2011-10-22

蕁麻疹が増えています

季節の変わり目は寒暖の差が激しいです。体調を崩されている方もいらっしゃることでしょう。ここ1か月間で蕁麻疹で受診される患者さんが多い印象があります。蕁麻疹は通常、季節変動はなく、年間通じて発症します。原因は様々ですが、食物アレルギーが原因で発症することは極めて稀で、ほとんどは特定の誘因なく生じる特発性の蕁麻疹です。この場合、血液検査などを行っても、原因検索に繋がる所見は認められません。ご本人が自覚されないかもしれませんが、疲労やストレスが原因のことが多いです。
治療は、抗ヒスタミン薬の内服です。内服して、その日の内に治まることもあれば、2~3日かかることもあります。内服期間も様々で、1週間以内で済むこともあれば、数カ月あるいは数年越しで治療が必要なことも少なくありません。ただし多くの場合は内服の頻度が減って、再発時に頓服で済むようになります。
ごく稀に、抗ヒスタミン薬を内服しても痒みが治まらず、夜は眠れず、昼は仕事が手に付かず、という場合もあります。患者さんのQOLが著しく低下します。こんなときは、どうするか?私はプレドニンというステロイド剤を少量投与します。慢性蕁麻疹に対してのステロイド投与については、専門家の間でも議論が分かれておりましたが、2011年の蕁麻疹治療ガイドラインには以下のように記載されています。

「CQ10:慢性蕁麻疹の皮疹が抑制できればステロイド内服を続けてよいか?
推奨文:慢性蕁麻疹でステロイドを内服する場合はできるだけ短期間にとどめ,必ずしも皮疹が完全に消失していなくても適宜減量,中止することが望ましい.
推奨度:C2,エビデンスレベルVI
解説:慢性蕁麻疹の中には重症かつ難治な症例があり,抗ヒスタミン薬や補助的治療のみでは症状をコントロールすることができず,抗ヒスタミン薬にプレドニゾロン換算量15mg 日までのステロイド内服を併用することでようやく皮疹を抑制できる場合もある・・・」

私が良く行う処方は、抗ヒスタミン薬は長期の日数で処方し、プレドニンは短い日数分で処方します。「お守りの薬を追加しましたので、どうしても痒みがひどい時や、ここぞという勝負時には1錠飲んでみてください。」もちろん、長期内服による副作用は予め説明いたします。

実は、私も昨年の9~10月に連日、蕁麻疹が出ました。最初は、蕁麻疹とは診断できず(自分のことは診断困難です。)湿疹かと思って、ステロイド軟膏を全身に塗っても一向に痒みがとれず、おかしいと思って抗ヒスタミン薬を飲んだものの、若干ましになる程度。仕事中も痒くて我慢できず、ついにプレドニンを朝1錠飲んだら、ピタリと治まりました。1か月間頓服しているうちに、忘れたころ、蕁麻疹は出なくなりました。
やはり、昨年は夏の疲れが、秋に一気に出たようでした。今年は出なくて済んでいます。

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