2013-06-19

HPVワクチン接種する?しない?

子宮頚がん予防ワクチンの定期接種を積極的には推奨すべきではない、と先週末に報道され、医療現場や保護者の方々は当惑されていることと思います。厚労省のHPでは、「接種に当たっては、有効性とリスクを理解した上で受けてください。」と当事者に判断を丸投げした格好です。
ワクチンには2種あり、国内ではサーバリックスは2009年12月22日に、ガーダシルは2011年8月26日に発売されました。当院でも発売当初から、公費負担導入以前より接種を行ってきました。接種後の疼痛や発赤などの局所の軽度の副反応は、約半数に認められましたが、重篤な副反応は1例もありませんでした。厚労省によると重篤な副反応の頻度は、アナフィラキシーが96万接種に1回、ギランバレー症候群が430万接種に1回、急性散在生脳脊髄炎(ADEM)が430万接種に1回です。その他、因果関係不明ながら持続的な痛みを訴える発生頻度は、調査中だそうです。
どんな治療にも一定割合で副反応は避けられないのですが、因果関係と頻度が不明なものに対しては、現段階では「国として推奨すべきではない。」という姿勢は、やむを得ないと考えます。
さて、もし私が当事者ならばどうするか?私だったら、娘にリスクを説明した上で、接種をさせます。
実際、サーバリックスが国内で発売された直後の2009年年末に、真っ先に私は2人の娘に接種してみました。国内の症例数が少なく、副反応の実態が不明だった時期です。それぞれに3回接種して、特に問題は生じませんでした。2人とも医学部に進学し、ワクチンの有効性と限界は良く理解しています。さらに子宮頚がんの検診の重要性も認識し、検診も受けるつもりでいます。
ワクチンを受けても20歳になったら、2年に1度の検診は必要です。現在、医療現場においても積極的な推奨はできませんが、希望される方には、随時接種は行っております。

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