2013-08-12

神戸での学会

昨日は、神戸での日本美容皮膚科学会に参加しました。私にとって関心が高い演題ばかりで、充実していました。その一部を紹介します。
1、葛西先生の「シミ治療最前線」
この先生の治療方針は常にブレがありません。明快です。シミを5種に分類し、
①雀斑にはIPL,②ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)にはQスイッチレーザー、③老人斑にはQスイッチレーザー第一選択。ちなみにIPLは腫瘍の部分切除と同様、あまり推奨しない。④肝斑には、肌を擦らない指導とトラネキサム酸内服。近年流行りの「レーザートーニング」はハイリスクである。⑤炎症後色素沈着は「絶対に絶対に」治るので、何もしないのが一番。
非常に説得力がありました。特に④の肝斑に対してのレーザートーニングはここ数年、大流行しておりましたが、私は個人的には懐疑的に考えておりました。学会発表で何度も見聞し、レーザー業者から説明を聞いても今一つ不安が残り、Q-YAGレーザーを購入する気になれませんでした。葛西先生は、この治療を頭ごなしに否定する訳ではなく、「特定の医療機関で慎重に症例を重ね検討すべきであり、どこでも誰でもやって良い治療ではない。」とコメントされていました。

2、太田先生の「美容皮膚科を俯瞰する」
要旨の一部は、「美容医療は自費診療なので、患者さんの同意があれば医師の裁量権で自由度が広い。しかしながら、時として医学的根拠に乏しい治療が提供されるのを懸念する。例え同意を得たとしても、医師個人の能力のみならず学会全体の信用度の低下になるのでは、と危惧する。一例では、注入療法でハイドロキシアパタイトは骨膜状に注入すべきであり、真皮内に注入すべきものではない。・・・」その他詳細は書けませんが明快で、説得力がありました。

3、山下先生の「美容医学とアンチエイジング」
「見た目が若く見える方が、健康で認知能力も高く、長生きする。」
別の表現では、「見た目が老けて見える方が、病気になり易く、ボケ易く、早死にする。」
ショッキングな命題ですが、多方面からのエビデンスを挙げられて解説されていました。近年アラフォー、アラフィフ、アラカンなどという表現が流行っておりますが、先生は80歳代や90歳代の方たちに、アラHac(8.9)(アラハック)という呼び名を提唱されていました。この年代で美容医療に通院されている患者さん達の写真を紹介されていましたが、確かに若々しく服装の彩りもオシャレで、認知能力の高さを伺わせます。私も日頃の診療でご高齢の患者さん方を拝見して、男女問わず冒頭のことを感じておりました。
見た目のアンチエイジング医療は、患者さんの心身の健康と長寿に貢献しうることを確信しました。

それにしても演者の山下先生は美しいです。美容医療に従事される女性の先生方は、年齢不詳の美女が多いです。
今後の学会企画への提案ですが、美容医療の現場で活躍される女性医師の先生方に「私の健康法・美容法」のテーマでトークやディスカッションをして頂いた方が、女優さんのトークよりも遥かに興味があり有益に思います。期待しております。
懇親会では、馴染みの先生方と歓談しました。楽しい女子会トークです。記念撮影をさせて頂きましたが、リクエストにより、お顔にはモザイクをかけました。

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