2013-09-30

検診を受けましょう

今日は、人間ドックを受けました。毎年1回9~10月に必ず受けています。いつもながら異常所見は見つかりませんが、年間行事として楽しんでいます。人間ドックコースは健保組合からの補助の枠内で納めたので自己負担はゼロ、乳がん検診と子宮がん検診は市の検診を利用しました。乳がん検診は、視触診とマンモグラフィーで1,900円、子宮がん検診は2,100円と、通常の半額以下の料金でした。
検診の所要時間は2時間半くらいで終了します。私は過去に都内、県内のいくつかの検診施設で受けてきましたが、施設を選ぶ基準は、検診の精度と効率、アクセス、アメニティ、職員の接遇も大事ですが、それ以外には、
・食事  最も重要かもしれません。 メニューがチョイスできると嬉しいです。食堂のインテリアや雰囲気も大事です。
・検診着 昨年も書きましたが、前開きの紐結びはNG。ロビーには男性もいますが、胸が肌蹴てしまい疲れます。ちなみに今日着たのは合格です。上下パジャマ風で前がマジックテープ、中にはかぶり物を1枚着ます。デザインもまあまあ。着心地は抜群で室内着にしたいくらいでした。
・報告書のレイアウト 検診結果がコンパクトにまとめられ、閲覧しやすく閉じられていること。

今回の子宮がん検診では、日本臨床細胞学会がHPV検査の臨床試験を同時に受けるボランティアを募集しておりました。山梨県と千葉県柏市で住民3万人を対象に被験者を集めているようです。今後6年間に渡り2年ごとに細胞診を受け続け、追跡調査するそうです。私は医師から説明を受け、臨床試験に参加することにして同意書に署名しました。検査は、子宮頸がんの細胞診検査で採取した検体の残りを使うため、何の負担もありませんでした。研究の結果が論文になったら、是非、読んでみたいです。

検診は、時間もコストもわずかです。検査の苦痛もほとんどありません。必ず受けるようにしましょう。

2013-09-29

プロフェッショナルの要件

医療に限らず、プロフェッショナルな職業人に求められる資質について、日頃考えていることを書きます。最初に結論を申し上げますが、「知」「技」「心」の3点に集約されます。
①知について
業界問わず、専門知識と最新の情報は不可欠です。国家資格取得者の場合、最低限の知識はスタート時に持ち合わせていますが、常に情報を更新し続ける探究心が必要です。現代ではインターネットにより情報の収集は容易ですが、適切に取捨選択し生かす知恵が求められます。情報のインプットのみならず、情報発信する能力、アウトプット力も必要です。
②技について
知識や情報を駆使しての実務能力、技能、技術、スキルです。職能訓練により習得されるものですが、国家資格取得者といえども技術は保障されず、個人差、バラツキが大きいです。しかしながら、本人の努力次第でいかようにも技術は向上します。学歴とは無関係で、どこでどんな仕事をしてきたかの、職歴がモノを言います。
③心について
成熟した人格と豊かな人間性は、職種を問わず求められます。特に人を導く立場の人にとっては欠かせません。謙虚さ、他人への思いやり、共感力、包容力、いわゆる総合的人間力です。平常時では上手く取り繕って見せても、ストレスや負荷がかかった時には化けの皮が剥がれ、人間性が露呈されます。困難に遭った時こそ、その人の真価が分かります。

③は上記の①と②と異なり、一朝一夕では身に付かず、後付けが難しいです。①と②が申し分がなくても、③が欠けているとプロフェッショナルとしての発展と成功は望めません。
私はより良い医師を目指して、生涯に渡り「知」「技」「心」を磨く努力を続けて行きたいと考えます。

2013-09-26

ニキビ患者さんへのアンケート

ニキビは、90%以上の方が思春期にかかる一般的な皮膚疾患ですが、時としてニキビ跡が一生涯残ることもあります。ニキビ跡を瘢痕と言いますが、ニキビの治療の目標は瘢痕を残さないことです。ある製薬会社から、「ニキビ患者さんにおけるニキビ跡の保有率とQOL(生活の質)への影響に関する調査」への協力の依頼がありました。当院を受診されたニキビの患者さんを任意に選び、ご協力をお願いすることにしました。具体的には、私から調査の意図を説明し、同意書にご署名頂きます。診察終了後に別室で、簡単なアンケートに回答して頂きます。所要時間は10分ほどです。調査の結果は、雑誌や学会で公表することはありますが、個人情報は守られます。最後に調査協力費として、500円の図書カードを進呈いたします。
混雑している時では難しいので、比較的すいている時に受診されたニキビ患者さんにお願いすることになりますので、ご協力お願い申し上げます。

2013-09-24

秋の花壇

秋分の日が過ぎ、今朝は気温も下がり、半袖では寒いくらいでした。ついこの間までの猛暑が嘘のように、すっかり秋になりました。花壇の花々も夏から秋に移りつつあります。花壇の写真も連休明けを最後に、ずっと御無沙汰しておりましたが、今日は4カ月半ぶりに撮影しました。紫外線が強い夏の間は、日が出ているうちにカメラを持って外に出る気がしませんでしたが、やっとその気になりました。
一方、こちらは当院の電飾看板です。18:00~21:00の3時間のみタイマー設定をしており、中の照明が点灯されます。それ以外の時間帯は照明は消えています。当院は夜間の診療は行っておりませんが、照明により公道が明るくなり、おそらく歩行者の方々にとっては歩行しやすいのでは、と思います。
ところがです。本日妙な言いがかりをされる方がおりました。「こやの皮フ科の看板が夜間に眩しすぎて、じっと見つめて足元を見たら真っ暗で見えにくくなって危ない。危険なので消してほしい。」と。しかも当院の者に直接苦情を言うわけではなく、駅前の交番に通報したそうです。交番のおまわりさんが、申し訳なさそうに、その旨伝えに来てくださったそうです。
正直なところ客観的には、照明の明るさが目に負担をかけるほど明る過ぎるわけではありません。もし被害があったのなら、オーナーである私に直に苦情を伝えるべきです。お門違いも甚だしいです。現況が違法であるはずがなく、私は、卑怯な小心者の言いがかりに耳を貸すつもりはありません。
苦情があるのなら、院長の私が対応します。私が医院の経営の全責任を負っています。

2013-09-19

チャドクガの毛虫が大量に発生

我孫子市内では、この1週間でチャドクガの幼虫(毛虫)が大量に発生にしているようで、連日被害に遭った患者さんが来院されています。特に先週末は、市内の小中学校の運動会で、校庭で毛虫に触れた児童や生徒が同時に来院されました。
チャドクガの幼虫は、ツバキやサザンカに群をなしてたかっていることが多く、庭木の手入れをした後に発症することが多いです。毛虫に触れた覚えがなくてもチャドクガの毒針毛に触れただけで、皮膚炎を生じます。 死骸や抜け殻などにも毒針毛があるので注意が必要です。
毒針毛は長さ0.1~0.2mmの微細なもので、幼虫1匹に数十万本以上が密生しているため、これに触れると激しいかゆみを伴うジンマシンのような症状、あるいは赤いブツブツが多発します。首や四肢などの露出部のみならず、服で覆われている体幹にも発症します。毛虫に触れてから2~3日に渡って発疹は新生し、治療しなければ3週間以上痒みはつづきます。
もし毛虫に触れてしまった場合、速やかに石鹸で患部を洗い、衣服を着替えます。早めに皮膚科を受診しましょう。ステロイド軟膏の塗り薬と抗ヒスタミン剤の飲み薬で約1週間で治癒します。
チャドクガの幼虫は例年9~10月に発生しますので、これからの季節、まだまだ要注意です。

2013-09-16

敬老の日にちなんで

今日は敬老の日。総務省の発表によると、現在65歳以上の人口は3186万人で、総人口に占める割合も25.0%と過去最高に達し、4人に1人が高齢者となりました。敬老の日にちなんだ興味深い調査結果を紹介します。
シニアマーケットの専門機関である株式会社シニアコムは、2013 年9 月に65 歳以上の男女に対して、「年齢に関するアンケート」と題した調査を実施しました。
*調査手法:WEBアンケート調査、* 対象者:65 歳以上の男女個人(シニアコムMASTER 会員)、*有効回答数 528 人(男性409 人 女性119 人)
①敬老の日が自分達向けの日だと思いますか?
そう思わない27.7%、あまりそう思わない40.9%、どちらともいえない19.3%、ややそう思う8. 9%、そう思う3.2%
「そう思う/ややそう思う」と答えた割合は全体の12%に留まる結果となりました。

②実年齢とは別に、気持ちの上ではご自身のことを何歳ぐらいと捉えていますか?
実年齢より上1.1%、実年齢と同じ20.8%、1~5歳若い31.6%、6~10歳若い30.7%、11~15歳若い1 0.6%、16歳以上若い5 .1%
78%の方が「実年齢よりも若い」と回答されています。シニアが自分達のことを高齢者(老人)だと意識しないことの1つの背景要因として、「実年齢」と「認知年齢=気持ちの上で自身が認識している年齢」のギャップが挙げられます。

約8割の方がご自身を実年齢より若い、と感じているのには驚きました。全世代を通して、昔よりも見た目も精神・肉体年齢も若返っており、平均値そのものが若くなっています。親の世代とは雲泥の差があります。同世代との比較では標準並みでも、親の世代と比較すると若い、と感じる方がほとんどではないでしょうか。
高齢者ほど、同年齢でも健康状態、体力、認知機能に格差があります。遺伝的影響以上に、若い頃からの食事や運動などの生活習慣が及ぼす影響の方が大きいと考えられます。別の調査では、65歳以上の高齢者の4人に1人が認知症かその予備軍とのショッキングな報告がありました。冒頭の統計と合わせると、現在の日本では16人に1人が認知症かその予備軍ということになります。医療や介護などの社会保障の負担が益々増え続けることになるでしょう。国民1人1人が自らの健康を増進するための努力が必要な時代です。
昨夜は、近所のイタリアンレストランで家族とディナー。10年後には夫も高齢者、12年後2025年には私も高齢者の仲間入りです。この頃、高齢化率は30%を超えると予想されています。老体に鞭打って働く高齢者が社会を支えているでしょう。おそらく私もその一人になるでしょう。

2013-09-11

ミラノ・スカラ座の「リゴレット」

今日はNHKホールにて、イタリア・オペラの総本山として名高いミラノ・スカラ座による「リゴレット」の公演がありました。ミラノ・スカラ座は外から建物を見たことはありますが、中に入ったことはありません。ヴェルディ生誕200年を記念し、威信をかけた待望の舞台でした。チケット代もS席62,000円と高価で、私が買ったのはC席38,000円でした。観た感想としては、十分にその価値がありました。ミラノ・スカラ座が誇る管弦楽団、合唱団、バレエ団など豪華キャストが勢揃いし、豪華絢爛な宮廷舞踏会のシーンから始まりました。
ストーリーは、道化師リゴレットの娘が女好きの公爵に誘惑され夢中になってしまい、身も心も捧げ、挙句の果て命までも捧げてしまうという悲劇です。公爵が罠とも知らず他の女を口説いて情事に至る様子を、リゴレット父娘が陰から見ている場面が印象的でした。4人それぞれの心情を歌った四重唱が見事でした。不実な浮気性の男に対して怒りの感情など起こらず、それどころか彼の身を案じてしまう、とは私には到底考えられません。イタリア男による口説きのシーンは、さすがに様になっておりました。何よりも全出演者の芸術性の高さに感銘を受けました。
今回のチケット代は私にとって最高額でしたが、観客の方々は私を除いて、セレブ風の方々ばかりでした。特にご婦人は、このまま本場ミラノに行けるほどエレガントで素敵でした。今年はItaly in Japan 2013と銘打って、イタリアからの音楽や美術関連のイベントがたくさん予定されているようです。是非また行ってみたいです。

2013-09-08

ロドデノール報道その後

9月2日に、NHK クローズアップ現代で 「最新報告 カネボウ“美白”問題」が放映されたようですが、その内容の一部が日本皮膚科学会の意図とは食い違っていたようです。そこで、9月4日付でロドデノール含有化粧品の安全性に関する特別委員会委員長 松永佳世子先生より、放送内容をご覧になった患者さんへのメッセージが発表されました。以下に、一部を抜粋して紹介します。

【白斑は多くの患者さんで治ってきています!】
患者さん向けのFAQでも述べていますが、多くの患者さんは、ロドデノール含有化粧品の使用を中止すると、白斑部分に色素の再生がはじまり、8週後の現在では、明らかな改善がみられている方が多いです。2年経過しても白斑が残っている患者さんは、数名報告されています。これらの患者さんの治りにくい原因を、きちんと把握し、治療を行いますので、心配なさらないでください。
【2割の患者さんしか治らないのではありません!】
2割の患者さんしか白斑が治らないと特別委員会は言っていません。多くの患者さんがよくなるのですが、化粧品の使用を中止して、経過を追った患者さんの数が限られているのです。
今の段階では完治に近い人が2割いるとカネボウ化粧品から報告されています。特別委員会の調査研究結果は9月中旬に報告します。
【色を作る細胞は残っている人も多い!】
白斑の部分の皮膚を生検して、調べてみると色を作る細胞がなくなっている方もありますが、多くの方は、色を作る細胞は残っていることがわかっています。
【治療方法はあります!】
1.原因になっている化粧品の使用を中止してください。この場合、ロドデノール含有化粧品以外の化粧品がかぶれや白斑の原因になっている可能性もありますので、医師に相談してください。
2.痒みや赤みがある場合は、ステロイドやタクロリムスの外用薬(塗り薬)や抗アレルギー薬を内服することで効果があります。
3.ビタミンCとE、トラネキサム酸の内服も色素増強部分の色調を改善し、酸化しやすい皮膚の状態を改善する効果があると考えられます。
4.白斑部分に光線療法が有効である症例も報告されています。ただし、光線療法については、色を出すことが目的なら有効ですが、美しく色を戻したいのであれば、ベストな治療であるかは、ケースバイケースのため、医師にご相談ください。

以上がメッセージです。さらに昨日9月7日には、第2回の委員会が開かれ記者会見の内容が報道されました。
全国の皮膚科医を対象に行った調査で、白斑を訴えた患者259人のうち、使用中止後半年を経過した患者の約58%で、症状が治ったり良くなったりしたそうです。また、ロドデノール含有化粧品が原因と考えられる白斑を見分けるための4点のポイントが示されました。
白斑の発症は美白化粧品の使用開始後2カ月~3年と幅があり、かゆみや赤みなどの症状を伴うケースも約半数にとどまるなど、症状の出方に差がありました。治療にはステロイドやタクロリムスなどの薬剤が効果的とされたものの、根本的な治療法は分かっていません。

2013-09-04

秋きぬと・・・

「秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」
御存知、古今和歌集に収められた藤原敏行の歌です。1,100年以上前に詠まれた歌ですが、21世紀の現代人にとっても共感できます。私は中学生の時に国語の教科書でこの歌と出会い、日本の古典文学の奥深さと格調の高さに感銘を受けました。
さて、もし作者が現代に生きていたならば、何と詠んだでしょう。
さしずめ、「秋きぬと目にはさやかに見えねども竜巻にこそおどろかれぬる」と詠んだかもしれません。
一昨日、今日と立て続けに、関東地方では竜巻の被害が相次ぎました。千葉県野田市は私の住まいの隣の市です。被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。
最近、異常気象による天災が続きますね。この夏は記録的な猛暑で、熱中症で亡くなられた方も多かったようです。各地での集中豪雨も記録的のようです。そして、今日の午前中には関東地方では震度3~4の地震がありました。私は診療中でしたが、いつになく揺れの時間が長く感じました。今日は、朝の大雨のせいか来院された患者さんは少なくて、こんなところに私は「秋きぬ」と感じました。
日本の気象が異常であることは確かのようですが、大禍がないことを祈るばかりです。