2014-04-10

帯状疱疹予防接種のご案内

2012年7月26日の当ブログで、ある講演会で聴いた帯状疱疹ワクチンにつき記事を書きました。その後1年8か月経過し、当院でも予防接種を開始することにしました。
帯状疱疹は、水痘罹患歴があれば年齢を問わず誰でも発症する可能性はあります。子供や若者でも発症しますが、高齢者ほど重症化しやすく帯状疱疹後神経痛になるリスクは高いです。女性の場合は20歳代と50歳代の2双性のピークがあるそうです。乳幼児期に水痘に罹患し、メモリーT細胞が年々減少した20歳代に最初のピークを迎え、その後子育て中に水痘ウイルスとの接触により再びメモリーT細胞が増殖することにより、30~40歳代は一時的に発症が減少。20年後、子供が成人した頃には再びメモリーT細胞が減少し、2回目の発症のピークを迎えるそうです。
この理論を医療従事者に当てはめると、感染者と接触する機会が多いため平素よりメモリーT細胞が増殖し、帯状疱疹を発症しにくいのかもしれません。私は帯状疱疹にかかったことがありませんが、好発年齢に差し掛かり、内心ではちょっと不安があります。適齢期ですので。

現在、50歳以上の高齢者には、水痘ワクチン接種が推奨されます。このワクチンは、帯状疱疹に罹患しないことを約束する訳ではありませんが、重症化と帯状疱疹後神経痛のリスクをも減らすことができます。米国のデータでは、水痘ワクチン接種群は対照群に比べ、発症率は51.3%に低下、重症度は61.1%に低下、帯状疱疹後神経痛の発症率は66.5%に低下しました。
米国では2006年に、60歳以上の人を対象に帯状疱疹ワクチンの接種が推奨されるようになりました。このワクチンは現行の水痘ワクチンと比べると、少なくとも14倍というかなり高濃度のワクチンウイルス株が用いられていますが、現時点では日本では未承認です。
当院では帯状疱疹の予防を希望される50歳以上の方を対象に、水痘ワクチンを接種します。自費で1回9,000円(税抜)です。お電話で予約を承ります。

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