2013-08-06

ロドデノールのパッチテスト

今朝の朝日新聞の記事より・・・。
昨年10月に中国地方のある皮膚科医師が、「カネボウのロドデノール含有化粧品使用患者2人が顔に痒みや白斑を生じ、ロドデノールの成分パッチテストが陽性であった。」と同社に報告し、その上で本年3月の日本皮膚科学会山口地方会で症例報告しました。薬事法によりメーカーが有害事象を示す研究報告を知った場合、30日以内に厚労省へ報告する義務があるそうですが、同社の研究員は医師からの報告を単なる「アレルギー性接触皮膚炎」と認識し、この時点では報告をしなかったようです。
医師からの文書の報告には、「色素脱失と部分的な部分的な色素沈着」、「びまん性紅斑、脱色素斑の混在」と所見が記載されていたそうです。同社が自主回収を発表したのは7月4日ですので、医師からの最初の報告から8か月以上経ってからです。もっと早く対応していれば、被害を減らせた可能性があるのに残念なことです。
報道では、最初に報告された先生のお名前は記載されていませんが、私の類推では私の母校の先輩です。卒業年度が私より12期上の優秀な女性医師です。私が学生時代には講師をされていました。現在は山口県内で開業されていますが、私は自主回収発表の2日後に、宇部での学会(日本皮膚科学会山口地方会)でお会いしました。学会では座長を務められ、バリバリご活躍の様子でした。
それにしても開業されていながら、メーカーに対してロドデノールの成分の提供を依頼して、きっちりとパッチテストをされ学会報告をされるとは本当に尊敬します。健康被害から国民を守るという、医師の使命の原点を忘れてはならない、と思いました。

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