2012-06-08

羽毛鶏頭

私の母は10年前より認知症を患い、在宅介護も限界に達したため、昨年3月の大震災の1週間前に老人ホームに入居しました。老々介護を担っていた父も介護保険の認定を受け、独居中の自宅で訪問介護を受けています。入居中の母に面会するためには、私が車で送迎する必要があります。今年は私の仕事が多忙で、その機会がなかなかとれずにいましたが、本日やっと父を母の元に連れていくことができました。
母は認知症が進行し、父や私に会っても、誰なのかまったく分からない様子です。ただし、会ったことがある親しい人間が来た、と思ったようでニコニコと喜びました。たまたま昼食の時間でしたので、「美味しい?」と私が尋ねると、「美味しいよ。あなたも一口どうぞ。」と、私の口にスプーンを入れようとします。「何か困ったことがある?」と尋ねたら、「何もない。とても幸せです。」と答えました。
表情が穏やかで、自宅にいたときよりも満ち足りた様子です。認知症が進行しても、本人は不幸とはまったく感じていません。嬉しそうに父の手を握っています。母の居室は日当たりがよく、窓から花壇が見えました。燃える炎のような羽毛鶏頭の花です。色鮮やかなので撮りました。

房鶏頭とも言います。花言葉は「おしゃれ」「色褪せぬ恋」です。当院の花壇にも咲いています。

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