2014-12-03

食と医科学フォーラム

今日は、慶應義塾大学三田キャンパスにて「食と医科学フォーラム」がありました。「食・運動・ごきげんでアンチエイジング」というテーマで、7人の講師の方々が講演され、いずれも興味深い内容ばかりでした。こちらがプログラムです。
最も面白かったのは、四谷メディカルキューブ減量・糖尿病外科センター長の笠間先生による講演でした。高度の肥満症に対しての胃の縮小手術です。「BMIが30kg/㎡以上で、肥満に起因する合併疾患を有し、内科的治療が効果的でなかった方」が手術適応です。美容目的ではありません。
術式は、胃バイパス術、スリーブ状胃切除術、調節性胃バンディング術の3方法があり、いずれも腹腔鏡下で行うそうです。内科的減量に比べ、リバウンドがなく効果は持続します。2型糖尿病を合併した症例では、術後数日で血糖値が下がり、糖尿病の治療が要らなくなります。術後の患者さんは、胃が小さくなり食べる量が減りますが、空腹で辛い思いをすることはまったくないそうです。術前に高脂肪、高カロリーの食事を好んでいても、術後にはこうしたものを食べたくなくなり、サラダなどあっさりしたものを好むようになるそうです。へルシーな食事嗜好に変化します。

費用は概算200万円ですが、術後に肥満による合併症の治療費が不要になるなど、QOLの向上が期待できることを考えると、決して高くはありません。メタボリックシンドロームがアルツハイマー発症のリスクファクターです。ダイエットの王道である食事療法と運動療法の両輪で、どうしても減量できなかった方にとっては、減量手術という最強の手段があることは福音です。

最近は、皮膚科に限らず専門外の講演を聞いて知識を得るのが、とても面白いです。目からウロコの思いがします。
会場の慶應大学のキャンパスです。

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