2013-05-13

エピペン講習会

昨日のアレルギー学会で、エピペン講習会がありました。現在学校現場では、食物アレルギーによるアナフィラキシーのリスクのある児童や生徒に対して、エピペンを携帯するよう指導しています。こうした流れを受けて当院でも、4月以降、エピペンを処方する患者さんが増えました。
アナフィラキシーは、食物、薬物、蜂毒などが原因で多臓器にアレルギー症状を引き起こし、生命を脅かす危険な状態です。原因内訳は、食物35%、薬剤25%、蜂毒15%です。発現から心停止までの時間は、薬剤5分、蜂毒15分、食物30分と報告されています。病院に救急搬送される前に亡くなるリスクが高いため、先手必勝が要求されます。
アナフィラキシーの治療の第一選択は、アドレナリン筋肉注射です。投与量は0.01mg/kgで、通常は0.5mg以下です。アナフィラキシー発現時に、医療機関で治療を受けるまでの補助治療剤として、エピペン(アドレナリン自己注射液)があります。体重30kg未満には0.15mg製剤、体重30kg以上には0.3mg製剤を使用します。注射は、太ももの前外側の筋肉に垂直に強く押し付け、数秒後に抜き取ります。緊急時には、衣服の上からでも注射できます。

注射するタイミングは、アナフィラキシーABCD法則に則り、
全身じんましん+A.B.C.Dの内いずれか一つでも認められれば、即、エピペン筋注すべきです。
A:Airway 喉頭浮腫
B:Breathing 喘息
C:Circulation ショック
D:Diarrhea 下痢、腹痛、嘔吐

たとえば、じんましん+息苦しさです。エピペン注射後は直ちに医療機関を受診し、医師による診察を受ける必要があります。過去にアナフィラキシーの既往のある方は、エピペンの処方を受けられることをお勧めします。ちなみに2011年9月から保険適用となり、0.15mgは8,112円、0.3mgは10,950円です。

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