒に、サバ油から精製されたDHAとEPAのサプリメントを摂っています。おやつにはクルミ(ω3)かアーモンド(ω9)を好みます。夕食はサンマや鮭、あるいはサバ缶とオリーブオイル(ω9)を入れたサラダを食べることが多いです。ω6の多い油脂は極力避け、トランス脂肪酸の入った加工食品は絶対に口にしません。それでもストイックとは感じず、何でも美味しいと感じて食生活を送っています。

ω3脂肪酸はアレルギーも制すると同時に、血管や脳神経細胞にも作用しアンチエイジングにも効きます。アレルギー疾患でお悩みの方、いつまでも若々しくありたい方、まずは食生活の改善を心掛けてみましょう。青魚を献立に取り入れた日本古来の食生活を見直しましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿