2013-04-22

イボに対するロングパルスNd:YAGレーザー治療

尋常性疣贅(イボ)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染により生じ、特に手足に好発します。治療は液体窒素療法が一般的で保険適応がありますが、痛みを伴い、約2週間ごとに複数回の治療を要します。通常は3~6ヵ月ほどで治癒しますが、足底などでは数年治療しても完治に至らないことがしばしばあります。
そこで近年新しい治療として、ロングパルスNd:YAGレーザーによる治療が試みられています。皮膚科の学会では、キュテラ㈱の1064nm Nd:YAG (血管病変仕様)を用いた症例が報告がされています。このたび、当院にあるパロマ㈱のLUX1064を用いて足底の難治性疣贅に対して治療を試みました。

症例は両足の多発するイボに対して、2年2ヵ月間、2週間に1回の間隔で液体窒素療法を累計33回続けたにも関わらず、効果が認められませんでした。そこで患者さんの同意を得て、Nd:YAG レーザー治療を併用しました。パラメーターは、スポットサイズ3mm、パルス幅20ms、フルエンス150J/cm2で、1カ月間隔で合計3回施術しました。ちなみに、この治療は保険適応がないため、今回は無料で行いました。

3回目の治療終了直後には、若干縮小した印象があるものの、血疱やカサブタを作ることなく、期待以下の弱い反応でした。ところが、その2カ月後。突然すべてのいぼが同時に取れてしまい、一気に治癒に至りました。私は正直なところ驚きました。足掛け2年半の歳月をかけ液体窒素で引っ張り、最後はレーザーで「狙い撃ち」して、とどめを刺しました。Nd:YAG レーザーがイボの深い血管を破壊し、イボは息の根を止められ、玉砕したようでした。
患者さんの同意を得られましたので、臨床写真を供覧します。
施術前↓

施術後↓

施術前↓

施術後↓

施術前↓

施術後↓

このレーザーの威力の程が分かりました。やはり血管病変が得意のようです。今後、他の患者さんに対しても行うかどうか、今後検討します。詳細が決まりましたら、ブログで報告します。

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