2014-08-06

蚋(ブユ・ブヨ)にご注意

夏のレジャーシーズンです。毎週末には花火大会が催され、夜間に屋外に出る機会も多いことでしょう。今週は、足を蚋に刺された患者さんが多数来院されました。

蚋は正式にはブユですが、関東地方では通称ブヨと呼びます。成虫は3~5mmで透明な羽を持ち、春から夏にかけて活発に活動します。渓流の近くや山中、自然環境に近いキャンプ場などで多く見られます。蜂と同様に黒っぽい色の衣服には寄ってきますが、黄色やオレンジなどの明るい色の衣服には比較的寄ってこないそうです。
メスだけが吸血しますが、吸血の際は皮膚を噛み吸血するので、多少の痛みを伴い、中心に赤い出血点が現れます。その際に唾液腺から毒素を注入するため、直後はそれ程かゆみは感じなくても、翌日以降に患部が赤く膨れ上がり2cm以上の水疱を形成し、激しい痒みや疼痛が2週間程続きます。時には1ヵ月以上ひかないこともままあり、結節を生じて慢性痒疹の状態になってしまうとやっかいです。完治まで数年に及ぶこともあり、色素沈着を残します。

蚊に刺された場合は通常は放置しても数日で治癒しますが、蚋に刺された場合は治療が必要です。治療は一般的には、強めのステロイド軟膏と抗ヒスタミン剤の内服です。刺された部位が広範囲で炎症がひどいときには、私はステロイド内服を数日間併用することもあります。気も狂わんばかりの劇痒から一刻も早く救出したいがためです。

予防は、虫除けスプレーでは効果が薄いので、長袖や長ズボンで素肌を露出させないことです。肝心なのは厚手の靴下と靴を履くことです。
常々私が気になるのは、素足でクロックスを履く方が多いことです。蚋に刺された方の来院時の出で立ちのほとんどがこれです。すねや足首、足の甲まで刺されています。素足でクロックスでは虫や紫外線から皮膚を防御できず、汗で蒸れた所に土埃が付着し、不潔になりやすいです。夏のレジャーには、靴下と靴を履いてお出かけになることをお勧めします。

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