2013-10-21

糖尿病とフットケア

先週末19日(土)、日本橋室町YUITOにてフットケアの講演会がありました。特別講演は、永寿総合病院の渥美先生による「糖尿病足病変の予防的フットケア」でした。ご専門は内科ですが、皮膚外科領域にいたる実践的なお話をされて、大変有益でした。血糖コントロールに関する内科的な話題はさておき、当日配布された患者さん向けの資料がよくできており、紹介します。演者の先生が監修され、共催の田辺三菱製薬㈱が作成しました。
「あしはたいせつ(足は大切)」の7文字が、フットケアの7つのポイントです。

1、「あ」しをチェック   毎日明るい場所で傷、ヤケド、変色、足の変形、水虫、ウオノメ、タコがないか見る。糖尿性網膜症を合併すると見えにくいので要注意。
2、「し」っかり靴選び   高いヒールや先端のとがった靴は避け、足に合ったものにする。
3、「は」いる前に温度の確認  入浴時は必ず手で、お湯の温度を確かめる。暖房器具は身体から話して使う。湯たんぽやカイロ は使わない。糖尿病性末梢神経障害を合併するとヤケドしても気付きません。
4、「た」ばこをやめる   タバコは動脈硬化を進展させ、血流障害を悪化させます。
5、「い」つも靴下を履く  通気性のよい素材で、しめつけないものを選ぶ。
6、「せ」いけつを保つ   足の裏や指の間も丁寧に洗い、清潔なタオルで水分をしっかり拭き取る。
7、「つ」めの手入れ    爪はまっすぐにストレートカットで切る。両角は深爪をしない。最後にヤスリをかけ滑らかにする。
糖尿病の恐ろしさは自覚症状がないまま、血管と神経が侵され、目や腎臓などの臓器障害が進行します。足にヤケドや傷を負っても見えないし痛くないため、放置され足壊疽にまで進行すると、最悪の場合、下肢の切断を余儀なくされます。認知症のリスクファクターでもあります。糖尿病は万病の元とも言えます。発症には遺伝的背景もありますが、生活習慣が大きく関与します。世界的にも、人種を問わず糖尿病人口が上昇しています。 世界の糖尿病人口ランキングは、第1位中国、2位インド、3位米国、4位ロシア、5位ブラジル、6位日本と続きます。日本の成人人口の内、糖尿病有病率は11.20%(WHO標準値では7.93%)であり、日本は糖尿病大国です。発症の予防ないし進行させないためにも、摂取カロリーの制限、食事療法、運動療法など、いわゆるメタボ対策を意識した生活習慣が重要です。

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