2011-04-30

草津温泉「つつじ亭」

草津温泉の「つつじ亭」に行ってきました。5千坪の敷地内に、たった10室のみの高級旅館です。お風呂が最高でした。大浴場、貸切露天風呂、客室の檜風呂と3か所ともたっぷり堪能しました。PH2前後の酸性硫黄泉で、舐めるとレモン水のように酸っぱいです。上がった直後は肌が若干ピリっとしますが、その後、肌がツルツルになります。あたかも、ケミカルピーリングのグリコール酸溶液のようでした。背中にニキビができている方は温泉が効きそうです。今まで、日本各地の温泉を巡りましたが、温泉の質については草津が最高かもしれません。
大浴場の露天風呂です。極楽です。
夕食の1品目の前菜です。目にも鮮やかで野菜たっぷりでヘルシーでした。
談話室では、素敵な音楽が流れ、暖炉に灯がともっていました。
町中にある湯畑です。

今回は、前橋までJRで行き、そこから長女の車(所有者は私です。)を私が運転して行きました。連休初日でしたが渋滞せず、片道1時間45分でした。インサイトですので、燃費が極めてよく、往復140㌔で、ガソリンは6.22ℓ、たった926円でした。燃費は22.5㌔/ℓです。さすがハイブリッドカーです。

2011-04-29

温泉へgo!

今日は、東の横綱といわれる、とある温泉に行ってきます。途中までJR,その先は車で70㎞運転します。お天気もまあまあです。サンスクリーン剤もいつもより高めのSPF50のものを顔に塗りたくりました。明日の夜に帰宅予定です。では出発の時間です。行って参ります。

2011-04-28

連休中の診療

本日が今月の最終診療日でした。従来では、連休直前はお盆前と同様に年間で最も混む時期なのですが、この3日間拍子抜けするくらいに空いていました。開院以来、連休直前でこんなに空いているのは初めてです。おそらく、連休中にお出かけされる予定の方が、例年より少ないのかもしれません。この3日間は、予約なしで手術やヒアルロン酸注入の治療ができましたので、来院された方にとってはラッキーでした。
当院の連休中の診療日のお知らせです。
4月29、30日は休診、5月1日(日)、2日(月)は通常通り診療、5月3~5日は休診です。6日からは通常通りです。
皆さま、良い休日を!

2011-04-27

プロペシアは効きます

男性型脱毛症(略してAGA)で悩まれている男性は少なくありません。遺伝傾向があり、早いと10代くらいより発症します。一度発症すると生涯に渡り進行します。額の生え際がM字型に後退するタイプ、つむじが薄くなるO型タイプ、その混合タイプに分類されます。
AGAの主な原因物質はDHT(ジヒドロテストステロン)です。AGAでは、脱毛部分の頭皮に多量のDHTが確認されています。DHTは5α-還元酵素によってテストステロンから作られ、このDHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合すると、脱毛シグナルが出され、成長期が終了してしまいます。そのため毛髪が長く太い毛に成長する前に抜けてしまいます。十分に育たない細く短い毛髪が多くなることで、全体として薄毛が目立つようになります。
爆笑問題の2人がCMに登場して以来、AGAも市民権を得て、その治療薬であるプロペシアも広く知られるようになりました。国内では2005年12月に発売開始され、既に5年以上たちました。私は発売直後より、プロペシアを多数の患者さんに投与しております。個人差はありますが、非常によく効きます。内服開始して半年後より抜け毛が減ったという実感が出ます。約1年後には全体に増毛してきます。1~3年でほぼ頭打ちの状態で、その後は現状を維持します。副作用はほとんとありません。内服を中断し、しばらくすると再び脱毛が進行します。なので、せっかく増毛した状態を維持されたいのならば、生涯に渡ってプロペシアを飲み続ける必要があります。ちなみに保険が利かない自費の治療で、医療機関によって金額は異なります。
下の写真は、プロペシア発売直後の私にとって最初の患者さんです。治療前の写真です。
before-1

before-2
下は、プロペシア内服3年後の写真です。
after-1

after-2
現在もプロペシアを飲み続け、上の状態を維持しています。白髪も全くないので、染めてもいません。本人はとても満足しております。
実は、写真の患者さんは恥ずかしながら、私の夫です。ブログにアップすることは本人の許可を得ていないのですが、今日これから事後承諾を得る予定です。
夫は5年以上、プロペシアを飲み続け、5年前より今の方がずっと若く見えます。実年齢マイナス10歳のように見えます。男性にとって最もお手軽なアンチエイジングは、プロペシアだと考えます。

2011-04-26

百花繚乱

今日は華弁当ではなく、我が家に咲く花の紹介です。
今が旬の藤の花です。とても良い香りを放っています。いずれ藤棚が必要になります。
手前の小枝の白い花はジュンベリーです。6月ごろに赤い実がなります。

ピンクのハナミズキです。我が家のシンボルツリーです。
パンジーのフラワーバスケットです。

育てているのは私ではなく、夫です。毎朝、出勤前に愛情を込めて丹念に水やりをしています。水やりの他、朝食の食器洗いに夕食の米とぎ、ゴミ捨てと彼の朝は忙しいです。この後に、ビシっとスーツに着替え、銀座のオフィスに向かいます。仕事も家事もよくデキます。スーパーマンです。


2011-04-25

梅の花・華弁当

本日は、某メーカーの抗生物質ドライシロップの説明会があり、お弁当を頂きました。豆腐と湯葉のヘルシーな料理でした。ご馳走様でした。丁度、昼休みの時間は空が真っ黒で雷雨があったため、写真が暗くなってしまいました。
担当のMRの方は、毎日私のブログを毎日見てくださっているとのこと。実は、ブログに対しての感想をダイレクトに聞くことができるのは、訪問される一部の営業マンからだけです。当院スタッフもブログについては一言も私に言いませんし、患者さんも診察中には遠慮されているのか、ブログについてコメントされる方は、ほとんどいらっしゃいません。製薬会社のMRも、コマメに訪問する会社もあれば、担当が変わった時に一度だけ訪問し、名前を覚えぬうちにいつのまにか次の担当に変わる会社もあり、さまざまです。これも会社の方針なのでしょう。

本日、電子カルテのパソコンの1台を入替作業しました。丁度、診療が終了した直後に遂にダウンしてしまいました。先週から不調だったので新規購入し、本日サポート会社に出張作業の予約をしていたところでした。セーフで間に合ってよかったです。

2011-04-24

痛みのお話

本日は、さわやかな気候でした。先日で富士山も見納めかと思ったのですが、今朝も西の空に富士山が見えました。朝、富士山が見えると気分爽快です。
さて、昨夜は三井ガーデンホテル柏で東葛神経地域セミナーがありました。雨が降りしきる中、我孫子、柏、流山、野田、松戸の先生方が多数参加され盛況でした。日本大学麻酔科教授の小川節郎先生による特別講演「日常診療でよく診る疼痛について」がありました。
主に末梢性神経障害性疼痛についてのお話でした。具体的には、帯状疱疹の治癒後も痛みが長く続く「帯状疱疹後神経痛」、糖尿病の合併症であり、高血糖の状態が続くことが原因で起こる「糖尿病性神経障害に伴う痛み・しびれ」、坐骨神経が傷つくことで起こる「坐骨神経痛」、顔面に強い痛みを感じる「三叉神経痛」、手足のしびれや痛みが長く続く「神経根圧迫による慢性疼痛」などがあります。また、末梢性神経障害性疼痛と侵害受容性疼痛の要素を併せ持つような痛みとして、腰痛の症状が長く続く「慢性腰痛」、首から肩、腕や手指に痛みやしびれなどの症状があらわれる「頸肩腕症候群」・「手根管症候群」、がんに関連する痛みである「がん性疼痛」などがあります。
治療は、薬物療法、神経ブロック、理学療法、外科的療法などを組み合わせて行います。
印象的だったのは、癌の術後疼痛のコントロールが良好な場合、そうでない場合と比較し、術後の悪性腫瘍の再発を有意に抑制することができた、とのお話でした。なので術後の硬膜外ブロックなどの疼痛管理は重要とのこと。痛みを我慢していいことは何もないようです。
専門外の先生のお話は、何を聞いても新鮮で勉強になります。日常診療で患者さんから痛みの訴えがあった場合、適切な医療機関に紹介するに当たり、こうした知識は必要だと考えます。

2011-04-23

脱毛はいかがですか?

これからの季節、薄着になる機会が増えます。ご自身で毎日剃毛されている方は、脱毛を受けられたらいかがでしょう?お手入れがとても楽になります。当院ではIPLタイプの光脱毛を行っており、米国パロマ社のスターラックスという機種です。照射された光が毛のメラニンに反応し、熱で毛包が破壊されます。うぶげにもそこそこ反応します。ワキや腕、スネなどの部位を希望される方が多いです。男性の髭などの太い毛には、ロングパルスNd-YAGレーザーを用います。こちらは、光脱毛よりも深い部分にレーザーが入り、しっかり脱毛できます。
施術に当たり、予め前日か当日に剃毛を済ませてから、来院していただきます。剃毛が完璧ならば通常は痛くはありませんが、男性の髭や太い毛の場合には痛みを伴うことがあります。その場合には事前に麻酔クリームを塗布します。施術の所要時間は部位によりますが、10~20分です。1回施術後に約8週間間隔をあけて2回目の施術を行います。個人差はありますが、大体6回くらいをお勧めしています。90%以上の毛はなくなり、わずかに数本残ってもうぶげのように細くなり、伸びも遅くなります。永久にこの状態です。お手入れが楽です。
ちなみにロングパルスNd-YAGレーザーは、赤いニキビやニキビ跡にも効きます。男性で髭が濃く青々したところに、赤く腫れたニキビがたくさんできている方に、このレーザーを照射すると・・・。髭がなくなり、ニキビも消え、白いツルツルな肌が生まれます。きれいなイケメン顔の誕生です。髭剃りは月に数回程度で済みます。もちろん女性の方にも同様に有効です。
ロングパルスNd-YAGレーザーは日焼けした肌にも施術が可能ですが、一方、光脱毛については日焼けは厳禁です。なので、日焼けする前に施術を受けられるのをお勧めします。今から始めれば夏が来る前に、2回はできます。
脱毛は安全ではありますが、日焼けした肌に施術するとヤケドを負うことがあります。脱毛は医療機関で医師により行われるべきものです。

2011-04-22

本日のお買いもの

今日は珍しくショッピングをしました。年齢とともに買い物をする店は決まってしまい、自宅から徒歩10分ちょっとのところにある、そごう柏店です。買った物は、紫外線を99.9%カットすると表示された帽子、春用のマフラー、ジャケット、大きめの傘です。連日各地の放射線量がマイクロシーベルト単位で報道されています。降り注ぐ紫外線や、放射能が含まれている雨に濡れないように、実用品ばかりを買いました。明日は降水確率90%だそうで、早速使います。
そごうでは期間限定でポイント加算のサービスをしており、本日の買い物金額合計約5万円に対して6%のポイントが付き、3,000円分が次回買い物の時に使えます。主婦はポイントに滅法弱いです。

2011-04-21

お勧めのサンスクリーン剤

これからの季節、サンスクリーン剤(日焼け止め)は必須アイテムです。天然の紫外線は肌にとっては、百害あって一利なしです。いつまでも若々しい美しい素肌を目指すならば、日に当たらないことが譲れない最重要条件です。私が患者さんにお勧めするサンスクリーン剤の条件は
1、日常生活においては、UVBをカットする指標SPFの数値は30前後で十分、UVAをカットする指標PAは++以上。
2、ニキビのできやすい方は、ノンコメドジェニックテスト済みのもの。
3、紫外線吸収剤(オキシベンゾン)不使用のもの。理由は4月17日のブログで書いたように、ベンゾフェノンの仲間であるオキシベンゾンは、光アレルギー性接触皮膚炎を起こすことがあります。特にモーラステープやミルタックス湿布などのケトプロフェンで光接触皮膚炎の既往のある方は、交差反応を起こす可能性が高いので、オキシベンゾン含有のサンスクリーン剤は使わない方が安全です。皮肉なことに光アレルギーのある方は、紫外線から肌を守ろうとしてサンスクリーン剤を塗れば塗るほど、皮膚の赤み痒みは悪化します。

以上の条件を満たし、なおかつ1%のフラーレンを配合したサンスクリーン剤があります。「日焼け止めなのに美容液」プラスリストアUVミルク 30ml、SPF30、PA++です。軽い使用感で白残りもないので、日中のメイク下地としてもお使いいただけます。ノンケミカルタイプなので、赤ちゃんや敏感肌の方、光治療・ピーリング治療後の方にもお使いいただけます。 フラーレンは様々な効果が期待され、抗酸化力はビタミンCの172倍、アンチエイジング効果(細胞死防御効果)はビタミンCの125倍以上と言われます。美白効果もあり、フラーレン使用者の94%が肌明度アップしたとの報告があります。
市販はされておらず、医療機関限定で販売しております。当院でも1本税込2,940円で販売中です。医薬品ではありませんので、診察なしで商品のみ購入が可能です。
実は、この商品を販売する前に、コスメフリークのある患者さんに無料で1本進呈したところ、肌の調子が非常によくなったので、是非購入したいと言われ、当院で採用することになりました。今の季節、私もこれを使っています。朝、水で洗顔したら何もつけずにこの1本のみで、いつもスッピンです。商品の詳細は、以下をご覧ください。
http://www.jmec.co.jp/homecare/cosmetics_01_06.php

2011-04-20

VPDをなくそう

今朝は、昨日に続き冷え込みました。桜はすでに散りましたが、西の空に富士山が見えました。この時期に富士山が見えるのは珍しいです。今シーズンの見納めになりました。次は半年後です。

昨夜は冷たい雨が降る中、三井ガーデンホテル柏にて我孫子市医師会の学術講演会がありました。国立成育医療研究センター第一専門診療部感染症科の斎藤昭彦先生による「わが国のワクチンで防げる病気の状況と予防接種の今後の展望について」という講演です。米国で8年間活躍され、世界標準と比較した日本のワクチン行政の遅れを指摘されていました。より早期に同時接種を行うのが世界標準だそうです。そのメリットとして、
1) 各ワクチンの接種率が向上する。
2) 子どもたちがワクチンで予防される疾患から早期に守られる。
3) 保護者の経済的、時間的負担が軽減する。
4) 医療者の時間的負担が軽減する。
他のワクチンと同時接種後に7例の死亡報告があった小児用肺炎球菌ワクチンとHibワクチンについても触れられました。6例で解剖が行われ、死因は感染症や乳幼児突然死症候群などの可能性が高く、いずれも接種と死亡との明確な因果関係は認められず、同時接種の安全性に問題はないと強調されていました。 
他にも、任意接種である水痘とおたふくかぜも2回接種が望ましい、B型肝炎は生下時、1ヵ月目、6カ月目での3回接種が望ましい、とも言われていました。
私は全くの専門外ですが、専門外の講演だけに初めて聞くことばかりで興味深かったです。
Vaccine Preventable Diseases (略してVPD)ワクチンで防げる病気を日本から根絶するために、学会、医師会、国、自治体など、一丸となって一層の啓蒙をする必要があると考えます。予防医学の重視は米国を見習うべきです。脱ワクチン後進国を目指しましょう。

2011-04-19

パソコンの選定

電子カルテ用の新しいPCを先刻、インターネットで発注しました。サポート会社の推奨する機種を購入し続けてきたのですが、ユーザー側で機種選定しても構わないとの許可があり、指示された条件を満たす機種を2社のサイトで自分でカスタマイズしました。一つは、開院以来ずっと電子カルテで使用しているエプソンダイレクト、もう一つは個人で使用して馴染みのあるDELLです。OS、CPU、メモリ、HD、ドライブなどの構成を自分でカスタマイズしてから、その見積書をサポート会社に見てもらいました。OSはXPかWindows7Professional32ビットなら可能で、64ビットは不可とのことでした。DELLの商品はなぜか、64ビットばかりでしたので残念ながら使えないことが判明しました。エプソンは32ビットの商品が充実し、消去法で決まりました。さらにエプソンならば、貯めたポイントが利用できる利点があり、さらに古いPCの下取り見積もりをしたら約1万円の査定がつき、キャッシュバックされることになりました。本日の発注で2日後には、松本市の工場からカスタマイズされた商品が配送される予定だそうです。
同じ予算ならば、DELLの方がCPUなど最新で高機能の構成にすることができるのですが、なにしろ海外の工場で生産されているので、配送日が確定しにくいし、連休前でなおさら不安です。
PCのメーカーを変えるのは簡単ではありませんでした。それにしても、CPUの進化は著しく、数ヶ月前のプロセッサーがすでに旧世代に属しています。その違いが素人には分かりづらく、理解するのに苦労します。でも、こういう機会があればこそ、学ぶことができます。何事も勉強です。

2011-04-18

パソコンの寿命

電子カルテのPC1台が不調になりました。3年以上経過し、完全にダウンしている訳ではないのですが、不安定なので買い替えることにしました。電子カルテは常時4台構成ですが、開院して8年半で受付は3代目、診察室と処置室は2代目のPCを使用中です。既に6台のPCを廃棄しました。以前にもブログで書きましたが、個人で使用するのと勝手が違い、業務用のPCは寿命が極端に短いです。仮にメーカー保証で無料で修理に出しても、その後、電子カルテの再インストールなどの出張人件費(PC本体の半額位)がかかります。
単純に1台の平均寿命を3年とすると、36か月に1回は買い替え、これが4台だと9カ月に1台は買い替えることになります。PC代金の他、インストール代、毎月の保守料などで、電子カルテ関連の出費は事務員1人分の人件費に相当します。
しかしながら、電子カルテの有用性を考えると、このコストは安いと思います。探せばコストパフォーマンスの優れた、他の商品もあるはずですが、電子カルテを変えた直後の労力を予想すると、仕方がないかと考えてしまいます。いろいろ不満はあるものの、片目を瞑り、このまま現状維持で良し、としております。

2011-04-17

ベンゾフェノンによる光接触皮膚炎

昨日に続き、本日も薬剤が関与する光線過敏症についてです。光アレルギー性物質(光ハプテン)が皮膚に接触して、そこに作用波長であるUVAが照射されることにより生じる遅延型の光アレルギー反応です。ベンゾフェノン系が最も代表的な原因です。ケトプロフェン湿布剤(モーラステープ、ミルタックス、メナミン、オルヂスなど)、スプロフェン軟膏(スルプロチン、スレンダムなど)、ピロキシカム軟膏(フェルデン、バキソなど)といった医薬品の他、サンスクリーン剤にも紫外線吸収剤としてオキシベンゾンが含まれていることがあります。これらには共通する化学構造があるため交差反応することがあり、このうちの1種で感作が成立した方が、別の薬剤でも同様の反応が起こりえます。検査方法は光パッチテストです。被疑薬を48時間貼り、剥がしてからUVAを照射し、翌日に判定します。紅斑、丘疹反応があれば陽性です。

さて、昨年の夏は猛暑でした。連日強烈な紫外線が降り注ぎ、私が皮膚科医になって最も多くの光接触皮膚炎の患者さんを診た夏でした。モーラステープやミルタックス湿布薬を項、手首、足首などの露光部に貼り、貼っている間には症状は出ませんが、剥がしてそこに紫外線が当たると紅斑や水疱を生じます。剥がしてからも表皮細胞内にケトプロフェンが残留していますので、表皮がターンオーバーするまでの4週間は、絶対に日に当たってはいけません。
患者さんで多かったのは、「当院受診前に、別の医療機関でステロイド軟膏を投与されて一時はひいたものの、また再発した。3週間以上前に湿布を止めているのに治らない。」とか、「軟膏を塗っても水ぶくれになった。」などという訴えです。こういう方はもれなく、素足にサンダルといった出で立ちで、病変部に対して衣服で覆うという工夫は全くしておりません。まったくの無防備です。そもそも湿布薬の包装には注意書きがありますし、前医の先生からも説明があったはずです。いかに薬剤師や医師の注意を守っていないかを痛感しました。
繰り返しますが、ケトプロフェン湿布薬は剥がしてからも1カ月間は日に当たらないように、ご注意ください。そもそも、露光部への使用は避けるべきです。
サンスクーリン剤については、また別の日に書きます。

2011-04-16

ARB・利尿薬配合剤による光線過敏症

本日は5月下旬のような気候で紫外線が益々強くなってきました。この時期、急に増える疾患に光線過敏症があります。特にここ4年間で急に増えたのが降圧剤であるARB・利尿薬配合剤による薬剤性光線過敏症です。これは、アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬とサイアザイド系利尿剤の2剤を配合した降圧剤のことで、2006年12月に国内ではプレミネントという薬剤が最初に発売されました。サイアザイド系利尿剤は昔からある古い薬剤で、これによる光線過敏はよく知られています。2007年の春に、私はプレミネントによる光線過敏症の患者さんを数人診断し、年々春夏を迎えるたびに症例数が多くなる実感があります。現在では他に、コディオ、エカード、ミコンビが発売されており、国内における降圧剤シェアーの中で、この種の薬剤が年々増えていることが原因と考えます。
臨床症状は、内服開始されてから数週間ないし数カ月を経て、紫外線の強い季節に露光すると、頭、顔、頸部、前腕、手背などの露光部に一致して紅斑、丘疹を生じます。内服開始されてすぐには発症しないのと、冬の間は紫外線が弱いので、発症しにくいです。なので患者さんにとって、ずっと飲んでる降圧剤が原因とは、にわかに信じがたいことがあります。ステロイド軟膏を外用すれば、症状は改善しますが、原因薬剤を中止にしない限り、露光するたびに再発します。
私は診断と同時に、薬剤を投与された内科の先生あてに、必ず、薬剤変更依頼のお手紙を書き、患者さんに渡しております。1週間後の再診時には「内科の先生にはすぐに薬剤を変えていただいて、皮膚の症状は治りました。」と言われます。我孫子市内や取手協同病院の内科あてにこの4年間で相当数の依頼状を書きました。特に取手協同病院からは「教えていただきありがとうございました。早速他剤に変更いたしました。」とのお返事が必ず届きます。
原因の波長はUVAです。なので、薬剤との因果関係をきっちり立証するためには、薬剤内服中に背中などに小さな面積でUVAを照射して発疹を誘発する、いわゆる内服誘発試験です。実際には滅多に行われません。
薬剤中止により、通常は後遺症を残すことなく発疹は消えるはずなのですが、本日来院された女性の患者さんで、1週間前にプレミネントを中止にして、赤みと痒みは消えたものの、顔面全体に著名な色素沈着を残した方がいました。本日より美白剤を外用していただくことにしました。おそらく数か月かかって消えていくと思われます。
紫外線の強い季節、再発を繰り返す皮膚炎の中には薬剤が関与していることもあります。

2011-04-15

やはり子供は親次第

今日は、長女の高校の同級生のお母さんKさんとランチを一緒にしました。そのお子さんのK君は、中学高校通して学年1位か2位の優等生でした。私の長女などK君の足元にも及びませんでした。お母さんのKさんとは、卒業式以来で2年ぶりの再会です。お子様方が元気で活躍されている近況を伺いました。ご立派に成長されて何よりです。
Kさんは、特にお仕事はされていない専業主婦の方です。でも、その聡明さ、賢さ、人間的な包容力は素晴らしく秀でた方です。私は20年以上、子供を通じて知り合ったお母さん方を見て、「デキル子のお母さんはデキル。」と強く感じております。優秀なお子さんを育てたお母さんは、「母親力」というか「人間力」が長けています。学歴とか肩書きなどとは一切関係ありません。逆に学歴と肩書きが立派でも、お子さんをスポイルされた方々の例はよくあります。子育ては仕事以上に難しく、思うようにはいきません。私はデキルお母さんとお会いして、お話を伺うと、自分に欠けている資質を相手の方に見出し、本当に勉強になります。今日は、楽しく有益な時間を過ごさせていただきました。

2011-04-14

割込音通知の設定

「電話して呼び出し音が何度鳴っても電話に出なかったのは何故?出ないから、てっきり休診かと思った。」と患者さんからたびたび指摘されておりました。どうやら、こちらがお話し中のときに他から電話をかけると、お話し中音にならず呼び出し中音になっていたようです。こちらからは、割込音が聞こえますので、あたかもキャッチホンの設定状態と同じです。ところが、ひかり電話に加入した当初からキャッチホンの契約をしておりませんでしたので、ずっと不審に思っておりました。
本日最後に来院された患者さんから、同様のご指摘を受けたので、NTTに問い合わせました。最初に出た女性オペレーターの回答は要領を得ず納得ができませんでしたが、追って男性の技術者から教えていただきました。原因は、当院のひかり電話モデムの設定の問題だったようです。「割込音通知を使用する」と設定されまていました。モデムの電話機1ポートに接続した場合には、受話器を外して「***991*93*2」とダイヤルボタンを押すと「割込音通知を使用しない」に設定を変更することができます。
Bフレッツ導入の工事の段階で初期設定がなされていたようでした。個人の契約者であれば、キャッチホンを契約せずに済むわけなので有益なのですが、事業所では、冒頭のような誤解を招く結果になります。改めてモデムの取説を見たら、説明がありました。
今まで、患者さんにご迷惑をおかけしました。電話に出なかったのではなく、お話し中にも関わらず、お話し中音にならず呼び出し音になっていたので、誤解を与えてしまいました。本日、直しました。当院への電話の問い合わせの内容の9割が、「本日は診療していますか?」「何時までですか?」「休診日はいつですか?」等のHPをご覧いただければ解決する内容ばかりです。地震直後など電話が通じない場合、HPをご覧いただければと思います。

2011-04-13

これからは太陽光発電

本日は、守谷で開業している友人のクリニックを見学させてもらいました。勤務医時代から交流があり、同年齢でもあり気心が知れた友人です。10年以上前より別の場所で開業し、盛業中ではありましたが、昨年秋に業務拡張のため現在の場所に新築移転しました。駅前の一等地の広大な敷地に、3階建ての瀟洒なビルが人目を惹きます。玄関には大きなモニターがありました。太陽光発電の各時間ごとの発電量の棒グラフです。こちらでは10kWの太陽光発電を導入したそうです。晴天の日に3時間の停電になっても、太陽光発電からの電力により、通常通り診療業務ができるとのこと。設置のためのコストはそれなりにかかったものの、約半額が補助金で賄われたそうです。ただし蓄電ができないので、夜間や雨天時には使用できないそうです。
当院は夜間診療していないので、昼間の発電さえできれば十分です。すべてをオール太陽光発電で賄うのは無理にしても、今後の先行き不透明な状況を鑑みると、ぜひとも欲しい設備です。当院がもし、戸建てに移転したら、太陽光発電を必ず装備するでしょう。

2011-04-12

治療中の地震

余震続きの1日でした。昨日は17:16福島県浜通りでM7.1、今朝は8:08に千葉県東沖でM6.3、午後14:07には福島県浜通りでM6.3と大きく揺れました。本日は朝の地震は液体窒素の治療中で、午後の地震は顔のシミへのQスイッチレーザーの治療中でした。いずれの患者さんも落ちついていて、混乱することはありませんでした。特にレーザーの患者さんは目隠しのゴーグルを着けられて施術中に、携帯の地震警報が鳴っても不安がる様子もなく、「大きいのが来そう。」と悠然とされていました。大きい揺れが来た瞬間、私はレーザーの手をいったん止めて、揺れが小康状態になってから治療を再開しました。無事に治療を終えて、帰り際に患者さんから「こんな状況下で治療していただいてありがとうございました。」と言われましたが、私の方こそ、「こんな状況下で、最後まで信頼して治療を受けてくださってありがとうございました。」と恐縮する思いでした。
事故を起こすことなく、患者さんがパニックを起こすこともなく無事に治療を終えてホッとしました。

今回の東日本大震災は、約1,100年前の平安時代初期の貞観地震の再来と言われています。貞観11年5月26日、西暦869年7月9日に三陸沖を震源とするM8.3~8.6の地震が大津波を引き起こしました。死者1,000人とされています。津波堆積物調査から三陸沖から福島県沖、または茨城県沖まで震源域が及んだ連動型超巨大地震の可能性が指摘されています。なお、この地震の5年前の貞観6年に富士山の貞観大噴火が起きています。
貞観地震のときも余震が数カ月続いたとされています。「平成の同時多発巨大地震」は、今後もまだまだ余震が続きそうで、油断ができません。皆さま、どうかお気を付けください。

2011-04-11

我孫子の桜も満開です

 お天気は今一つでしたが、せっかくでしたので当院正面の我孫子駅北口ロータリーの桜を撮りました。
下の写真:右側のビルの3Fが当院です。
下の写真:院長室から私が毎日見ている眺めです。冬の晴天の朝には、写真左の空に富士山がきれいに見えます。夏は、手賀沼の花火が見えます。我孫子は手賀沼方向に向かって視界を遮る高い建物がほとんどないので、眺望が良いです。

2011-04-10

だからこそエンタメ

昨日ヤン・リーピンについて投稿したら、1日で閲覧数が100を超え全期間通じてのベスト10入りをしてしまいました。検索して来られる方がほとんどのようでした。公演期間中でもあり、関心の高さがうかがえます。こういう状況下だからこそ、なおさら人々はエンターテインメントを欲します。
私は、チョイチョイ暇を作っては、観劇やコンサートに出かけるのが趣味です。平均年に6回ほど行きます。ここ1~2年で印象に残っているのは、順不同ですが、
キエフ・オペラ「トゥーランドット」 市川市文化会館
レニングラード国立バレエ「くるみ割り人形」 東京国際フォーラム
西本智実指揮クラシックコンサート 松戸森のホール21 (以上はすべてロシアから来日)
ドラム・ライン 東京国際フォーラム
ブロードウェイ・ミュージカル オーチャードホール(以上は、アメリカから来日)
レ・ミゼラブル 帝国劇場
そして、今年の3・11大震災当日の中野サンプラザでのタンゴは、一生忘れられません。2部構成のうち、丁度1部終了と同時に地震のため公演が中断され、チケット代は後日全額返金されました。タダで素晴らしい演技を見せて頂きましたが、主催者側にとっては損害は大きかったでしょう。
私がよく利用するチケットe+というサイトでは、各種公演の中止延期が発表されて、一時アクセスが集中していました。でも観客としては、被災地以外ではできるだけ中止にしないで決行していただきたい、と強く望みます。
国家存亡の危機であれ、お目当ての公演には観客は集うはずです。空腹が満たされるだけでは駄目で、心も豊かに満たされたいと渇望します。こんな状況だからこそ、日本を元気にするためにエンターテインメントは欠かせないと考えます。

2011-04-09

ヤン・リーピンのクラナゾ

昨日オーチャードホールで観てきたヤン・リーピンのクラナゾについて報告します。ヤン・リーピン自ら監督を手掛けた、四川省チベット民族の舞踊歌劇です。
ヤン・リーピンは中国で最も有名、かつ尊敬を集める国宝級ダンサー、国家一級舞踊家です。
雲南省大理の少数民族ペー(白)族出身で、貧しい生活のなか舞踊に励み、1971年、農村より見出されて歌舞団に入団。1986年、自身の創作・主演によるソロ・ダンス「孔雀の精霊(Spirit of the Peacock)」の成功により、一躍中国のトップダンサーになり、世界的な名声を得ました。
クラナゾの物語はあるチベット族の老女が聖地ラサを目指す巡礼の旅路です。「輪廻転生」の小乗仏教の思想が根底にあります。最大の見どころは観音菩薩に扮したヤン・リーピンのソロダンスです。まさに、この世の者とは思えない天女の舞です。私は、持参したオペラグラスで彼女の肢体を細部まで食い入るように観察しましたが、鍛え上げられた完璧な肉体です。長身細身で上肢が長く、指も長く美しい。お臍も露出していましたが、贅肉など皆無です。息をのむ美しさです。年齢は私より少し上の52歳だそうですが、その半分の年齢に見えます。
私もヤン・リーピンの美bodyを目指し、今からZUMBAで鍛え上げます。年齢を言い訳にしてはいけません。
今回の震災により、海外アーチストの公演の中止が相次ぐ中での堂々の開催でした。海外では、原発事故が誇張され報道されている中、数10人の10~20代の若い舞踊団員を引き連れての公演です。会場内では「四川省大震災での被災経験から、今回の東日本大震災は他人事とは思えません。公演収益の一部を復興のために寄付いたします。」と日本語字幕のメッセージが出ていました。チケット代11,500円の内一部が復興のために使われると思うと嬉しくなりました。ヤン・リーピンの心意気に敬服いたします。

2011-04-08

お花見に行ってきました

本日は休診日でした。震災から丁度4週間ぶりに都内に出かけ、行った先は4か所です。
1、午前中に上野公園で花見をしました。満開で、人も一杯でした。自粛ムードは感じられませんでした。曇っていたので写りは今一つですが、撮ってきました。
2、銀座でランチをしました。並木通りの「呑惣和洋方寸MURATA」で、1,200円の京風おばんざい定食を頂きました。由布院にある有名旅館「山荘 無量塔(むらた)」がプロデュースする和洋食店です。お浸し中心のヘルシーな低カロリー料理でした。

3、メインは渋谷オーチャードホールでの14:00開演の「ヤン・リーピンのクラナゾ」です。その美しさにうっとりです。詳細は明日にします。
4、広尾で開業している後輩のクリニックを訪問しました。元気そうで何よりでした。学会が中止になると、友人と会う機会が少なくなり残念です。顔を合わせて近況を語り合うと安心です。


上野→銀座→渋谷→広尾と目まぐるしくも充実した1日でした。

2011-04-07

花粉症と口腔アレルギー症候群

スギ花粉症のピークです。一口に花粉症といってもその種類は多種にわたり、現在わかっているだけで50種類以上もあるといわれています。
そのうちの一つシラカンバ(白樺)は、日本では北海道に広く分布し、本州では近畿以北、本州中部(福井県・岐阜県)以北などの高原に多く見られます。飛散時期は 3~6月(北海道では4~6月)です。シラカンバ花粉症の患者さんの6割に口腔アレルギー症候群(oral allergy syndrome以下略してOAS)を合併していると言われています。新鮮な果物、野菜、ナッツ類などを食べて約15分以内に口腔内、口唇、咽頭部に刺激感、かゆみ、ひりひり感、イガイガ感などを生じます。目の痒み、鼻炎症状やじんましん、腹痛、嘔吐、下痢、息苦しさ、喘息、ひどいとアナフィラキシーなどを併発することもあります。原因として、リンゴ、サクランボ、桃、梨、洋ナシ、スモモ、アンズ、イチゴ、梅、びわなどバラ科の果実に反応を示す人が多く、他にもナッツ、ニンジン、セロリ、馬鈴薯、キウイなど原因となる食物は多種多様です。シラカンバ花粉と交差反応する抗原がこれらの食物から検出されています。
スギ花粉とヒノキ花粉との間に強い交差反応があるのとよく似ています。つまり、合併することが多いのです。
OASは一度発症したら、また再発します。ただし加熱して食べた場合には抗原性が低下します。一度OASを生じたら、可能性のある食べ物を生で食べるのは避けた方が良いでしょう。

2011-04-06

無診察処方は違法です

昨日に引き続き、本日も医療機関受診の際のルールについて述べます。
たまに、「診察は要らない。薬のみ欲しい。」と受付で言われる方がいますが、これは違法行為です。診察室で医師が患者さんと対面で診察をしなければ、処方せんを発行することはできません。「医師法」(昭和23・7・30施行)には次のようにあります。
第20条 医師は、自ら診察しないで治療をし、若しくは診断書若しくは処方せんを交付し、自ら出産に立ち会わないで出生証明書若しくは死産証書を交付し、又は自ら検案をしないで検案書を交付してはならない。但し、診療中の患者が受診後24時間以内に死亡した場合に交付する死亡診断書については、この限りでない。
第33条の2 次の各号のいずれかに該当する者は、50万円以下の罰金に処する。
1.第6条第3項、第18条、第20条から第22条まで又は第24条の規定に違反した者
つまり、診察なしで処方せんを発行することは禁じられており、違法した場合、50万円以下の罰金刑に処されることになっております。(しかしながら、実際に罰金50万円を支払ったという判例は聞いたことがありません。)
ただし、どうしても本人が来院できず、家族が代理で来院した場合には、平成22年度の診療報酬改定で、「投薬は本来直接本人を診察した上で適切な薬剤を投与すべきであるが、やむを得ない事情で看護に当たっている者から症状を聞いて薬剤を投与した場合においても、再診料は算定できる。」と、医師が家族と対面し病状を聞いた上ならば、処方せんの発行は認められております。
病状を聞くことなく、事務的な処方せん発行のみは現行でも認められておりません。

当院では無診察処方は一切行いません。どんなに混雑しても公平に順番通りに診察いたします。インターネットで順番を取ることによって、待ち時間は短縮できます。家族の代理受診を可能にするための一定の条件を設定してあります。
1、過去3カ月以内に本人が受診している。
2、該当薬が初めて投与されてから1度は受診している。
以上の2点を満たす場合のみ、家族から病状を聞いて処方せんを発行しております。(実際にはごく少数です。)

冒頭の患者さんの要求は教唆に相当する危険もあります。「本日は診察はいたしません。お薬のみです。」と堂々とHPに書いてある医院がありますが、「違法行為を平然とやっています。」と宣言しているようなもので、常識を疑います。診療報酬支払基金から、不正請求に対して遡って返金を要求される事の方が、罰金50万円よりもはるかに金額が大きいです。
順法精神に則り診療している医療機関が、「融通が利かない。」と不評されるのは不本意です。無診察処方は違法であることを、改めて強調いたします。

2011-04-05

薬剤情報は必須

医療機関にかかるとき、保険証と使用中の薬剤の情報は必須です。当院では初めて受診される方には問診票を記入していただきますが、薬剤の欄に記入されない方もいらっしゃいます。薬局が発行するお薬手帳を持参されると助かります。薬剤情報が必要な理由は、

1、飲み合わせの問題:皮膚科ではある種の抗真菌剤が他剤と併用禁忌のことがあります。
2、薬疹を疑った場合:どの薬剤をいつからいつまで内服していたかが分かると、原因薬剤確定の手がかりになります。
3、他科の薬剤と同系統の薬剤が重複されるリスク:花粉症の薬は皮膚の痒み止めでもあります。他院で花粉症の投薬が既にある場合、重複しないよう注意が必要です。
4、皮膚疾患で既に他院で治療中にも関わらず症状が改善しない場合、なおさら治療内容は重要な情報です。医師を変えるときには、新しい医師に正直に情報を伝えてくださると、より適切な治療が受けられます。
5、抗血栓剤(血液をサラサラにする薬)内服の場合、手術やヒアルロン酸注射はできません。計画的に一時的に内服を中止していただきます。薬剤によりますが3~7日ほどです。抗血栓剤内服中に手術をすると術中の止血が困難です。止血できたつもりで縫合しても、中でジワジワ出血が続き、皮下血腫を形成してしまいます。ヒアルロン酸注入時も同様です。美しくなりたくて治療を受けた方が、翌日殴られたかのように顔が腫れてボコボコにコブができてしまいます。2週間以上かかって治癒しますが、この間お互いに気が気ではありません。
6、精神科や心療内科からの投薬を隠される方がたまにいらしゃいますが、良好なコミュニケーションを築くためにも是非とも必要な情報です。

以上が主な理由です。投薬内容が不明な場合は、受診されてもあえて治療はせず、日を改めて薬剤情報を持参の上、再診するよう指示することもあります。
個人情報保護法により、他の医療機関に患者さんの病名や治療内容を電話で尋ねることは違法です。現在レセプトオンライン化も普及しており、技術的には他の医療機関のレセプト内容を閲覧することは可能なはずです。しかしながら、そのような動きは一向にありません。なので、現時点での対策としては、患者さん自身が薬剤情報を正確に医師に伝えるように啓蒙するしか方法がないかもしれません。

2011-04-04

東京お花見論争

4月1日の「自粛してどうするの?」の投稿に対して、「匿名さん」からコメントを頂きました。文面から、石原都知事の支持者のようでした。都知事選の最中でもありますし、このブログでの政治的論争は私の本意ではありませんので、原文のアップはご容赦ください。
さて、私の本意は都知事の再選を妨げようとしたことではありません。仮設トイレや臨時街灯の設置が不可能などの物理的理由ならば仕方がないかもしれませんが、情緒的な理由での自粛は経済の停滞と景気の低迷を悪化させる懸念があります。花見に限らず、すべてのイベントで同様です。無傷の者が、経済を牽引していくべきと考えております。
都知事選では、他候補が一様にこの点で論争を巻き起こしている、とのこと。つい先刻知りました。そして他の地域での統一地方選挙でも、出陣式を中止したり車での遊説を控えたり、自粛傾向があるとか。
私は個人的には「匿名さん」と同様に、「野外でどんちゃん」する趣味はありません。現政権の政策に不満もあります。都知事選はメディアが伝えているように、再選はまず間違いないと考えます。

私の意図は2つです。
1、自粛が復興に貢献しているとは到底思えない。
2、政治的議論はこのブログにそぐわないないので避けたい。

炎上を回避したい趣旨をお組み取りください。

2011-04-03

3月度月間ランキング発表

1月3日にブログを開設して、本日で丁度3か月経ちました。3日坊主にはなりませんでした。今のところ3か月間皆勤ですが、最も危なかった日は震災当日でした。3・11当日はギリギリ日付が変わる直前に疲労困憊で帰宅し、夢中で自宅のパソコンの電源を立ち上げて、23:51に投稿しセーフでした。
ブログは情報発信ツールであると同時に、私自身の日記でもあります。将来、定年退職してクリニックのHPの公開を終了しても、ブログは残そうと思います。ブログの作り方などまったく知らなかった私が、本年1月3日に誰からも教えられず、突然ひらめいてサクサク開設できてしまったのも、大きな意味があることでした。3・11の歴史的国難の日から、私の目を通した日本復興の貴重な記録になりうると信じています。
さて、3月の1カ月間の閲覧数ランキングでベスト5を発表します。
1、スギ花粉皮膚炎
2、明日は明日の風が吹く
3、我孫子は停電対象外地域
4、我孫子市のHPに準拠します
5、抗ヒスタミン剤OD錠
以上です。やはり、花粉症関連と計画停電関連の2つの話題が、上位にランキングされました。検索して来られた方が多かったです。
新年度が始まりました。気分も刷新して各々の立場で頑張っていきましょう!

2011-04-02

お勧めのお店「パラティーノの丘」

今晩は、行きつけのイタリアンレストラン「パラティーノの丘」でディナーです。シェフの浅野さんは、かつて新横浜プリンスホテルで修行して柏で開業しました。「安い」「早い」「旨い」の3拍子が揃って、私の大のお気に入りです。(長女がいたころには毎月1回行っていました。)3,200円のコースですが、この値段でこの味とボリュームには、大満足です。柏のイタリアンでは最高峰です。柏駅から徒歩8分ほどです。お店の外観とアクセス、本日のメニューを撮りました。









イチオシのレストランです。機会があれば、ぜひどうぞ!

2011-04-01

自粛してどうするの?

昨日、桜開花の話題を出しましたが、石原慎太郎知事が桜の花見について「一杯飲んで歓談する状況じゃない。」と自粛を促していることに対しての、蓮舫節電啓発担当相の本日のコメントです。
「権力で自由な行動や社会活動を制限するのは最低限にとどめるべきです。夜間の電力は現段階では相当余っています。電力があるにもかかわらず経済活動を公の力で制限していくということが、わが国の経済にとってどのよう影響があるのかも冷静に考えるべきです。」
その通りだと思いました。
学会、入社式などのイベントの中止が相次ぐ中、堂々と決行宣言をしたのは再来週に徳島で開催予定の、日本形成外科学会総会です。会長の「われわれができることから始めていくことが日本の復興に微力ながらでも貢献できるのではないかと考え、謹んで開催することとさせていただきます。開催にあたり、被災地への義援と復興支援をふまえた会の運営を行います。」とのメッセージには、共感できます。(ちなみに私は会員ではありません。)
幸いにして被災を免れた者は被災者を支えるためには、可能な限り通常の生活と経済活動を続けるべきではないでしょうか?いたずらに自粛することが、復興に貢献することになるとは思えません。非被災地での経済の活性化なくして被災地の復興はありえません。こんな状況だからこそ、花見や歓迎会を景気よく開催すべきです。満開の桜が、日本を明るく元気に盛り上げてほしいものです。