2013-09-08

ロドデノール報道その後

9月2日に、NHK クローズアップ現代で 「最新報告 カネボウ“美白”問題」が放映されたようですが、その内容の一部が日本皮膚科学会の意図とは食い違っていたようです。そこで、9月4日付でロドデノール含有化粧品の安全性に関する特別委員会委員長 松永佳世子先生より、放送内容をご覧になった患者さんへのメッセージが発表されました。以下に、一部を抜粋して紹介します。

【白斑は多くの患者さんで治ってきています!】
患者さん向けのFAQでも述べていますが、多くの患者さんは、ロドデノール含有化粧品の使用を中止すると、白斑部分に色素の再生がはじまり、8週後の現在では、明らかな改善がみられている方が多いです。2年経過しても白斑が残っている患者さんは、数名報告されています。これらの患者さんの治りにくい原因を、きちんと把握し、治療を行いますので、心配なさらないでください。
【2割の患者さんしか治らないのではありません!】
2割の患者さんしか白斑が治らないと特別委員会は言っていません。多くの患者さんがよくなるのですが、化粧品の使用を中止して、経過を追った患者さんの数が限られているのです。
今の段階では完治に近い人が2割いるとカネボウ化粧品から報告されています。特別委員会の調査研究結果は9月中旬に報告します。
【色を作る細胞は残っている人も多い!】
白斑の部分の皮膚を生検して、調べてみると色を作る細胞がなくなっている方もありますが、多くの方は、色を作る細胞は残っていることがわかっています。
【治療方法はあります!】
1.原因になっている化粧品の使用を中止してください。この場合、ロドデノール含有化粧品以外の化粧品がかぶれや白斑の原因になっている可能性もありますので、医師に相談してください。
2.痒みや赤みがある場合は、ステロイドやタクロリムスの外用薬(塗り薬)や抗アレルギー薬を内服することで効果があります。
3.ビタミンCとE、トラネキサム酸の内服も色素増強部分の色調を改善し、酸化しやすい皮膚の状態を改善する効果があると考えられます。
4.白斑部分に光線療法が有効である症例も報告されています。ただし、光線療法については、色を出すことが目的なら有効ですが、美しく色を戻したいのであれば、ベストな治療であるかは、ケースバイケースのため、医師にご相談ください。

以上がメッセージです。さらに昨日9月7日には、第2回の委員会が開かれ記者会見の内容が報道されました。
全国の皮膚科医を対象に行った調査で、白斑を訴えた患者259人のうち、使用中止後半年を経過した患者の約58%で、症状が治ったり良くなったりしたそうです。また、ロドデノール含有化粧品が原因と考えられる白斑を見分けるための4点のポイントが示されました。
白斑の発症は美白化粧品の使用開始後2カ月~3年と幅があり、かゆみや赤みなどの症状を伴うケースも約半数にとどまるなど、症状の出方に差がありました。治療にはステロイドやタクロリムスなどの薬剤が効果的とされたものの、根本的な治療法は分かっていません。

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