2013-02-27

医療連携による乾癬治療

最近の皮膚科の学会では、乾癬に対しての生物学的製剤の話題が美容皮膚科と二分して、トピックスです。メーカー主催のセミナーでは、すぐに満席になります。昨夜は、クレストホテル柏にてエーザイ㈱主催の皮膚疾患病診連携会がありました。
従来、乾癬に対しての生物学的製剤による治療は、大学病院や基幹病院などの承認施設に限られていましたが、規制が緩和され、現在では開業医でも可能となりました。ただし導入、定期検査、有害事象対応は承認施設で行い、投薬あるいは注射を開業医で行う、という病診連携に基づいた形式です。医療連携による患者さんにとってのメリットは、通院の利便性(通院や診療時間の短縮)とセカンドオピニオンの存在による安心感です。
開業医では、2週に1回アダリムバム皮下注射を行うか、患者さんに自宅で自己注射をするよう指導することになります。健康保険は利きますが、患者さんの毎月の薬剤負担額は42,660円ほどです。医療費の助成制度を利用して若干負担を減らすことはできますが、それでも決して安くはありません。

当院では、乾癬に対して外用療法に加えて、光線療法(NBUVBとエキシマランプ)、レチノイドやシクロスポリン内服療法などを併用した治療を行っておりますが、重症例や関節症性乾癬では生物学的製剤が適応になります。患者さんのご希望があれば病院を紹介し、病状が安定した段階で逆紹介して頂くというシステムを用い、乾癬治療の選択肢を増やしたいと考えます。

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