2013-04-24

藤の香りに酔う

我が家の藤の花が満開です。藤棚ではなく、鉢植えです。普段は目立たないところに置き、開花期のみウッドデッキに移し、部屋から鑑賞します。私は藤の花が好きです。優雅ですし、何といっても香りが堪りません。日本原産なので、古来から歌に詠まれていました。私は桜よりも藤の花の方が好きです。

源氏物語第33帖「藤裏葉」(ふじのうらば)では、藤の花見の宴の様子が描かれております。内大臣から夕霧へ
わが宿の藤の色濃きたそかれに尋ねやは来ぬ春の名残(私の家の藤の花が並の美しさならば、どうして貴方をお待ちしましょうか。格別に美しいからこそ、お招きしたのです)
と歌われ、美しい藤の花の枝が添えられていました。風流です。

源氏物語の中で藤のイメージの姫君は、やはり藤壺です。彼女は源氏よりも5歳年上。父桐壺帝の中宮で、亡き母によく似ていると教えられ、元服後も彼女を慕い続けて、次第に理想の女性として恋するようになります。藤壺が病のため里下がりした折に関係をもち、その結果藤壺は源氏に生き写しの男の子(後の朱雀帝の東宮、冷泉帝)を産みます。何も知らない桐壺帝は、この皇子を「瑕なき玉」と歓喜し溺愛しました。
藤の香りを嗅いでいると、妖艶な藤壺を妄想します。

ところで藤の花言葉は、「恋に酔う」、「陶酔」です。私もしばし、香りに陶酔しました。

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