2011-06-30

祝!看護師さん入職

お待たせしました。木曜日がやってきました。本日6月30日で1年の半分が終了しましたが、当院の医療法人の年度にとっては本日が最終日で、明日から新年度が始まります。新年度である7月1日付で看護師さん2人が揃って、当院に来てくださることになりました。私にとっては、待望の人事で感無量です。
2002年10月の開業以来、院長と事務スタッフで切り盛りして参りましたが、患者数が増え、業務が繁忙になったため、ハローワークや求人誌で看護師の求人を試みたことがありましたが反応がなく、半ば諦めかけていました。本年の年始にHPを更新した際に、ブログの新規開設とともに、ダメ元のつもりで、スタッフ募集のページを設けました。「医院のHPに掲載しても求職中の方の目に留まる確率は低いため、効果は限定的。それよりも看護師の転職サイトに掲載した方が効果的。」との冷めた意見もありました。(夫です。)
医院のHPも院長の自作で製作費も維持費もタダ、求人の広告代もゼロ、やはり業者にお金を払わないとダメなのかしら、とさとりかけた矢先、今月になって2人の方から応募がありました。お話を伺ったら、お2人とも医院の求人のページをご覧になり応募されたとのこと。ブログも読んでくださっていたとのことでした。お金をかけず、知恵と時間を費やした効果はありました。ブログは患者さんや医療従事者に対しての情報発信のみならず、求職者に対して私と医院をアピールする最強のツールになっていました。半年間で流した汗は無駄になりませんでした。
折しも皮膚科の繁忙期です。従来私が行ってきた処置を少しずつ看護師さんにお任せしていく予定です。私の知識や技術を教え、皮膚科のエキスパートナースに育てていく所存です。当院の人材層を厚くし、より質の高い医療を提供することを目標に掲げております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
(つい先刻、スタッフ募集のページを削除しました。)

2011-06-25

木曜日に更新します

今夜は、日本橋室町にてマルホ㈱主催の湯島スキンケア研究会がありました。杏林大学の塩原先生による「アトピー性皮膚炎における発汗障害とスキンケア」という講演では、発汗はアトピー性皮膚炎にとって善玉であると主張されていました。「アトピー性皮膚炎の患者さんは、シャワー浴ではなく、やや熱めの温度の風呂にきちんと浸かり、発汗を促した方がよい。入浴後には保湿剤をたっぷり外用すべし。ヒルドイドソフトは単なる保湿効果のみならず、発汗促進作用もある。」とのことでした。これから暑くなりますが、シャワーで簡単に汗を流すのではなく、半身浴でもよいので湯船に浸かった方がよいそうです。リラックス効果もありそうです。
さて、私がブログを開始してもうじき半年です。毎日楽しんで書いています。ネタは予め考えることは一切せず、連日、パソコン画面の投稿欄を開いてから3分以内に思いつき、ヒラメキます。今日までネタに困ったことはありませんでした。ブログの更新は私にとって、まったく苦になりません。ボケなければ、永遠不滅に更新し続ける自信はあります。否むしろ、ブログの更新が絶好のボケ防止策になりそうです。
ところが、昨今の私は多忙につき、座して更新する時間と余裕がなくなりつつあります。まずは本業の診療が最繁忙期に突入しています。さらに、スタッフの増員と診療体制変更のためのマネージメント。さらに、今はまだ公表できないのですが、現在進行中のあるプロジェクト。
私の人生の中で最も多忙な夏になりそうです。
今日の懇親会では、私のブログの読者で、たびたびコメントを投稿してくださる同門の先生ともお話しました。「先生のブログのファンもいるでしょうから、週に1回くらいは更新なさったら。」と。9月の彼岸の本業繁忙期終了まで、3か月間更新を停止しようかとも考えたのですが、その言葉に励まされて、来週から週に1回木曜日に更新することにしました。秋以降は、再び連日更新するかもしれません。それでは、5日後にまたお目にかかりましょう。

2011-06-24

JAとりで総合医療センターにて

東雲昨夜は、JAとりで総合医療センターにて第10回医療連携講演会・懇親会がありました。4月から新たに病院名が変わりましたが、旧・取手協同病院です。私が開業直前まで10年半に渡って勤務していた病院です。年齢では32~42歳で、公私とも最も慌ただしく忙しい時期でした。この間に次女を出産しましたが、出産4週間まで通常通り働き、産後は7週間で復帰し、外科系当直もこなしていました。取手協同病院は、乳幼児の子供2人を抱えて皮膚科科長の激務を全うした、私にとって修行の道場でもあり、古戦場です。苦しくもあり、楽しくもあった青春そのものでした。苦楽を共にし、ある時は共に泣き、またある時は共に笑い一緒に働いた医師、薬剤師、看護師、事務員などの同僚は、私にとって古い戦友です。
年に1回、病院側の計らいで病病連携、病診連携の目的で、取手市周辺の医師及び看護師などの医療従事者が招待されます。あたかも同窓会のようです。開業された先生、定年退職後に近隣の病院に勤務している看護師の方々、懐かしい顔ぶれが勢ぞろいしました。懇親会は、つくば市のホテルグランド東雲のケータリングサービスによる立食パーティーでした。お互いに「変わらないねえ。」と挨拶し、再会を喜び合います。現職の医師の先生方で、当時私と一緒に働いていた先生方は、皆、部長、副院長、院長と偉くなっていました。
美味しい料理と楽しい会話で、時が経つのもあっという間でしたが、私は会半ばの21時には会場を後にしました。病院の好意でタクシーを手配してもらい、そのままスポーツクラブに直行。21:30からのZUMBAレッスンに参加しました。食べたばかりの料理のカロリーを、その場で消費しました。レッスン終了後にインストラクターから「トライアスロンの競技に参加してみたら。」とおだてられましたが、私にはアウトドアスポーツは向きません。白い肌を保つために、屋内でのスポーツ、専らZUMBAのみで十分です。

2011-06-23

ハイドロコロイド素材の絆創膏

 当院ではシミのQスイッチレーザー治療後の照射部位に、ハイドロコロイド素材の絆創膏を貼っています。アブソキュアという商品名です。創面を湿潤した環境で保護し、きちんと貼付されていれば外からの水は通しません。数日間貼りっぱなしで、洗顔化粧が可能です。薄くて肌の色に近いので目立ちません。かぶれることも滅多にありません。非常に重宝します。
 当院では手術の件数も多いのですが、今後は、術後の創部に患者さん自身で、アブソキュアを貼っていただきます。手術当日は、縫合創から若干出血もしますのでガーゼで保護しますが、翌日にガーゼを剥がし、アブソキュアを適当な大きさにハサミで切って貼ってください。きちんと貼付されていれば、そのまま入浴、水泳などが可能です。抜糸まで貼りっぱなしでも構いませんが、汗などで剥がれた場合には交換してください。
実はこのアブソキュアという製材ですが、手術時の医療材料として保険請求できませんし、術後の創傷処置の際にも保険請求できません。患者さんが、自宅で処置に用いる医療材料は自費で購入する必要があります。当院で販売すると混合診療に該当してしまうので、1Fの薬局で1枚10×5cmで420円で販売していただくことにしました。同じような製材でキズパワーパッドという商品がありますが、小さなサイズで10枚入りで、この約2倍の価格です。たった1枚のために1箱購入するのは負担が大きいので、このような形で便宜を図らせていただきました。

2011-06-22

巻き爪用クリップ

形状記憶合金でできた巻き爪用クリップを用いて、巻き爪の矯正が可能になりました。ドクター・ショールという商品名で、外科的処置の必要がなく、手軽に装着できます。取り付けはクリップのフックを爪に挿し込むだけです。施術後には、患者さんご自身で着脱が可能です。再利用も可能です。世界初の超弾性形状記憶合金の特性で、曲がったクリップが元に戻ろうとする力を一定に保ち、安定した改善効果を持続します。装着早期から効果が発現し、爪甲の高度な変形にも対応可能します。ただし、爪の先端が2~3mm伸びていないと、クリップが留められませんので、爪を伸ばした状態で来院していただく必要があります。サイズはSが15mm、Mが17mm、Lが19mmです。保険が利かない自費の治療です。当院では初診料3,150円、巻き爪クリップ1本の施術代は10,500円です。
従来は、巻き爪の矯正治療としてVHO法などのワイヤーを装着させる方法がありました。実は私も5年前の6月に、来日したドイツ人の技術者から講習と手ほどきを受け、VHO法のライセンスを取得しました。爪甲中央にワイヤーを架けるので、爪が伸びていなくとも施術が可能です。ただし熟練と施術に時間を要すのと、外れてしまった場合には、ワイヤー(高価です)の再利用ができず、再度患者さんにはその都度負担をお願いしなければならないので、私は自分の爪で練習したきり、ついに患者さんには一度も施術しませんでした。
陥入爪で感染や肉芽の増生を伴った症例には、従来フェノール法を行ってきましたが、必ずしも手術しなくとも、粘着力の強い絆創膏で爪周囲の組織を外側に引いた状態で固定する、アンカーテーピング療法という治療法もあります。感染に対しては抗生物質の内服が必要です。
なるべく手術しないで、保存的に治療するのが最近のトレンドです。私が研修医だった頃は、爪母をメスで開いて削り取り、最後は縫合する手術法が行われていましたが、今時こんな原始的な手術を行っている医師はもういないでしょう。治療法は時代とともに、進化しています。

2011-06-21

著作権とリンク

このブログを始めたのは、私の得意とする所のヒラメキと思いつきがきっかけです。でも正確には、皮膚科医を25年以上していて経験に基づく情報や知識を記録に残し、自分のところで留めずに、広く世界に情報発信し、少しでも患者さんや医療従事者のお役に立てれば、という思いがありました。日頃の診療で得られた知識や技術、そして、学会や講演会で得られた情報で有益と判断したものは、このブログで取り入れています。自分の失敗も恥を忍んで取り上げるつもりです。人は失敗談を語りたがりませんが、失敗談にこそ、最大の教訓があります。
おそらく私のブログは患者さんよりも、同業の皮膚科医の先生方にとってこそ、お役に立てるのでは、と自負しております。専門医の目に耐えられるだけの正確な内容です。それだけに、正に「紡ぐ」ように書いております。そこで、改めて以下の2点につき、お願いしたいと思います。
1、著作権について
当ブログに掲載されている情報、写真、イラストなど文字・画像等のコンテンツの著作権は、私に帰属いたします。これらの情報は、私的使用又は引用など著作権法上認められた場合を除き、無断で転載、複製、翻訳、販売、放送などの利用をすることはできません。
2、リンクについて
リンクは営利を目的とせず、フレーム内におさめないなど一定の条件を満たしている場合に限り、原則として自由です。しかし、私の信用を害する恐れがある場合はリンクをお断します。

改めて、このようなことを突然書いたのには理由があります。
昨日発覚したのですが、先週書いたある記事が、妙に閲覧件数が多いので、トラフィックを調べたところ、「2ちゃんねる」とアダルトサイトにリンクされているのを発見しました。私は、2ちゃんねるなら黙認します。悩める患者さん方への助言になれば、本望です。2ちゃんねらーの皆さま方が、私のブログを読んで盛り上がってくだされば、それはそれで結構なことです。一方、アダルトサイトはご勘弁ください。エッチな動画の上に、ブログのURLが貼り付けられていました。唖然としました。アダルトサイトへのリンクは、きっぱりとお断りします。

2011-06-20

シミは本当に無くなるか?

このタイトルは、大阪の学会でのシンポジウムでの、葛西形成外科の葛西先生によるシンポジウムでの講演名です。いかにも男性の形成外科医による歯切れのよい講演でした。先生は、疾患を治癒に導く治療を「Realな治療」、訴えを満足させる施術を「Illusionな施術」と呼び、区別して考える必要があると提唱されています。シミの治療は、正しいやり方を行えばRealな効果を出すことができます。たとえば、老人斑にQスイッチレーザーを照射すれば、確実に取ることができます。胃癌に譬えれば、早期癌の手術に似ています。一方、シワやタルミ、毛穴などの加齢に伴う訴えは、スキルスなど不治の病に対するホスピスに類似するので、Realな治療などは存在せず、訴えを満足させるIllusionな施術しかない、と主張されていました。演者の先生は、エステでアンチエイジングの施術をするがごときIllusionな施術は大嫌いで、病変が客観的に消滅したかが問われるRealな治療が好みだそうです。(しかしながら、女性の患者さん達はなぜか、Illusionな施術を好むそうです。)
シミには5種類あり、肝斑には、内服薬などの保存的治療(保険が利きます)、そばかすにはIPL(光治療とも言います)またはレーザー、老人斑にはQスイッチレーザーかCO2レーザー、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)には唯一Qスイッチレーザーのみ、炎症後色素沈着には積極的無治療、と疾患ごとに治療法が異なります。シミの治療で難しいのは、施術の手技ではなく、実は診断です。複数の種類のシミが混在していることもあり、それぞれを診断したうえで、複数の治療法を組み合わせます。たまに、ADMか肝斑か鑑別が困難な症例もあります。診断を間違えると結果は悲惨です。
最後に、演者の先生はこのように結語しています。すべてのシミ病変は本当に無くすることができるが、原因が復活すれば新たにシミ病変が生じることになるので、2度とシミが出ない肌にできる訳ではない。その通りだと思いました。
昨日のブログに追加しますが、顔の診察をご希望の場合、素顔でお願いしたのですが、当院の化粧室の洗面所にはメイク落としの石鹸などが常備されています。診察後のサンスクリーン剤なども差し上げています。施術を受ける予定がなくても、初診時の診断こそ最も大切なので、化粧を落としていただく必要があります。

2011-06-19

皮膚科受診は素顔で

 お顔の診察をご希望の場合、お化粧を落とし、素顔で受診してくださるようお願い申し上げます。
当たり前過ぎる「お知らせ」を当院の掲示板には開院時より貼ってあります。当たり前過ぎ出るので、貼った当初は様子を見て剥がそうかと考えましたが、依然として化粧したまま来院される女性の患者さんが減りませんので、剥がすことができません。
化粧をしたままでは、当然、正しい診断ができません。見逃すこともあります。診断ができなければ、当然治療も投薬もできません。あらかじめ受付でも、そのように説明をいたしております。どうしても患者さんの都合で化粧を落とすことができない場合、診察はいたしますが、治療や投薬をしないこともあります。その場合でも、初診料や再診料は請求させていただきます。
よくありがちなのが、シミの患者さんで、受付で指示されて慌てて化粧室でシミの部分のみを拭き取って受診される方です。これでは、周囲の色調を診ることができません。初診時に、肝斑が合併していないかどうかを見極めるのが重要なポイントです。周囲に肝斑が存在したにもかかわらず、シミにレーザーを照射してしまったら、結果は悲惨です。照射前より真っ黒になります。更に、実はシミが1か所だけではなく、実は顔中に同じようなシミがたくさんある場合、1か所だけレーザーを照射しても受ける印象は変わりません。顔全体に光治療をした方が良い場合もあります。いずれにしても、初診時に正しい診断と適切な治療方針が定まらないと、その後の治療結果は、芳しくありません。
信じがたいことに、レーザー当日に施術部位に化粧されて来られる方もいらっしゃいます。慌ててその部位のみを拭き取っても、完全には除去されず、メイク剤が肌に残っている場合があります。(特にご高齢の方が多いです。良く見えないせいでしょう。)ここにシミ取りのQスイッチレーザーを照射すると、メイク剤に反応して、パーンという恐ろしい衝撃音とともに表皮が飛びます。1発の衝撃音で患者さんも私も驚き、出力を下げます。出力を下げた結果、肝心のシミが確実に取れないこともありえます。満足な結果は得られません。
いずれにしても、お顔の診察や治療のために皮膚科受診される場合には、素顔でお願いします。診察終了後にメイクされるのは、構いません。

2011-06-18

黒酢がお気に入り

私のお気に入りの飲み物を紹介します。それは黒酢です。原液で飲むと食道粘膜を損傷させますので、黒酢30ccに対して水あるいは氷120ccで希釈し、そこに蜂蜜を加えます。最近は蜂蜜の代わりに、韓国製の柚子の蜂蜜漬けを加えています。とてもイケます。私は、元々ビネガーが大好きですが、黒酢は飲み物として美味しいです。特にスポーツで汗をたくさんかいた後に、無性に黒酢が飲みたくなります。飲んだ後は、筋肉疲労が回復した気がします。
私は、特定の食品やサプリについて、○○○に効くからという理由で、摂るという習慣はありません。むしろ、何らかの効能効果があれば医薬品として取り扱うべきであり、そういったことを謳った商品は、怪しい眉唾物だと考えます。私にとって黒酢は、体が欲する所の嗜好品です。ただ調べてみると、黒酢には、人間が体内で合成できない9種類の必須アミノ酸が全て含まれているそうです。
必須アミノ酸は全種類をバランスよく摂取しないと有効利用されません。「アミノ酸の桶」という例をあげて説明されます。つまり9種類のうち、一番含有量の少ないアミノ酸を一番背の低い桶板に例えて、いくら満杯にしようとしてもそこから水が流れてしまう、すなわちアミノ酸の含有バランスが悪い、という事になります。必須アミノ酸をバランスよく含む食物ほどスコアが高いと表現されます。
おいしくてアミノ酸スコアが高い飲み物、それが黒酢です。お勧めです。

2011-06-17

今週を振り返って

早くも週末です。今週は忙しかったです。
本業の診療も、6月15日が千葉県民の日と気付かず、スタッフの布陣を増員しなかったところ、大変混雑しテンテコ舞いでした。
アフターファイブでは、14日、16日と両日ともクレストホテル柏で講演会がありました。昨夜16日の講演会の内容は、JAとりで総合医療センターの先生による「ダーマスコピーのために助かった症例、迷った症例」という演題で、多数のダーマスコピー写真が供覧されました。ダーマスコピーはここ10年位で急速に普及してきた検査法ですが、この所見の読みについては、私は得意ではありません。まだまだこれから勉強せねば、と痛感しております。遅ればせながら、撮影のための一眼レフカメラとのアダプターを今月中に購入する予定です。撮影した写真につき、読影のエキスパートにコンサルトし、診断の腕を上げたい所存です。
昨夜は講演会後に、参加者の先生方と一緒にクレストホテル柏で懐石コース料理を頂きました。ビールを1杯ほど飲んでしまいましたが、閉会後、元気に、スポーツクラブでの21:30からのZUMBAレッスンに参加しました。当然ながら飲酒後のスポーツは、けしからんことです。満腹のせいもあり、いつもより体が重く感じました。それでも、美味しいものを食べた後の脂肪燃焼の達成感はありました。23時過ぎに帰宅し、そのままバタンキューでした。
そして今日は、ユニクロでズボンを購入しました。ウエストサイズは今迄61cmだったはずなのでが、本日試着したところ、58cmでも若干緩めでした。フィットネス効果で確実にウエストは細くなりました。(下枝の筋肉が太くなったため、体重はさほど減りません。)

2011-06-16

足の臭いの治療

昨日に引き続きポスター賞銀賞の演題の紹介です。
「pitted keratosis」は、日本語病名では点状角質融解症あるいは陥凹性角質融解とも呼ばれ、足の裏、足の指がふやけて、虫食い状あるいは点状に陥凹したり、皮が剥けます。20~40代の多汗症の男性に多く、痒みはなく、むしろヒリヒリすることもあります。原因は足の角層でのMicrococcus sedentariusによる浅在性細菌感染症です。水虫と類似しますが、顕微鏡で検査しても真菌は認められません。
「足の臭いが気になる。」「足が臭くて皮が剥けるので水虫と自己判断して市販薬を塗ったが、ちっともよくならない。」「靴下を脱ぐと黄色っぽく湿って、悪臭がする。」
このような訴えで受診されます。私は、こうした訴えを聞いただけで診る前にpitted keratosisと予想し、靴下を脱いで一目見ただけで、診断できます。念の為、真菌検査もして水虫を合併していないか、確認はします。
治療は、抗菌外用剤です。具体的には、ニキビの治療薬であるアクアチムクリーム、あるいは後発品のナジロキサンクリームが大変良く効きます。著効と評価できます。ただし、レセプト請求のために、膿痂疹の病名を付けております。
水虫と同様に頻度の多い疾患であるにも関わらず、適当な一般病名がなかったので患者さんへの説明で困ることもありました。このたび、演者の先生は「足ペタ」という大変分かりやすい病名を提唱され、医院では患者さん向けにパンフレットを作成されたそうです。一部を分けて頂きました。この疾患の啓蒙のために、ここにアップします。
足の臭いでお悩みの方、皮膚科にかかって、アクアチムクリームを処方してもらいましょう。今までの悩みがウソのように、治りますよ。

2011-06-15

爪白癬に対するNd:YAGレーザー療法

大阪の学会では、一般演題がポスター展示され、その中で投票によりポスター賞が選ばれました。金賞は「お茶石鹸による小麦依存性運動誘発蕁麻疹」、銀賞は「爪白癬に対するNd:YAGレーザーの効果についての検討」と「pitted keratosis-足ペタ」でした。金賞の内容については、このブログで既に詳述しましたので省略します。銀賞の演題の内容を紹介します。
本日は、爪白癬に対するNd:YAGレーザーの効果について書きます。
通常、爪白癬の治療は外用療法のみでは根治は不可能で、抗真菌剤の3~6か月間の内服療法が一般的ですが、肝障害や併用薬によっては、それが困難なこともあります。あるいは、患者さんが内服療法を希望されないこともあります。そこで、治療法の選択肢としてレーザー療法が開発されました。Nd:YAGレーザー(波長1,064nm)は、海綿状血管腫、下肢の静脈や毛細血管拡張の治療、髭などの剛毛の脱毛、タイトニングなどに使用します。深達度が深いのが特徴です。
発表では、キュテラ社のGenesisという機種を用いて、5mmスポットサイズ、0.3ms、14J/cm2の設定で、罹患した爪甲とその周囲に100ショットの中空照射をしていました。若干、熱を感じる程度で疼痛はないため、麻酔は不要です。これを1カ月間隔で3回繰り返します。半年後には、11例中7名(33本中22本)で明らかな改善が見られたそうです。
新しい治療法を知ると、試したくなるのが、私の性分です。
本日の新患で、40年来の爪白癬に外用療法続けても治癒せず、かといって内服はどうしてもいやだ、という方が見えました。私は早速患者さんの同意を得て、レーザー治療を行いました。当院のNd:YAGレーザーは、パロマ社のLUX1064という機種です。キュテラ社と同じ設定はできないため、6mmスポットサイズ、5ms、16J/cm2で中空照射をしました。中空照射とは、皮膚に接触させず、1~2cm離して照射する方法ですが、私にとっては初めての試みです。
Nd:YAGレーザーの熱が肥厚した爪甲に届き、白癬菌を叩くのだそうです。国内では、一部の大学病院で試みられているのみで、まだ普及されておりません。確立された治療法ではないため、患者さんから治療代を頂くことはできません。なので、無料で施術いたしました。もし、爪白癬の患者さんで内服療法は嫌だ、と言う方が来院されたら、また、勧めてみるつもりです。治療代は当分タダです。
(有効性が確認されれば、いつか自費で請求させていただくかもしれません。)

2011-06-14

偉大な皮膚科医

学会2日目の朝8時より、マルホ㈱共催のモーニングセミナーがありました。私は素泊りの宿泊プランでしたので、会場入口でフルーツの盛り合わせ、クロワッサン、コーヒーを受け取り、会場内で朝食を取りました。
演者は、宮崎大学皮膚科名誉教授の井上勝平先生でした。井上先生は、11年前の定年退官後に長野県で開業されたそうです。教授時代には、私は学会で何度か熱い井上節を拝聴したことがあります。先生の50年以上に渡る皮膚科医人生での、忘れ難い患者さんと仲間の先生方を紹介されていました。先生は、若き日にはご自身の師匠の先生を心から尊敬し、その教えを魂の髄に染み込ませ、教授に就任してからは教室員の先生方を大事に育てられ、その業績を心から讃えていらっしゃいました。印象に残る数人のお弟子さんと、その業績を紹介され、都度「弟子が師匠を超えてしまった。」と嬉しそうに称賛していました。中には若くして肺癌で他界された方がいらしたそうですが、「私の30数人の弟子の中で、唯一、師匠よりも先に逝ってしまった。」と悲しそうにおっしゃていました。弟子を心から愛している様子が伝わりました。
そして、最後のスライドには、こうありました。
「惚れて選んだ皮膚科医の道を歩き続けて50年。かなり惚けてきたが今でも現役である。
『生涯を通して続けられる仕事についた人は幸福な人だ』とゲーテは語っているが、老生も素晴らしい科を選び長年続けられた果報者だと自惚れている。」
私は感動しました。井上先生は、聴衆に感動を与える素晴らしい講演ができる希有な人物です。私は講演が終わられた先生に駆け寄り、御礼のご挨拶をしました。
どうか、いつまでもお元気で、また素晴らしいご講演をお聞かせください。

2011-06-13

大阪の学会にて

お待たせしました。2日間学会出張のため更新をお休みさせていただき、72時間ぶりの更新です。さて、大阪の日臨皮総会、「聞いてナンボ」、「儲けた感」に大満足の充実した内容でした。参加費2万円ですが、その値打ちは十分にありました。さすが大阪です。今回の学会のネタだけで1週間はもってしまうと思いますが、小出しにしていきます。
1日目で印象深かった点を書きます。
1、モンスターペイシェントへの対処法
大阪の国公立病院には、東京近郊では想像できないほど、モンスターが多いようです。長年モンスターとバトルしてきた百戦錬磨の現場の先生、「なにわのトラブルバスター」の異名を持ち問題解決を多数手がけてこられた先生、皮膚科医でもある弁護士の先生などが登壇され、実話に基づき、具体的な対処法を指南されていました。大阪弁で医師と患者のやり取りをユーモアたっぷりに再現され、下手なお笑いライブよりも、はるかに面白く笑い転げてしまいました。笑えない深刻な内容もありましたが。東京から参加した先生方は口をそろえて、「大阪で開業しなくて良かった。」と言っておりました。私も同感でした。私は幸運にも、大阪人が定義するモンスターと呼べるほどの方には、お目にかかったことがありません。
2、OSK日本歌劇団のショータイム
リーガロイヤルホテルで懇親会がありました。近年の学会の懇親会では、アトラクションも楽しみの一つです。今回は、サプライズな演出で司会者の紹介もなく、突然ステージで華やかなレビューが始まりました。私はステージの前の最前列でかぶりつきで見入りました。携帯電話をクロークに預けたことを悔やみました。せっかくの華やかなステージを撮ることができませんでした。他の先生方は一斉に携帯のカメラで、動画撮影までしていました。撮っていたらブログに動画を載せられたのに、と思います。男役のイケメンぶりに惚れ惚れです。ステージから客席に下りて来たので、よっぽど手を伸ばし握手を求めようとしましたが、遠慮しました。私の背後には、多数の女性医師の先生方が「夢見る少女の瞳」になって陶酔していましたので、妬まれるのでは、と危惧したからです。最後はラインダンスです。息もピッタリで見事でした。ステージが終了してから、男役のトップスターが挨拶し、そこで初めてOSK日本歌劇団だと分かりました。(それまでてっきり宝塚かと思っていましたから。)来年で創立90周年を迎える、大阪の伝統と文化の担い手のようです。素晴らしい歌と踊りでした。ありがとうございました。下は会場で配布されたパンフレットです。

2011-06-10

明日から学会で大阪へ

6月11日~12日に、第27回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会が大阪国際会議場で開催されます。このため明日から2日間、当院は休診にさせていただきます。プログラムを見る限り、臨床に直結した内容で、診療に役立ちそうです。しっかり勉強してまいります。新しい知見があれば、ブログで紹介いたします。
明日は、朝5:30に家を出発して、6時台の東京発のぞみグリーン車で大阪に行きます。帰宅は日曜日の夜です。ノートパソコンを持ち歩く気にはなれず、学会出張中はブログの更新はできないと思いますので、2日間は更新をお休みします。ではまた。

2011-06-09

世話人会にて

昨夜は柏駅近くの、とある寿司屋で東葛皮膚臨床懇話会の世話人会があり、松戸、柏、我孫子の皮膚科医6人が集まりました。来月の会の打ち合わせです。日時、会場、演者は決まっているので、世話人の中で座長を決めるのが目的です。私は先月の会で座長を務めたばかりですので、他の先生に決まりました。
この店は寿司がウリなので、当然ながら旨いのは寿司のみで、他の料理は「?」でした。強いて挙げると、デザートのチェリーが次においしかったです。実は3月の計画停電の際に、娘と一緒にこの店に来て、寿司単品を頼んだときは、イケました。
私の席の前には、飲食店の料理を毒舌で酷評したブログを連日書き続けていると自称される先生が、おりました。私と違って、慣れた手つきで料理を撮り続けていました。私はそのブログを見たことがありませんが、昨夜のその店は、どんな風に斬られてしまったか、怖いもの見たさがあります。

2011-06-08

食卓の定番

昨日に続き、食の話題です。日常の夕食の定番のベストフォーの紹介です。
写真右は、以前にも紹介したお気に入りのモーゼルワイン、トラベーナ・ウルツガルテン・リースリング・カビネットです。
その隣の黒っぽい液体は、イタリア産のバルサミコ酢です。イタリア北部モデナ地方で11世紀から作られている伝統的な醸造酢です。ワインとぶどう果汁の濃縮したものを木の樽で熟成させて作られており、香り高い風味とまろやかな甘み、つややかな黒褐色が特徴です。
一昨日には、近くのスーパーで一尾50円のサンマを買い、自分で下ろしてグリルで焼き、そこにバルマミコをかけて食べました。すると、高級リストランテの味に変身します。バルサミコは、比較的脂肪の多い肉や魚によく合います。
その隣は見ての通り、フランス産の白ワインビネガーです。左はキューピー製のバジルソースです。野菜や海草にこの2種をかけるだけで、簡単においしいイタリアンサラダができます。
この4種は、日独伊仏が生産国で、まるでワールドカップのようです。
時間もお金もかけず、簡単にチャッチャとおいしいものを作って、ワインと一緒に賞味し満足します。これが、私流です。

2011-06-07

うなぎ弁当

今日は、某メーカーさんの昼食付き説明会があり、梅の花のうなぎ弁当を頂きました。皮膚科関連の薬剤が多いこのメーカーさんには、毎度お世話になっております。
私は、子供のころから鰻が大好物でした。実家は貧しかったはずなのですが、子供心にそれを意識しないで済んだのは、たまに出てくるご馳走のためだったと思います。小学生のころ、学校の成績が上がると、「頑張った御褒美」といって鰻の蒲焼丼を食べさせてもらいました。この世にこんなおいしい物があったとは、と感激しました。我が家の台所事情も、鰻が高価であることも知らなかった私は「毎日、鰻が食べたい。」と親に言ったところ、「頑張って勉強して自分でお金を稼ぐようになったら、自分で稼いだお金でどうぞ。」と言われました。鰻が勤労意欲の源の一つになり得たのかもしれません。
そして大人になり、自分で稼げるようになっても、貧乏根性が抜けず、依然として鰻は高根の花です。中国産はともかく国産となると高価です。たまに、頑張っている自分への御褒美として奮発することもあります。今日は、期せずして、大好物の鰻にあり付けて嬉しかったです。ご馳走さまでした。

2011-06-06

紫陽花が満開です

今日は、朝から陽が燦々と射し込み、夏日になりました。我が家の庭の紫陽花もきれいに色づきました。以前にはマンションのベランダの鉢植えで育てていましたが、今の家に引っ越してから庭に植樹したところ、大きく育ちました。長女が小学生だった頃、6月の誕生日前に買ってきた記憶があります。毎年紫陽花を見るたびに、長女が生まれたころを思い出します。
一雨ごとに、さらに大輪に育っていくことでしょう。

2011-06-05

経皮感作を防ぐためにはスキンケア

昨日は、東京ドームホテルにて第6回湯島皮膚アレルギー学会研修会がありました。東京医科歯科大学皮膚科が主催で、同門の先生方が多数参加されていました。2演題あり、1題目は横浜市立病院皮膚科准教授の猪俣先生による「食物アレルギーの新展開」、2題目は京都府立大学皮膚科教授の加藤先生による「アトピー性皮膚炎の治療-未来展望」でした。アレルギーの経皮感作についての話題が興味深かったです。

1、小麦依存性運動誘発アナフィラキシー(WDEIA)の経口感作と経皮感作の違い
経皮感作によるWDEIAとは、「茶のしずく」に代表される加水分解小麦による接触蕁麻疹が先行合併するケースです。経皮感作の場合、従来の経口感作によるWDEIAと比較し、臨床症状では眼瞼浮腫がより著明に出る点と、検査ではグルテン分画のω(オメガ)-5グリアジンに対する特異IgE抗体の陽性率が低いそうです。なので検査でCAP-RASTで小麦とグルテンが陽性で、なおかつω(オメガ)-5グリアジンが陰性ならば、経皮感作のWDEIAの可能性大です。
(この話は一般受けはしないかもしれませんが、一応私はアレルギー学会専門医なもので。)

2、乳児期の食物アレルギーは経皮感作である可能性が高い。
乳児期に抗原性の高い食物をまったく食べさせなくても、食物アレルギーが成立することがある理由として、皮膚への接触により経皮感作が成立するためだそうです。特に乳児の口の周りや指吸いによるヨダレただれでバリア機能が破壊されている状態では、抗原が表皮内に侵入しやすいです。バリア機能を正常化させる目的でスキンケアは欠かせません。ヨダレが皮膚に付いたら小まめに濡らしたタオルできれいに拭いてあげて、その上からワセリンを塗布する、というシンプルなケアが最も重要です。赤みなどの炎症があれば、ステロイド軟膏を塗って早めに炎症を抑えます。乳児期はヨダレが際限なく出ますので、数か月に渡ってケアを続ける必要があります。
ヨダレかぶれによるバリア機能の異常→食物抗原の経皮感作→食物アレルギーの成立→アトピー性皮膚炎発症
という連鎖をブロックする意味で、早期からのワセリンやステロイド軟膏の外用が重要です。乳児期にステロイド軟膏を使用することで、その後のアトピー性皮膚炎の発症を抑制あるいは、たとえ発症しても軽症ですませることができます。炎症がひどいにもかかわらず、ステロイド軟膏を使用しないでいることのデメリットの方が遥かに大きいです。
どんな疾患でも軽症の内に治療した方が予後は良い、という原則に変わりはありません。

2011-06-04

エステサロンでの脱毛

脱毛は本来は、医療機関で行われるべきものです。平成13年11月8日に発令された厚労省通達、医政医発第1 0 5 号では、以下のごとく明記されています。
「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて
第1 脱毛行為等に対する医師法の適用
以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。
(1) 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
第2 違反行為に対する指導等
違反行為に関する情報に接した際には、実態を調査した上、行為の速やかな停止を勧告するなど必要な指導を行うほか、指導を行っても改善がみられないなど、悪質な場合においては、刑事訴訟法第239 条の規定に基づく告発を念頭に置きつつ、警察と適切な連携を図られたいこと。」
いかにもお役所言葉で、表現が硬いです。

医療機関以外のいわゆるエステサロンでは、「毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊しない」程度の弱い出力の、IPLの類の機器を用いて無資格者が施術を行っています。レーザーやIPL脱毛の原理は、毛乳頭、皮脂腺開口部の破壊でありますので、当然、この目的が達せられない程度の施術では、期待した脱毛の効果も得られません。結果として、多くの施術回数を必要とします。
しかしながら、エステサロンでの脱毛が一般的になっている今日、上記の厚労省の通達通りには行かないのが現状であります。医療従事者の中にも考え方が様々ですが、私はどちらかといえば、現状容認派です。ただし、上記の通達をきちんと国民に情報発信し、啓蒙活動する必要があるかと考えます。
確かに、クリニックよりもエステの方が1回あたりの施術料が安いです。しかしながら、エステティシャンの質は玉石混交です。最近エステで脱毛を受け、その後当院を受診された患者さんですが、
①何回か同じエステサロンで脱毛を受けトラブルがなかったが、ある日、施術後にハンドピースの形に一致して色素沈着を生じた。サロンで見せたら、「前回よりも出力を下げてるのでヤケドのはずがない。」と言われた。
また別の患者さんは、
②エステティシャンに「アトピー性皮膚炎でステロイド軟膏を塗っているせいで、色素沈着になっている。ヤケドのリスクが高くなるため、ステロイド軟膏の外用を中止しなさい。」と指示された。

皮膚科学の基礎知識も、施術そのものの知識もないのがよくわかります。一部の質の低い施術者がいる一方、勉強熱心で熟練された方もいるとは思います。残念ながら、顧客からはそれが分かりにくいです。一部の質の低い方のために、業界全体の評価が低くなるのは、不本意でしょう。業界を挙げて底上げの努力をするか、何らかの淘汰が必要なのでは、と考えます。

2011-06-03

子宮頸がんワクチン、いつから?

現在、初回の接種が差し控えられている子宮頸がんワクチンについて、昨日付で厚労省から以下の連絡文書が発表されました。

「1 今後の供給量を踏まえ、段階的に接種を再開することとし、平成22年度に高校1年生が対象となっている市町村においては、接種差し控えにより1回目の接種をできなかった今年度の高校2年生に、本年6月10日より順次、接種を再開することができることとする。
2 なお、初回の接種が差し控えられているその他の者については、必要な供給量の確保ができた段階で、接種再開について改めてお知らせする予定である。」

本日メーカーのMRから直接聞いた話では、十分な供給量が貯蔵されているが、厚労省からのゴーサインが出てからでないと、市場放出はできない、とのことでした。それがいつになるかは、現段階では今月下旬~来月上旬になる見込みとのことでした。なので、当院でも現段階でワクチン納品の見込みがないため、初回接種の予約を入れることができません。今まで、6月になったら予約のお電話をください、と説明いたしておりましたが、大変、申し訳ありません。7月1日以降に、改めてお電話くださるようお願い申し上げます。また、新しい情報が入りましたら、ブログでお知らせいたします。

2011-06-02

私が皮膚科医になった訳

私が皮膚科医になって、26年たちました。私は今の仕事が大好きですし、日々、仕事を楽しんでおります。天職につけたことに感謝しています。今更ながら、皮膚科を選んだ訳を書きます。
幼児期より病弱で学校も休みがち、学業成績も芳しくなく、数学が致命的にできない私でしたが、医師志望の気持ちを抑えられず、共通一次試験の高得点を引っ提げて、奇跡的に医学部に合格しました。大学に入学してから、これも奇跡のように健康になり、「普通の人の生活」を送るようになりました。運動をしたことがなかっため太っていましたし、恥ずかしながら大学生になって初めて自転車が乗れるようになりました。
大学時代は、教養課程で数学と物理で苦しみましたが、医学専門課程では、基礎医学で少々苦労したものの、臨床医学は興味を持って学ぶことができました。医学部6年生の時に、ポリクリという各科ごとの病棟実習がありました。最も印象があり、面白かったのは皮膚科だったのです。当時、麻上千鳥先生が女性として初めて国立大学臨床系の教授に着任したばかりで、バリバリに張り切っていらっしゃいました。当時、年齢的には今の私ぐらいで、皮膚科医として脂が乗り切ってパワーとオーラで輝いていました。麻上教授の講義を聴くにつれ、皮膚科の魅力に取りつかれました。
さらに麻上教授は、家庭を持ち子育てをしながらも、仕事では一歩も引かず見事に両立されていて、理想のモデルケースでした。
前述したように、私は数学が苦手です。計算も論理的な思考も苦手です。ただし数学の中でも幾何学だけは得意でした。一目図を見て、直感が働いて答えを出すのはなぜかできたのです。1秒でひらめかないものは、1~2時間考えても無理です。発疹も一目診れば大方、診断できる、というのは魅力でした。一瞬のヒラメキと直感で瞬時に答えを出す、というのは私にピッタリでした。
更に私は、あまり気が長くありません。自分の出した診断が正しいかどうか、答えを早く知りたいです。皮膚症状は患者さんからも良く見えるため、診断と治療が正しいかどうかは、患者さんにもわかります。自分も患者さんもお互いに納得ができると思いました。
以上が学生時代に漠然と考えた皮膚科志望の理由です。
26年経った現在、その選択は正しかったと今でも思います。さらに追加すると、皮膚科学は奥が深いし、直感を磨くためには経験の蓄積が必要です。皮膚科学の診断と治療は進歩しており、日々、弛まず研鑽する必要があると、痛感しています。まだまだ修行の道中にある身であることを自覚し、日々精進して参りたいと思います。
(麻上先生とは、昨年の宇部での乾癬学会でお会いしました。いつもながらオシャレで、華やかな原色の服がお似合いで、お元気でした。今年は下関の美容皮膚科学会でお会いできるのを楽しみしています。)

2011-06-01

5月度月間ランキング発表

早くも6月です。本日は6月と思えないほど寒かったですね。恒例の先月の月間ランキングの発表です。
第一位:「茶のしずく石鹸」自主回収
昨年秋以降、このネタの学会発表や論文を散見するようになりました。ネット検索すると膨大な件数がヒットします。やはり検索されて来られる方が多いです。
第二位:リリカ投与のコツ
薬剤商品名を冠した題名は、医療関係者や製薬業界などの関係者が関心を持って読んでいると推測します。
第三位:節電中です
この日はちょっとネタに困って、たわいもない日常の光景を書きましたが、直後の反響に驚きました。その後、検索される方はほとんどいません。
第四位:エキシマとナロウバンドの使い分け
患者さんや医療関係者の方々が、関心を持っていると推測します。
第五位:食生活は大事です
恥ずかしながら、私の食生活を紹介しました。人は他人の食卓が気になるようです。

5月は忙しく、あっという間に過ぎ去りました。6月は学会や講演会、懇話会の予定が目白押しです。忙しくなりそうです。このブログもいつまで続くかわかりません。たまに「ブログを楽しみに読んできます。」と声をかけられると、励みになります。万が一、更新されない日があっても繁忙につき、ご容赦ください。