2013-03-13

春の嵐、ニキビと花粉

只今、突風が吹き荒れています。砂埃とともに花粉が大量に飛散しているようです。花粉症の方にとっては、辛い日々です。当院にも、顔面のスギ花粉皮膚炎の患者さんが連日来院されます。乾燥肌の比較的若い女性の方に発症しやすい傾向があります。眼瞼から始まり、顔面全体から首にかけて紅斑と痒み、ヒリヒリ感を生じます。

さて、花粉症発症前より顔のニキビにアダパレン(ディフェリンゲル)を外用されていると、どうやら、スギ花粉皮膚炎が発症しやすい印象があります。もともとアダパレン自体の刺激症状があるところに花粉が付くと、なおさら炎症症状は強いようです。当院ではアダパレン使用時には、手持ちの保湿剤かあるいはヘパリン類似物質含有ローションを予め外用し、その上からアダパレンを外用するよう指示しています。
スギ花粉皮膚炎を発症した場合には、一時アダパレンの使用を中止し、たとえニキビがあってもステロイド軟膏を外用する必要があります。その上から、ニキビに対して抗菌剤を重ねて外用します。マスクを付けると口の周りから顎にかけてニキビが悪化することもあるようですが、仕方がありません。ニキビの治療は季節を問わず長く続ける必要がありますが、スギ花粉皮膚炎の治療は、季節限定で高々1カ月程です。この間は、ニキビよりもスギ花粉皮膚炎の治療を優先するべきです。
季節も終わり、嵐が過ぎ去ってから、じっくりニキビの治療に取り組むとよいでしょう。ニキビとスギ花粉皮膚炎、両者の治療の両立は難しいです。アダパレンとステロイドの正しい使用法は、皮膚科専門医にご相談ください。

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