2011-11-30

上棟が済みました

本日は、昼間は暖かく小春日和でした。天候に恵まれた中で、移転先の医院の上棟が無事済みました。13:00から16:00過ぎまで、施工業者である三井ホームと各部門の工事担当者から説明を受け、詳細な打ち合わせをしました。今まで、平面の設計図や展開図を見ても、今一つ、空間の広さをイメージすることができませんでしたが、今日の上棟で建物の内部に入り直に目にして、やっと分かりました。
想像していたよりも、各部屋が広く感じました。倉庫など収納スペースもゆとりの広さでした。待合室の天井は吹き抜けで、高く感じました。
101坪の敷地に、5台の駐車場、2F建てで総建坪約70坪です。工事が順調に進んでいるらしく、予定よりも早く完成するらしく楽しみではあるのですが、その一方、移転に伴う様々な業務が同時進行で円滑に進むか、非常に不安ではあります。上手く行かなかったことを想像すると、気が重くなります。前倒しでできることは、今のうちに少しずつ準備していこうと考えます。
移転の件を初めて知った読者のために申し添えますと、現在の場所は来年3月30日で閉院、4月10日より移転先で新規開業の予定です。移転先の詳細は10月7日のブログをご参照ください。
                  待合室:天井にはインテリアファンを設置します。

2011-11-29

暮らしと健康1月号

お待たせしました。1週間ぶりの更新です。私の身辺も一段落し、平静が戻りました。
本日、暮らしと健康1月号が送られてきました。以前にも書きましたが、ブログを通じて保健同人社の編集部の方から、取材の要請がありました。取材時の私の話を元に、記事が作成され、このたびの発行となりました。
内容的には、28~35ページで全8ページ分の構成で、冬に多い皮脂欠乏性湿疹がテーマです。皮脂欠乏症では、神経線維のC線維末端が表皮内に伸びているため、知覚が過敏になりやすい、という説明から、保湿剤の選び方と塗り方、日常生活の注意点などが記載されています。イラスト入りで分かりやすいです。日常診療で患者さんに伝えたいことが、ほぼ網羅されています。
明日から、当院の待合室に本を置きます。皮脂欠乏性湿疹の患者さんには、「詳細はこちらをご覧ください。」と、お勧めしてみます。
なお、書店での発売は12月2日からだそうです。ご興味のある方はどうぞ。

2011-11-22

ちょっと一休み

ブログの更新は楽しいです。おそらく読者の半分以上は、私とは面識のない方々で、検索してたどり着き、そのまま追いかけて読者になってくださっているかと思います。面識のない方々もブログの行間から、私の性格や物の考え方がよく御理解できるかと考えます。読者の方から、時々受ける質問がありますので、今日はそれにお答えします。

Q:ブログのネタは、いつ思いつくのでしょう?
A:いつもその日の思いつきです。行き当たりばったりで構想などありません。パソコンの投稿画面を出して、3分ほど考えると、ひらめきます。仕事、家庭、日常生活、講演会、趣味など、いくらでもネタはあります。ネタに困ったことは一度もありません。
Q:情報源は何ですか?
A:講演会や学会など耳から入った情報と新聞、雑誌、インターネットです。
Q:時間はどのくらいかかりますか?
A:30~60分ほどです。
Q:ヒマなのですか?
A:いいえ、とんでもない。忙しいのです。でも忙しいからこそ、ブログのネタはいくらでも無尽蔵に思い浮かびます。ヒマだったらネタに困るでしょうね。
Q:書くのが好きなのでしょうね。
A:いいえ、とんでもない。子供のころから作文が苦手で、日記など続いた試しがありません。でも、一度習慣になってしまうと苦にはなりません。苦手なことに挑戦すると、可能性が広がって楽しいです。

医学の専門的情報については、きちんと調べなければいけません。同業者が私のブログをコピペルかもしれませんでの、いい加減なことは書けません。正確を期すために調べるその作業が、私にとって良い勉強になります。ブログは、私にとって最大のボケ防止の方法です。
以前にも書きましたが、患者さんと医療関係者の方々にとって有益な情報を発信したい、というスタンスです。おそらく、他に誰も取り上げず、検索すると唯一私のブログが上位にヒットする項目が多いのでは、と推測します。

ここでちょっと諸般の事情により、ブログの更新を1週間お休みいたします。診療は通常通り行っております。絶筆するわけではありません。次回は11月30日に更新の予定です。ではまた来週。

2011-11-21

アレルギーを治せ!

昨夜は21:00よりNHKスペシャル「アレルギーを治せ」を見ました。私はテレビはあまり見ない方で、通常はNHKニュースと大河ドラマのみです。民放は滅多に見ません。
タイトルに惹かれ「何か目新しい治療法でもあるのかしら?」と、半分期待を持って見てしまいました。見た感想は、新しいことは特に取り上げられず、専門医への取材を通して、常識的なことを患者さん向けに分かりやすく解説された内容でした。NHKらしく、きちんと取材し正確な内容でした。奇をてらった最新の情報は皆無で、コンセンサスが得られた常識ばかりでした。
アトピー性皮膚炎の発症原因としてフィラグリンの遺伝子の異常を取り上げていました。皮膚には表皮があり、角質層が皮膚のバリア機能を果たしています。そのバリア機能に必要なのがは表皮の細胞に含まれているフィラグリンという成分です。皮膚の角質層を作っていく中で、プロフィラグリンがフィラグリンになり、角質成分であるケラチンとともに表皮に大切な成分となります。つまり、フィラグリンが作られないと、角質異常がおこり、皮膚のバリア機能が落ちてしまうわけです。2006年、イギリスで、このフィラグリンの遺伝子の異常がアトピー性皮膚炎の約1/3から半数に見られたと報告されました。2008年には、日本でアトピー性皮膚炎の約20%に異常が見られるという報告がされています。
治療の現場での取材では、アトピー性皮膚炎に悩む21歳女性が登場しました。初診時に顔面と項の苔癬化が認められた状態であったのに対して、慈恵の上出先生によるステロイド軟膏の正しい塗り方の指導により、9日目には紅斑は淡くなり、30日目にはほぼ紅斑は消失した、という症例でした。ガイドラインにそった標準治療です。軟膏の使用量は、チューブから出し人差し指第一関節までの量(1finger unit)で、大人の手のひら2枚分の面積を塗るのが適量です。なので、塗った直後は軟膏のテカリが見える程度です。ステロイド軟膏が効かない、という患者さんは、塗る絶対量が少な過ぎるはずです。
アトピー性皮膚炎が難治とされる理由の一つが、医師による適切な軟膏療法の指導がなされなかったためでは、と前述の先生が言われていました。私も反省いたしました。

番組では、加水分解小麦含有石鹸で経皮感作された小麦アレルギーの症例も紹介していました。この話題は、ここ10日間ほどメディアでかなり報道されましたが、1年前に学会で報告されて以来、専門医の間では常識の一つになりました。私も半年前にブログで2回ほど記事にしたのですが、ここ数日で急に閲覧件数が増え始めました。何で今更?との疑問がありますが、ひょっとしたらアレルギー学会が啓蒙活動の一端として、メディア側に働きかけたのでは、と推測します。ご興味ある方は、5月21日「茶のしずく石鹸自主回収」、6月5日「経皮感作を防ぐためにはスキンケア」をご参照ください。

2011-11-20

アロマディフューザー

ガルデルマ㈱よりアロマディフューザーを頂きましたので、昨日、高島屋で初めてアロマオイルを買いました。どれも良い香りで迷いましたが、私の好きな柑橘系の「ポジティブ・トライアルセット」にしました。グレープフルーツ、レモングラス、スイートオレンジの3種類が入って1,050円でした。本日、一番のお気に入りのレモングラスのオイルで、アロマディフューザーを使ってみました。電源を入れると、ミストとともに部屋にレモングラスのアロマが漂いました。暖房を入れるシーズンなので、加湿器としても役立ちそうです。明日から、当院の診察室はアロマで包まれています。
ちなみに我が家にはレモングラスの木があります。葉を摘んで、レモングラスティーとして頂くと、リラックスした気分になれます。香りのもたらす効果です。

2011-11-19

はなみずき紅葉

今日も冷たい雨が降り寒い1日でしたが、6日前の日曜日はよく晴れて暖かい日でした。この日に、我が家のハナミズキの紅葉が美しかったので、記念に写真を撮りました。今年の春はハナミズキの花も見事でしたので、ブログで紹介したことがありました。春と秋と年に2回楽しめるのですが、いずれも盛りは短く、すぐに散ってしまいます。なので、毎朝のお掃除も大変です。(実は私ではなく、夫がすべて植栽の手入れをしております。)木々も冬支度です。毎日慌ただしく過ごす中、季節は移り変わっていきます。今年もあと、6週間で終わり。時の流れの早さに愕然とします。

2011-11-18

医師と法律

昨夜は三井ガーデンホテル柏で、JAとりでの皮膚科科長の先生とNTT東日本関東病院の皮膚科部長の先生による講演会があり、終了後に立食の懇親会がありました。
そこでは、長年懇意にしている茨城県で開業されている先生とお話ししました。その先生から、私のブログの4月6日の記事「無診察処方は違法です」がネット検索すると2番目にヒットする、と指摘されました。さらに、待合室に医師法20条をあえて掲示しているクリニックがご近所にあるとのこと。つまり、法律を掲示しなければいけないほどに、違法が堂々とまかり通っていることの証です。私にとって驚きでした。ただでさえ、待合室の掲示板はお知らせだらけで一杯です。ここに医師法を掲示しないと、患者さんを納得させることができないのでしょう。
実は私がこの記事をブログにアップしたその日に、弁護士である夫が言いました。
「医師法違反や不正請求をした場合、単純に罰金50万円では済まない。悪質な場合には、医業停止や最悪の場合、医師免許取り消しの処分もありうる。」
ふ~ん、そんなこともあるのかしらね、と思っていました。
ところが、先週11月10日、保険医講習会で厚労省の先生による集団指導がありました。そこでは、患者さんの診察なしで処方箋の発行をした医師が、保険医の取り消し処分になった事例を出されていました。しかも、患者さんから頼まれてのことです。情に流されて便宜を図ったつもりが、仇になってしまいました。いわゆる「お薬外来」は絶対にやめてください、と強調されていました。
私の知る限り、お医者さんたちは善良なお人よしが多いです。その一方で、法律や世間法に疎い方も中にはいらっしゃいます。勤務医時代に病院の慣例に従って行ってきて、全くお咎めがなかったからといって、違法が許されるわけではありません。それでは脇が甘過ぎます。つまらぬことで、足をすくわれては残念です。「慣例」に従うのではなく、「法律」に従うべきです。医者の常識が世間の非常識であることが、しばしばあることを認識するべきでしょう。

2011-11-17

インフルエンザワクチン入りました

お待たせしました。流通制限されていたインフルエンザワクチンが、先日当院に納品されました。予防接種御希望の方は、来院時に随時接種いたしますので、受付にお申し出ください。予約は不要です。ただし、数に限りあり在庫がなくなることもございますので、その節はご容赦ください。
今年度のインフルエンザワクチンは、A香港型、B型、A/H1N1ワクチンの3種類が混合されたワクチン(3価ワクチン)です。ワクチンの予防効果は、接種後2週から約5か月といわれています。
以下の方は、我孫子市の高齢者インフルエンザ予防接種の対象者です。
接種日現在、本市に住民登録又は外国人登録をしており、昭和21年12月31日までに生まれた満65歳以上の方
期間:平成23年10月1日から平成24年1月16日まで
料金:1,100円  ただし、次の方は自己負担が免除になります。
生活保護受給世帯の方
中国残留邦人等の円滑な帰国の促進及び永住帰国後の自立の支援に関する法律による支援給付受給世帯に属する方
東日本大震災により被災し医療費の一部負担金等免除証明書の交付を受けている方
※ 接種する際に必ず、「休日・夜間等医療受給証」、「本人確認証」または「一部負担金等免除証明書」を提示してください。

65歳未満の方は、当院では一律に3,990円、予診のみの場合2,730円です。13歳未満では、2~4週間の間隔で2回接種が必要です。

2011-11-16

うな重が好物

今日は、いつもお世話になっている○○ホさんの昼食付き説明会がありました。柏の銀座通りの老舗「植きん」のうな重弁当でした。ここのお店は通勤路にあり、毎日通っていたのですが、一度も入ったことがありませんでした。肉厚の鰻が口の中でとろけるように美味しかったです。
普段の私の食生活は、ヘルシーな粗食です。たとえば
朝・・・十六穀米、納豆、サーモン、焼き海苔
昼・・・十六穀米、野菜たっぷりの汁物か煮もの、グレープフルーツ
おやつ・・・プルーン入りヨーグルト、薩摩芋、栗、豆、南瓜、和菓子
夜・・・魚(サンマか刺身)、サラダか汁物、ビールかワインあるいは黒酢ドリンク

低脂肪、低塩、高食物繊維の食品を好みます。ダイエットが目的ではなく、好んだ結果の長年の食生活習慣です。加工品や出来合いの惣菜、高脂肪の食品は滅多に口にしません。
ところが、鰻だけは例外です。禁断の高脂肪の口当たりの良さに、あがらうことはできません。素直に美味しく頂いてしまいます。厳格な食生活のルールに、唯一の例外規定を作らせてしまうほど、鰻の美味しさは魅力的です。ご馳走様でした。

2011-11-15

何もしないのが最良のケア

今日の朝日新聞の朝刊33面「1分で知る豆医学」に、「我が意を得たり」の記事が掲載されていました。以下に一部引用します。北里研究所病院・美容医学センター長の先生のコメントです。
「何もしないことが一番のスキンケアである。シミやシワで悩む女性の8割の肌は乾燥している。化粧やクレンジングをやめ、ぬるま湯で顔を洗った後は、原則何もつけないというのが、最初の指導。化学物質は擦り過ぎによる刺激をなくし、皮脂を取り過ぎないためである。すると新陳代謝や皮脂の分泌が正常になり、肌が本来のバリアー機能を果たすようになる。7割以上の患者で乾燥やキメが改善された。化粧は目や口だけにするなど、まずは量を減らすことから始めてみて。乾燥しやすい口周りには、洗顔後にワセリンを塗るのがお勧め。」

シミで悩む患者さんのほとんどは日常メイクをしています。メイクを落とすためには、していない時よりも念入りにクレンジングをして擦ることになります。すると、化学的ないし物理的刺激が肌に加わり、friction melanosisといった色素沈着を生じます。これが肝斑の発症要因の一つであると考えます。
顔は頭と同様に皮脂腺が多く分布しするため、四肢や体幹と比較し乾燥はしにくい部位です。必ずしも洗顔のたびに何かを塗る必要はありません。肌を甘やかし過保護にするのはいかがなものか?と考えます。アトピー性皮膚炎などの患者さんやアダパレン(ディフェリン)外用中の患者さんは別にして、バリアー機能の正常な顔の肌に、あれこれと数種類のスキンケアを塗る必要はないと考えます。よかれ、と思って使用している化粧品の中には、アレルギー性接触皮膚炎を起こすものもあります。顔の肌に慢性のトラブルを生じる患者さんの9割は化粧をする成人女性です。男性では稀です。
トラブルを生じた肌に対しては、一切の化粧品の使用を中止にしてぬるま湯で洗顔後、ワセリンを塗るのが最も適切な処置法です。皮膚科学が進歩し、最新の技術を駆使したレーザー機器や高機能化粧品が生まれようと、古典的な治療法は永遠のスタンダードです。

ちなみに私自身のスキンケアも特に何もしません。仕事中はいつもスッピンで、ファウンデーションをつけたことがありません。朝はぬるま湯で洗顔後、今の季節は何もつけず洗いざらし、夏は日焼け止めクリームのみを塗ります。夜は固形石鹸で洗顔後、メーカーからタダでもらったサンプル品の10%ビタミンCローションかクリームを塗っておしまいです。簡単ですが、今までのところ肌の悩みはありません。

2011-11-14

トータル・アンチエイジング・セミナーにて

昨日はベルサール秋葉原2Fにて、㈱JMECが主催した第10回トータル・アンチエイジング・セミナーがありました。最新の機器を用いた美容医療の技術、経営学的な戦略、皮膚科疾患への応用と3部構成からなり、多彩な内容で、期待以上に有益な情報を得ることができました。

第一部ではePrimeという機種と冷却脂肪融解術による痩身治療は興味深かったです。
ePrimeは、熱によりコラーゲンとエラスチンを生成し、真皮のボリュームアップを狙う機種です。小顔とは反対に頬など顔下半分がふっくらするようです。私のように、脂肪が少ない者にはピッタリです。演者の先生が御自身の顔に施術した写真を出されていましたが、翌日には浮腫のため顔が2倍位に腫れ、1カ月後の写真では肌にパンと張りが出ていました。私も受けてみたいと思いました。
一方、冷却脂肪融解術Cryolipolysisは、腹部に冷却されたパッドを1時間ほど貼りっぱなしにするだけで、貼った部位の脂肪がシャーベットのようにシャリシャリになるそうです。施術を受けている患者さんは、疼痛はまったく感じず、その間、音楽を聞いたりパソコンや読書などができます。1回の施術で貼った部位のみ脂肪が減り、お腹がが凹み、ウエストのくびれができますが、前後で体重と脂肪率の減少はまったくないそうです。楽してくびれを作りたい人には福音かもしれません。
では、当院で機種を導入するかとなると考えてしまいます。投資した資本を回収できるかどうか経営的な面もありますが、私は個人的には、「腹の凹みとウエストのクビレ」は自分で努力すれば簡単に手に入ると考えています。ちょっとの時間と意志力があれば、お金はかかりません。なので、痩身マシンの需要が果たしてあるのか疑問に思います。ちなみに施術料は都心で約10万円、郊外ではそれより安めとのことでした。

第2部ではF先生による「顧客をファンにするクリニックづくり」という講演がありました。MBAを取得された先生による講演は論理的で納得できます。以前より私はF先生のブログのファンでしたので、逆に「ファンが顧客になる」こともありえるのでは、と思いました。

第3部では帝京大学の渡辺先生による「レーザーによる爪白癬の可能性」という講演がありました。白癬菌は37度以上の温度で発育が止まる、レーザーの目的は爪床の白癬菌を死滅させることであり、42度以上に上げることが必要、とのことでした。要は爪床の温度を安全に上げられれば、レーザーの機種は問わないということでしょうか。疑問の一つが解決しました。

講演会終了後にはワインを飲みながら、演者の先生方と率直にお話ができました。楽しくて有意義な時間でした。

2011-11-12

アレルギー学会秋季学術大会にて

冷たい雨が降った昨日、グランドプリンスホテル新高輪にて日本アレルギー学会秋季学術大会がありました。私は開業してから45歳でアレルギー学会専門医を取得しました。(ちなみに皮膚科専門医は29歳で取得しました。)アレルギーに特化した特殊な治療をしているわけではないのですが、年数的には条件を満たしていたことと、開業してからは、自ら課題を作り自分を追い込まないと勉強しないと思い、挑戦しました。皮膚科のみならず内科、小児科、耳鼻科、眼科のアレルギー疾患全般を勉強し、試験を受けました。医師国家試験形式のマークシート形式の試験でしたので、昔から得意でした。無事、合格しましたが、その後は更新のために毎年学会に参加しております。
今回の学会では、日本医師会との共催企画である女性医師支援機構・討論会に参加しました。千葉県医師会の秋葉先生が女性医師支援活動の報告をされました。女性医師の労働環境改善のための各種の要望を厚労省に提出したり、女性医師バンクのコーディネーターをされたりと、献身的に活動されています。次いで東京女子医大の竹宮先生が、学内での女性医師支援活動をを報告されました。20年前に厳しい労働環境下で、必死に仕事も育児もやり遂げた私から見ると、雲泥の差で恵まれていると思いました。それでも離職する者がいるとは、信じられないくらいです。
討論の最後の方で、ある女性教授が発言しました。
「私は子育てをした経験がありません。自分の子供は自分の手で育てたい、と言って辞めていく女性医師の考えが到底理解できません。なぜ、お金を出してベビーシッターや保育園に子供を預けても、キャリアを死守したいと考えないのでしょう?」
まさにその通りです。子供を2人育てた私も同感です。
別のある先生の発言です。
「そもそも、医学部入学の段階で、生涯仕事を続けていく決意のないモチベーションの低い者は入学させてはいけない。学力と偏差値が高く、医師免許証をお花、お茶と同じく花嫁道具の一つ位に考えている甘ったれを入学させても、税金の無駄使いになるだけ。入学の段階でフルイにかけるべき。」
ごもっともで拍手喝采です。我が意を得たり。私が思っていたことをよくぞおっしゃってくださいました。
医学部の定員を増やした結果、男性医師の数はさほど変わらず、女性医師の数が圧倒的に増えました。一般に女性医師は20歳代では(男性医師よりも)勤勉によく働きます。しかしながら働き盛りの30歳代で育児のために離職する者がおり、これが日本の医師不足の一因と指摘されています。

日本の医師不足解消のためには、男女ともに医師のワークライフバランスを重視した労働改善が最優先でありますが、同時に女性医師に対しても学生時代からモチベーションを維持させる教育が必要だと考えます。

2011-11-10

爪白癬に対するNd:YAGレーザー療法の続報

6月15日のブログで、「爪白癬に対するNd:YAGレーザー療法」という記事を投稿しました。
(後日このブログを読まれた、キュテラ社のマーケティングと営業の担当者が、当院を訪問されました。)
この日の新患で、40年来の爪白癬に外用療法続けても治癒せず、かといって内服はどうしてもいやだ、という方が見えたため、私は患者さんの同意を得て、レーザー治療を行いました。当院のNd:YAGレーザーは、パロマ社のLUX1064という機種です。6mmスポットサイズ、5ms、16J/cm2の設定で中空照射を行いました。1カ月間隔で合計3回の照射を行いました。学会で有効例の報告は聞いたものの、私自身がこの治療を試みたのは初めてで、確信が持てなかったため、施術は3回とも無料で行いました。
最終照射から約3カ月たった先週、その患者さんが来院されました。
「40年間、一生治らないものだと諦めかけていたところ、夏にレーザー照射をしていただいたら、きれいな爪が生えてきた。有料で良いので、再度照射を希望します。」とのこと。
本日、前回と同様の設定で照射しました。そこで気付いたことがありました。
先端の混濁部に照射すると、あたかもCO2レーザーを照射したかのように、白煙が出て爪の一部が炭化しました。触ると熱がこもった感触でした。しかしながら、新生した正常な爪と周囲の皮膚では、そのような反応は全く生じませんでした。つまり罹患した爪甲のみに選択的に熱がこもり、爪床や爪周囲皮膚には熱傷は生じません。施術を受けている患者さんは、疼痛も熱さも感じず、ちょっと暖かい程度だそうです。
Nd:YAGレーザーが一体何に反応しているのでしょうか?熱で白癬菌を殺菌するのが作用機序と聞きましたが、熱による選択的デブリードマン効果もあるように思います。今日の施術中、これは効きそうだという手応えがありました。
施術料は自費です。米国では5~10万円が相場だそうですが、国内では新しい治療法だけに相場が決まっておらず、私はとりあえず1本10,500円とさせて頂きました。相場が決まり、これでは安すぎると判断しましたら、改定させて頂くかもしれません。
もし、爪白癬の患者さんで内服療法は嫌だ、と言う方が来院されたら、また、勧めてみるつもりです。また、爪白癬に対するNd:YAGレーザー療法を御経験の先生方、コメントを下さると幸甚に思います。

2011-11-09

トレーシー・メソッドその1

先日購入したトレーシー・メソッド全3巻DVDの内、マット・ワークアウト編を初めてやってみました。インストラクターのトレーシー・アンダーソンはマドンナの専属トレーナーとして有名で、ハリウッドセレブ御用達のカリスマトレーナーのようです。彼女は、ダンサーを目指しながらもダイエットに失敗し挫折、その後、筋肉に関して解剖学の医学書を熟読したり、専門医に教えを乞い研究を重ね、独自のエクササイズ法を開発しました。アクセサリー・マッスルの刺激が、強く引き締まった肉体を作るとの結論に達したそうです。
彼女は身長150cmと欧米人にしては小柄ですが、均整のとれたプロポーションと張りのある美しい肌をしています。特にお腹の美しさは目を引きます。
DVDには彼女一人だけが出演し、お弟子さんは共演しておりません。場所はスタジオではなく、リビング風です。なので、あたかも自宅でパーソナルトレーニングを受けているようです。椅子を使ったエクササイズは初めてでした。いずれもゆっくりした動きだからこそ、筋肉への負荷が大きく、キツイです。トレーシーが涼しい顔をして淡々と動いているのを見ると、こちらもムキになってつい頑張ってしまいます。60分はあっという間で、達成感がありました。明日は筋肉痛かも・・・。

2011-11-08

年間のプロペシア代

以前にもブログで紹介しましたが、私の夫はAGA(男性型脱毛症)に対してプロペシアを6年近く飲み続けております。ここ3年くらいは現状維持といった状態ですが、本人はプロペシアの効果に大満足です。おそらく、一生涯飲み続けるでしょう。
本日、約1年間分を処方しました。正確には28日×12か月=336日分です。その代金は、当院での診察料810円、処方箋料680円、調剤薬局での薬剤料等85,130円、合計金額は86,620円でした。1日薬価が250円ですので、365日に換算すると93,870円になります。
この金額を高いと感じるか、安いと感じるか個人差はありますが、少なくとも夫は、その金額の値打ちを十分に評価し、コストパフォーマンス的には安いと考えているようです。
薬局での支払いはクレジット1回払いでした。領収書3通とプロペシア336錠です。
これを書いてふと気づきました。私自身の年間美容代は、夫の年間プロペシア代の10分の1以下です。化粧品など滅多に購入せず、サプリも飲んだことなし、エステも行ったことなし。でもまあ、いいでしょう。

2011-11-07

我孫子のナイススポット

ホットスポットではありません。ナイススポットです。
我孫子市議会議員選挙の期日前投票が本日から始まり、我孫子駅南口駅前のけやきプラザ8Fで投票して参りました。実は今春、移転先の不動産購入時に住民票を我孫子に移しました。我孫子市にはガッツリ税金を納めることになりますし、市民の権利として選挙権を行使しました。
投票後に、最上階11階の展望デッキに初めて行ってみました。すでに日も暮れていましたが、我孫子市内が一望でき、柏駅周辺の建物もよく見えました。我孫子市では条例により高層ビルがありません。おそらく、ここの展望デッキからは富士山がきれいに見えるはずです。現在の医院のビルの4F以上からも富士山が見えますが、移転したら、富士山が見られなくなり残念だと思っていたところです。冬の良く晴れた日の夕方、望遠レンズを付けたカメラと三脚を持って、ここに富士山を撮りに来ます。会心の作ができましたら、ブログにアップします。

2011-11-06

ディフェリンゲル発売3周年

昨夜は、台場のホテル日航東京にてディフェリンゲル発売3周年記念講演会がありました。女子医大の川島先生と京都大学の宮地先生による基調講演に続き、ディフェリンゲルのエキスパート達の対談がありました。
ニキビの外用剤ディフェリンゲルが発売されたのは、3年前の10月でした。フランスで1995年に発売されて、遅れること13年。私がディフェリンゲルの存在を知ったのは、11年前の2000年10月にスイス・ジュネーブで開かれたEADVという国際学会の場でした。そこでは当時の日本では無名のガルデルマという製薬会社が、企業展示場で大きくブースを構えて宣伝していました。外用レチノイドなど聞いたことがありませんでしたので、私のイメージでは、欧米人のニキビはレチノイドを使用しないと治らないほど重症例が多いのかしら、といった程度の認識でした。日本のニキビ治療が欧米の標準治療よりも10年以上も遅れている、という認識はありませんでした。学会期間中にガルデルマがバスに参加者を乗せて、ディナーに招待してくださった記憶があり、社名と青を基調にした美しいロゴは脳裏に刻まれました。
common diseaseでも国によって標準治療が異なると感じた国際学会でした。
その後、8年後に私は初めてディフェリンゲルを処方することになりました。ニキビ治療薬として、非常に有用です。微小面ぽうが消失します。外用開始1~2週後に乾燥症状が出ますが、保湿剤で何とか乗り切れます。現在私はニキビ患者さんのほぼ全例に処方しますが、残念ながら脱落例も数%あります。いかに脱落せずに患者さんに治療を続けて頂くかは、医師の力量次第でしょう。
遅ればせながら世界標準に近付きつつある日本のニキビ治療ですが、やっと増えた選択肢を上手に使いこなしたい考えます。

2011-11-05

美容医療のHP規制

美容医療などを行う医療機関のホームページ(HP)の不適切な情報でトラブルが起きているとして、厚生労働省は4日、HPに掲載する内容の指針をつくり、行政指導の対象とする方針を固めました。公的な医療保険が適用されない自由診療を実施している医療機関を対象に、年度内にも指針をまとめたいとしています。 具体的には、以下の項目が想定されます。
1、治療内容や費用をわかりやすく記載
2、リスクや副作用も併記
3、限られた成功事例を紹介し、効果を強調しない
4、キャンペーン中などの表現は使わない

今回の指針の根拠となったのは、国民生活センターが昨年7月にまとめた報告書です。
これによると美容医療サービスの関する相談が2005~2009年の5年間で2,996件あり、年々増加傾向だそうです。契約当事者は女性2,012件、男性956件、年齢は20~30歳代が多く、施術内容は女性が医療脱毛、脂肪吸引、シミ取り、男性が包茎手術に関するものが多いそうです。
相談内容から、以下の問題点が浮き彫りになりました。
①強引な勧誘で契約を急かしている。
キャンペーン価格等の広告を見てカウンセリングだけのつもりで美容クリニックに出向くと、高額な料金の施術を勧められ、契約に至るケース。
②サービスの内容や価格等について説明が不十分、説明方法が適切でない。
副作用や健康保険適応外などの説明がない。
ある事例では20歳代の男性がHPの包茎手術代が63,000円と書いてあった病院に出向くと、手術台の上で、下半身を露出した状態で「6万円では切るだけで、すぐに元の状態に戻る。100万円かけてレーザーをかけないとダメ。」と言われ、羞恥心と緊張から70万円の施術に同意した。術後別の泌尿器科を受診したところ、高額な施術は必要なかったと言われた。
③医療法や景品表示法上、問題のあるおそれのある広告で誘引している。
雑誌やフリーペーパーでキャンペーン価格を広告し、安さを強調している事例。広告を見て美容クリニックに出向いたら、広告の料金では効果的でないと言われ、高額な施術の提示を受けたケース。常時、雑誌広告で通常価格の半額キャンペーンを行っているケース。インターネット広告でも、比較広告など、ガイドラインに違反するものが見られる。
④医療機関のホームページにおける不適切な表示
HP掲載料金に惹かれて美容クリニックに出向き、実際には何倍もの料金の施術を契約したケース。現行では、HPにキャンペーン価格、比較広告、芸能人の体験談を載せていてもガイドラインの規制の対象ではないが、今後は何らかの対策望まれる。
⑤契約の解除に伴い、高額なキャンセル料が請求される。

一方、消費者へのアドバイスもあります。
①キャンペーン価格や体験談などの広告をうのみにしない。
②複数の美容クリニックを比較・検討し、保健適応の有無などについて契約・施術の前に十分に説明を受け、納得した上で契約する。
③いったん契約すると、解約・返金が難しいことを知っておく。
④トラブルにあった場合は、消費生活センターへ

以上です。私は、いずれももっともなことだと考え、今回の厚労省の対応は評価します。ポスティングされるフリーペーパーの美容医療の広告を見ると、激安料金を謳ったり、効果を誇張しているものが散見されます。HPを見ても、施術のメリットだけでなく、リスクやダウンタイムを強調してもよいのでは、と思うものが多いです。消費者側にたった情報の提供が望まれます。
私の医院では、HP(院長手作りの拙いもの)以外に広告を出したことはまったくありませんし、キャンペーン価格もありません。来院された患者さんに勧誘も一切行いません。患者さんから御希望があれば始めて説明をさせて頂きます。商売っ気がありませんが、それでもお陰様で成り立っております。患者さんには、数多くあるクリニックの中で、当院を選んでいただいて感謝いたしております。

2011-11-04

プロにはかないません

このブログは患者さんのみならず、医療関係、製薬会社などの業界関係者の方々、その他、検索して多くの方々が読んでくださっています。1月から始めて、丁度10カ月経ちましたが、現時点で閲覧件数63,146件、この内日本国内61,093件、米国1,432件、マレーシア255件と世界中に読者がいます。閲覧数は増える一方です。
私のブログの記事がマスコミ関係の方の目にとまり、先月、取材を受けました。とある有名な月刊誌の編集部と記者の方が来院され、1時間ほど、皮膚疾患についてお話しをしました。私は取材に対して予め何の準備もせず、普段、患者さんに説明している内容を尋ねられるがまま語りました。音声は録音されていたようですが、私の変哲もない話が、一体どんな記事になるのか、内心では不安でした。ところがこのたび、編集部の方より原稿が送信されてきました。全12枚の大作に仕上がっており、きれいなグラフやイラストも挿入されておりました。内容的にも素晴らしく、追加、訂正すべき箇所はありませんでした。私の取りとめのない話が、プロのライターの手にかかると、こんなにも読者に分かりやすく見栄えのする体裁になるのか、と感心しました。私が自分で原稿を書いても、こんなに上手には書けない、と思いました。
やはり餅は餅屋です。プロの物書きにはかないません。雑誌が出版されたら、改めて紹介いたします。
徒然なるままに書き綴っているブログですが、ひょんなことから、ご縁が生まれることがあります。いつまで続けようかと迷うこともありますが、世界中で多くの方が読んでくださっていると思うと、結局更新を続けてしまいます。

2011-11-03

女子会は楽しい

昨夜は、勤務医時代の同僚だった女性医師と3人で女子会をしました。私は千葉県ですが、他2人は茨城県で開業しています。3人とも同年齢で、子供の年齢も近いです。このメンバーで年に2回ほど女子会を続けております。お互いに歳はとりましたが関心事は共通で、時が経つのも忘れ、話題が尽きませんでした。1人はまったく飲まず、1人は控えめ、私だけがガンガンいきました。デザートは2人分頂いてしまいました。「そんなに細いのに、よく食べて飲むわね~。」と、いつも宴席で言われます。女子会では会計はワリカンですが、呑兵衛の私はちょっと悪い気がします。名残惜しさの内に、お開きとなりました。気心知れた者同士の女子会は、本当に楽しいです。おそらくこのメンバーが健在な内は、一生涯、女子会を続けていくでしょう。
飲み会翌日の今日は、いつもの如く調整日でした。体調は至って快調ですが、カロリー制限に加えて、久々にスポーツクラブで汗を流しました。帰宅してから体重計に乗ったら、体重も体脂肪率もまったく増えていないことが分かり、安心しました。

2011-11-02

日野原先生の若さの秘訣

聖路加国際病院理事長・名誉院長の日野原重明先生が先月4日に満100歳のお誕生日を迎えられ、朝日新聞に日野原先生のインタビュー記事が掲載されていました。その中の印象的だったお言葉を引用いたします。
──先生はいつもとてもすてきな笑顔でいらっしゃいます。
「どうすればチャーミングな笑顔がつくれるのか、鏡を見て練習しているの。笑いすぎると目がなくなっちゃうから気をつけないと。それから週1回、エステに通っています。ちゃんと顔のマッサージをしているからシワが全然ないでしょう。おしゃれ心も大切ですよ。今日は紫のネクタイに、ポケチーフをコーディネートしました。女性からも好評ですよ。
 とにかく好奇心をもって何でもトライしてみることです。私には日本の長寿記録を更新するというアンビションがあるから、100歳なんてまだまだ。」

素敵です。100歳という年齢になっても、鏡を見て、どうしたら魅力的な笑顔になれるか日々研究され、顔のシワを目立たなくするよう週1回のエステを欠かさない。先生のご長寿と健康の秘訣は様々おありでしょうけれど、その一つが、外見のアンチエイジングの努力なのでしょう。
益々進む高齢化社会で、年金受給開始年齢の引き上げも取りざたされており、好むと好まざるとに関わらず高齢者の就労も促進されるはずです。高齢者の社会活動の機会も増えることになるでしょうし、健康な高齢者にとって、アンチエイジングの必要性は高まると思います。見た目が若返ることによって、高齢者はさらに元気になり、意欲的になります。ボケ予防にもなります。
今更手遅れなんてことは、絶対にありえません。まだまだいけます。100歳の日野原先生は、皆のお手本であり、希望の星でもあり、誰もが憧れる先駆者です。